ぼくらが惚れた時代小説 (朝日新書 23)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.31
  • (2)
  • (7)
  • (15)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 50
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731234

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 時代小説についての対談集。縄田一男、児玉清、山本一力が評論家、俳優、小説家のそれぞれの立場で、時代小説の代表的な作家、作品について語る。時代小説にどんなものかあるのか知りたくて読んでみた。本のジャンルとして時代小説と一言で括ってしまうが、作者の歴史に対する見方や考え方によって色々な手法があり、大きくは、史実を忠実に捉えた歴史小説もの、歴史的な背景を基に著者の想像力によって構築した時代小説の2つに分けられる。人気になった長編は、新聞や雑誌等の連載ものが多く、映画との関連や今だから言える作者のエピソード等が数多く語られて面白かった。このジャンルの小説が流行った背景には、高度経済成長期に勧善懲悪のヒーローを求める時代的な欲求もあったようだ。
    時代小説の有名作家の名前は多少知っているつもりだったが、対談の中では聞いたことがない作家の名前が沢山出てきて、正直、何を語っているのか判らない部分もあった。(自分自身のバカの壁)対談の中で、小説の主人公の言葉の引用や行動を取り上げて、ああだろうこうだろうと議論しているが、時代小説ファンは、作者の想像力の産物を読んで、更に想像を膨らませる能力があるんだなと思った。

    普段、時代小説を読まない自分でも面白く読めたので、時代小説に興味がある人には、格好の案内書になると思う。

  • これまた僕の好きなガイド本の一種。歴史小説は、それこそ小学生時代に読んだ“英雄ここにあり”から大好物で、それ以降も手に取る頻度は多いまま、今に至っている。でも自分の経験値なんて、このお三方に比べるべくもないし、逆にこういう書評集を読むと、まだまだ読んでない本だらけで、いくらでも読みたいものが出てきて困るくらい。自分の嗜好が、三国時代と戦国時代に特化しすぎてるきらいがあるから、こういう本を参考にしながら色んなところに手を出していきたいな。まずは最近気になる幕末からか。

  • 読んだの二回目だけど。
    知らない作者とかあって、興味湧く。

  • 読みたい本がいっぱい。
    困るなあ。
    「富士に立つ影」はいつ読めるんだろう

    他、大仏次郎「赤穂浪士」、御宿かわせみ、バーナード・コーンウェル「殺意の海へ」読みたい。

  • [ 内容 ]
    松本清張に出会って時代小説にのめりこんだ山本一力、戦時中の少年時代から剣豪ものが大好きだった児玉清、長州藩の祐筆の家柄で、純文学からエンターテイメントまで網羅する評論家・縄田一男。
    当代随一の読み手三人が、時代小説の魅力を語り尽くしたのが本書。
    吉川英治・山本周五郎・池波正太郎・司馬遼太郎・藤沢周平・山田風太郎……作家と作品の魅力がぎっしり。
    それぞれのベスト3も掲載。

    [ 目次 ]
    1 時代小説の原点としての国民作家
    2 国民と寄り添う国民作家
    3 斬新さが映える剣豪もの
    4 江戸の香りを感じさせる捕物帳と股旅もの
    5 日本人の心の故郷としての市井もの
    6 自由奔放に歴史を描く伝奇小説
    7 波頭を越えて
    8 武士道とは何か
    9 歴史観に切り込む作家たち
    10 女性作家の系譜

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 膨大な作家と作品が取り上げられているが、その流れやテーマ、思想的背景などがわかりやすくまとめてあり、とても読みやすかった。

    時代小説とは過去から現在を照らすもの、という後書きに納得。全く読んだことのない時代小説家も多く、読んでみようという気になった。



    作成日時 2007年12月31日 17:37

  • 時代小説といえば、私は池波正太郎氏の作品しか読んだことがありませんでした。この本を読むと、他の作家の作品も読みたくなります。ガイドブックとしてお勧め。鼎談のメンバーの一人、縄田一男さんの博覧剛毅ぶりには感動! 児玉清さんは、お得意の海外ミステリの話題もチラリと出してきます。山本一力さんは、さすが旬の作家という感じでした。

  • 時代小説に造詣の深い三氏が、時代小説についていろいろと語った鼎談集。

  •  時代小説ファンなので、インデックス代わりに購入。
     名前は聞いたことはあるが読んだことがない、名前さえ知らなかったけど面白そうな作家や作品の魅力がコンパクトに紹介されている。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山本 一力(やまもと いちりき)
1948年、高知県高知市生まれ。14歳で上京し、中学3年から高校卒業までの4年間の新聞配達でワシントン・ハイツ(最大規模の米軍基地)を担当、英語力を養う。英語力を活かしながら通信機輸出会社、大手旅行会社(近畿日本ツーリスト)、デザイナー、コピーライターなど十数回の転職を経験。
46歳の時、事業失敗で作った2億の借金を返済するために作家になることを決意。1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2002年には『あかね空』で直木賞を受賞した。その他代表シリーズに『ジョン・マン』など。

ぼくらが惚れた時代小説 (朝日新書 23)のその他の作品

山本一力の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
冲方 丁
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする