- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022731593
作品紹介・あらすじ
冷蔵庫の巨大化が、崩食を呼び寄せた!冷蔵庫の片隅で、鮮度を失う野菜や果物。冷凍庫の奥底で、食べごろを逸する肉や魚。「不要買いだめ」「食の浪費」の戦犯は、あなた自身だった!「なんでも実践」がモットーの食文化研究家が、ここに懺悔し、試行錯誤し、「日本の食のルネッサンス」を提言する。知る人ぞ知る、食文化の豆知識も伝授。あとがきでは涙まじりの実話を披露、食の喜びも教えてくれる。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りたまま返却期限まで放置していた一冊。
私だー(´Д` )とか思ってつい借りたのね。そして難しそうで読んでなかったのね。そして行方不明になってたのね。探して見つけて返す前にちょっと読んでおこうかと読み始めたら止まらなくなりました。
そうだったのかーとかそうすりゃ良いのかとか色々気付いたり考えさせられたりまだ産まれてない昔に思いを馳せたり。
勉強になりました。面白い。
あとがきがね、良いなと凄く思って。
私にもそんな未来があれば良いなと思ったよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文体の好みは分かれるだろうが、著者ならではの視点で
食を取り巻く状況がまとめられ面白い。
固定観念を払拭したり、自分の嗜好を柔軟にするのに良い。
実際に根ざした有益な視点等が多い。 -
前半部分は現在の日本の食生活について書かれている。
冷凍食品や食材のストックは無駄であるという意見に、目からうろこだった。
「しまつの掟」は当たり前だけど、できていない部分が多くて非常に参考になった。
・調理台にものを置くな。
・使わぬ道具はしまつする。
・流しに物を置かない。使った道具、器はその時・その場で荒い、水切りに移す。
・台所道具のメンテナンス
・台所の洗い道具は乾燥させる。
・食品保存編−水分を抜く。
・足りないくらいしか料理するな。
後半部分の日本の食の変遷も、知らないことばかりでとても面白かった。
実体験含めての話だからこそ、説得力がある。 -
最初は「はん、結局これもキャッチーなタイトルだけで内容はたいしたことないんぢゃん」と思いきや、おーのー。食品保存の具体的な話はいらないと思ったが、その後の沖縄の食文化や築地などのメディアの戦略の話なんてなかなかよかった。
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2007/12/1 読了
小さい頃から培われた食への姿勢から、食料自給率40%をきった今の日本に警鐘を鳴らしている… 牛一頭育てるのに膨大な水の量が必要であることに驚いた。
この本を読んで、我が家の冷蔵庫も、綺麗になりました。 -
“食”に対する著者の鋭い指摘。
「食の下克上」など、今まで全然知らなかった歴史を知ることができて面白い。
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タイトルから内容はまあこんなものと理解したつもりだったのだが、それはほんの序の口。濃い話が鋭くかつ楽しく次々と展開され、飽食に慣れきった生活を反省させられることしきり。ものすごく感性の鋭い著者だ。「農なんか症」にはネーミング大賞を贈呈したい。
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食に関しての日本戦後史。
けっこうマイナーな事柄も書きながら、日本人の食文化の変遷を語っている。
あまり、この手の本は出ていなく、また戦後史でも触れられてこなかった分野なので、興味深く読み進められる。 -
贅沢に慣れてしまった。もっともっとと欲望が増大している気がする。それを成長と捉えて良いものか?成長の方向を間違えているのではないか。
必要なだけの食べ物があれば良い。新たな資源を使ってものを生産するより、今あるものに手を加えながら暮らす方がいい。筆者と同感。
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【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 巨大化する冷蔵庫ー詰め込みすぎて食品をミイラ化させる現代人/第2章 「しまつ」をしようーよりよい食生活を続けるために/第3章 食の下克上ー高級食と大衆食が簡単に入れ替わる時代/第4章 食の流通ー築地市場はもういらない?/第5章 食の履歴書ー食にまつわる実体験を公開/終章 日本の食環境は今日…