英国王室の女性学 (朝日新書 78)

著者 :
  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731784

作品紹介・あらすじ

血統を守ることのプレッシャー、不倫を見て見ぬふりする度量、死と隣りあわせの地位、高貴なるがゆえの義務…。女性としての幸運を掴むには、不幸を乗り越えるには。ヒロインたちの明と暗。英国王室500年の結婚・出産・不倫・離婚・惨死…さまざまな「女のドラマ」に教訓が多々。

感想・レビュー・書評

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  • 後ろから読んだ方が一族の継承がわかりやすいような気がする。
    それにしても貴族社会のしきたりは過激で壮絶。火あぶりメアリーの時代を読んでいたら、事実は小説よりも奇なりだと思った。タブーを破ったことに対する罰って本当にあるんじゃないかと怖くなった。

    バリバリの男性優位の社会…ダイアナ妃は大変なものと闘っていたんだと改めて感じた。伝統を守るか現代的な考えを取り入れて変えてゆくのか…そのぶつかり合いなんじゃないかと思えた。(守るか改革か…)

    サディストナニー
    王室や貴族の男児には厳しいナニー(乳母)がつきもので、子供であれど感情を露骨に出してはならないという王室のマナーがある。体罰やお仕置きも行われていて(現在はどうかわからないが…)、そういうしきたりが幼子の心を歪めてしまうんじゃないか…と私は思った。マザコンを生み出すもとになっているとも書かれていた。そう考えるとチャールズだって、伝統的なしきたりの被害者のようにも思えてくる。
    カミラ夫人とエリザベス女王が何となく似て見えるのも気のせいじゃないのかもしれない。

    他、英国の拗らせ癖の8割くらいはヘンリー8世のせいなんじゃないかと思った。諸々と面白く、なんだかんだ言っても私はイギリスが好き。ヨーク公のエピソードに心打たれたので『英国王のスピーチ』を見てみたい。

  • 最初は固い歴史本かと思って読んだが、意外に読ませる内容で引き込まれた。著者の語りは平易で、なおかつ描写が上手い。王室関連の本はたいていは眠たいものだが、これは異なる。

  • [ 内容 ]
    血統を守ることのプレッシャー、不倫を見て見ぬふりする度量、死と隣りあわせの地位、高貴なるがゆえの義務…。
    女性としての幸運を掴むには、不幸を乗り越えるには。
    ヒロインたちの明と暗。
    英国王室500年の結婚・出産・不倫・離婚・惨死…さまざまな「女のドラマ」に教訓が多々。

    [ 目次 ]
    第1章 ダイアナ妃VS.カミラ夫人
    第2章 エリザベス二世女王陛下
    第3章 クイーン・マザー
    第4章 ヴィクトリア女王
    第5章 アレグザンドラ王妃
    第6章 エリザベス一世
    第7章 六人の王妃とヘンリー八世
    終章 追悼式典

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    [ 参考となる書評 ]

  • エリザベス1世のところが読みたくて買ったので他の項を読んでません。

  • よく知られていることだが。。とか書いてあっても 全然知らなかったりするわけで。それなりに 流れはわかってきたかな。。

  • ロイヤルファミリーとして世界的に知名度の高い英国王室。そこでの女性の活き方について、ダイアナ元妃からエリザベス?世のことまで、それぞれの人生について書かれている。

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