国家は僕らをまもらない―愛と自由の憲法論 (朝日新書 39)

著者 : 田村理
  • 朝日新聞社 (2007年4月13日発売)
3.57
  • (8)
  • (5)
  • (12)
  • (1)
  • (2)
  • 64人登録
  • 12レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731395

国家は僕らをまもらない―愛と自由の憲法論 (朝日新書 39)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  憲法とは何か、何のために存在するのかという最も根源的なテーマについて、豊富な実例を挙げながら専門外の人にもわかりやすく解説している。いろいろなトピックを挙げて説明しているのは、「憲法とは国家=権力を縛るためのものであって、個人を縛るものではない」という原則である。この本を読むまでは自分も”クルリン”の仲間だった。憲法とは共同体を形成していくために個人が守るべき指針や責務のようなものだと考えていた。良書。

  •  小難しい憲法の理論をビストロのように庶民的にわかりやすく語るという趣旨の本。「憲法は国民が従うべきもの」という誤解を解いている。

     国民主権とか平和主義とか基本的人権の尊重という点は置いといて、勉強になったのは個人主義に関する著者の見解。

     「個人主義が行き過ぎて他者を尊重できない自分勝手な人間が増えた(だから憲法にいろいろな義務を列挙して守らせるべきだ)」というウンザリするほどステレオタイプな意見がよく聞かれるが、個人主義が浸透していないからこそ他者を尊重できないと著者は喝破する。


     これは自分で何とかできないことや面倒なことは他者にお任せ(ここではするという傲慢な「してもらう主義」である。その極致はヒトラーに全権を委任したナチスドイツ。

     あと、「社会の恩恵を受けているのだから、黙ってルールに従え」というのも傲慢である。例えば当書では九州某県の中学校で丸刈り強制の校則が存在した。これが裁判沙汰になった際、「理不尽であっても、ルールである以上従え」という権威主義的とも取れる意見が相次いで新聞の投書で取り挙げられた。

     個人主義にしろ、丸刈り強制にしろ、国民が分かっていないのは「憲法は国民が従うべき法ではなく、国家権力から国民を守るもの」という立憲主義の考え方である。

     『憲法と平和を問いなおす』よりはわかりやすい。内容はそっちの方が充実しているが。

  • 323.1||T15||Ko

  • 憲法一つ一つを審議する本じゃなくて、憲法に対してのスタンスを教えてくれる本。
    身近な話題から入れてすごく勉強になった!

  • 知識が抜けているので改めてつめないと!

  • (「BOOK」データベースより)
    憲法は、国民をまもってくれる「頼れる見方」で、国民はみんなが従うべき重要なルールである…。僕らはこう考えがちだけど、答えはNO!である。憲法とは、国家=権力に余計なことをさせないための規範である。人権は国家=権力に余計なことをさせないことでまもられる。そのためには、国民は自立した個人であることが求められる。改憲勢力は、この憲法の根幹を大きく変えようとしているのだ。問題は9条だけではない。みずみずしい筆致で描く新しい憲法論

  • 自民党のセンセー方は、これ読んでちゃんとお勉強してから、憲法云々言いましょうね。

  • 立憲主義における憲法の位置づけをわかりやすく解説。国会議員でも読んだほうがいい人がいっぱい…。

  • 冤罪の構図 江川紹子 してもらう主義 してもらう主義は、自分の身体のことまでもお偉いさんに決めてもらって、僕たちの身体が本来持っている生命力を奪い,社会性を奪う 私の根本思想 新潮社 山口瞳

  • これからは立憲主義を貫こうと決意した

全12件中 1 - 10件を表示

田村理の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
ジャレド・ダイア...
有効な右矢印 無効な右矢印

国家は僕らをまもらない―愛と自由の憲法論 (朝日新書 39)はこんな本です

ツイートする