老いを照らす (朝日新書 89)

著者 : 瀬戸内寂聴
  • 朝日新聞社 (2008年1月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731890

老いを照らす (朝日新書 89)の感想・レビュー・書評

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  • 説法のように話し言葉で書かれている。長生きしたくなった。

  • 「独りを慎む」はなかなか深い名言。

  •  出版記念の講演を出版したもののようだ。「老いと向き合う」「祈りの力」「老いのかたち」「世情に抗する」の四章で、構成。

     「老いと向き合う」には、「新しいことに挑戦すること、おしゃれや恋をわすれないこと」(46p)。
     「祈りの力」のむすび。死は恐ろしくないと、言いたいか。「向こう岸へ着いたら、ご主人、恋人、ご両親、ご友人たち、もうみなさんが岸辺で待っていてくれて」(154p)。「倶会一処」ということらしい。
     「老いのかたち」は釈迦の入滅直前の語が引用される(194p)。
     「世情に抗する」で、二か所。「世のため人のため、長い間働いた人たちに、国が報いるというのが介護保険制度の趣旨。それを民間任せにしていては、不正や悪用がはびこるのはあたりまえでしょう」(199p)。「働けなくなった老人を、壊れた機械を捨てるようにうち捨てるのは、商業主義と利己主義に毒された社会の病の表れだと思います」(200p)。

     文明の発達が、教育が悪いと、筆者は述べる。釈迦の智慧を「命をたいせつにする」「見えないものも尊重する」と、解釈。わかりよいのかも。

  • 誰にも逃れることができない老いと死。
    人間は死ぬために生まれてきた

  • 良かった

  • 若い頃は自分の運命を切り開くように色々とやったけれど、どこか満たされなかった。出家して仏様に委ねるように生きるようになり、楽になった。 とあったのがとても印象的だった。

    欲というのは良くも悪くも両面だなと思わされる。欲があるから努力するし挑戦もする、思いも寄らないエネルギーも出る。でもそれで満たされるのかというとそうではないらしい。ある程度手放すっていうのもきっと大切なんだろうな。

  • 老いというテーマだけではなく、日々の過ごし方、考え方など、さまざまなことについて書かれている本。読むと心が軽くなります。また今の日本についても考えさせられます。今、生きている人たちがどれだけ心が病んでいるかということに。。。。

  • 「寂聴尼の法話・講演から「老い」と「死」に関する話題をセレクトした
     傑作選」ということで、以前にも読んだことがある文章があったが、
     何回読んでも寂聴のさんのお話は面白く、納得させられ、そしてじ~ん
     とさせられる。
     以前読んだときより、仏教についての私の知識が増えているから、
     読んでてうなずかせられることがさらに増えたように思う。
     51歳のときに出家されて今年で35年だそうだ。
     出家されてからも生き方も私はすごく好きだ。

     以下、心に残った文章を記録。
     「でも、今となってみれば『悪縁もまた縁なり』と申しましょうか。
      もう二度と会いたくないという人からも、私はいろんなものをいただいて
      いたんですね。それは、私が一人ではけっして得られなかった知識だっ
      たり、その人が反面教師となって、私が自らを律するきっかけになった
      り・・中略 今振り返ると、誰一人としてその出会いが無益であったと 
      いう人はいません。」

     「自分の周囲にいる、一人でも多くの人を幸せにすること、そのために
      勤め励むことこそが、人間がこの世に生まれてきた理由であり、目的
      だと思うのです。自分の存在が誰かの役に立っているということを感じ
      るのは何と幸せなことでしょう。」

     「世の中のすべてが敵に廻っても、母親だけは私のことを信じてくれる。
      こころの底からそう感じられて、自分のことを誇らしく思いました。
      子供の可能性を認め伸ばしてあげる。
      これこそが教育の本義でしょう。」

     寂聴さんのお姉さんは66歳で大腸がんで亡くなられたのだそうだが、
     寂聴さんはたくさんの人を見送ってきて自分はもう「生死」を見極めた
     つもりだったのに、この世にいるたった一人の身内がまもなくこの世を
     去るということを知って自分でも予想もしないほど動揺し、死後1年くらい
     は泣き暮らすような日々が続いたと書かれていた。
     僧としての未熟さを語っておられたが、寂聴さんですらそうなんだと
     慰められた。

  • もう何時死んでも仕方がないといわれているお母様を看病していた娘さんが そのお母様に「死んだときにどの着物を着る?」と聞いたと云ったので
    それは酷な事だと云ったら
    その娘さんは泣きだしてしまった
    私は当惑したが この本を読んで
    私の云ったことは間違いがなかったと確信した。
    例え今旅立つ人ばあってもその人にその現実を伝えることは酷な事である。

  • 2008/1
    著者が講演で語った内容を加筆してある講演録。文学者でもあり、尼僧でもある著者の経験談や分かりやすい宗教論について書かれている。

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