「民」富論 誰もが豊かになれる経済学 (朝日新書 95)

著者 : 堂免信義
  • 朝日新聞社 (2008年2月13日発売)
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  • 本棚登録 :40
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731951

作品紹介

なぜ、現代日本では、景気拡大と不況が同時進行するのか。いくらがんばって貯蓄し倹約しても、どうして、日本の消費者は「よい暮らし」ができないのか。従来の経済学の教科書では、この難問は永遠に解けない。東京大学理学部出身の異色エンジニアがたどりついた、真に「日本の国民」の役に立つ「超・経済学」とは-。

「民」富論 誰もが豊かになれる経済学 (朝日新書 95)の感想・レビュー・書評

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  • 色々と指摘している点が面白かった。
    しかし、彼の考えている地産地消という考えも結局は不可能への挑戦の一つのように感じた。
    なぜなら、競争力の弱い商品は地産地消して排他的にするのに、競争力のあるものは輸出するって…そんなことはできないと思うから。
    経済学はまだ習い始めて浅いけど、勉強すれば勉強するだけ正解が見えなくなってくな…。

  •  通説とは違った視点で財政赤字や投資と貯蓄の関係について論じた本。

     「財政赤字は国民への贈与」という論は以前も触れた。だが、2000年代に入っての戦後最長の景気拡大の下でも国債発行額が増え、バブル崩壊後のデフレ下でも膨大な額の国債が発行されたのに国民の個人資産額の合計が増えている(1178兆→1401兆円)という不思議な点があることを指摘している本を読むのはこれが初めてだった。

     「貯蓄→投資」ではなく「投資→貯蓄」という論は初めてだった。日本に「誰でも自由に貯蓄できる」という錯覚があるための誤解。投資で市場に出回る金額を増やしてなるべく多くの人に分配されてこその経済である。

     分配性が高ければ、経済格差も縮まります。江戸っ子は「宵越しの銭を持たない」と言われていたが、経済学的に考えれば、これは理に適った経済活動なのだと思った。

     アダム・スミスの「見えざる手」は「地産地消」を表わすというのも面白い。確かに経済のためには安い輸入品より高い国産品を買うべきか。

     まあ、それなりに勉強になる本だった。

  • [ 内容 ]
    なぜ、現代日本では、景気拡大と不況が同時進行するのか。
    いくらがんばって貯蓄し倹約しても、どうして、日本の消費者は「よい暮らし」ができないのか。
    従来の経済学の教科書では、この難問は永遠に解けない。
    東京大学理学部出身の異色エンジニアがたどりついた、真に「日本の国民」の役に立つ「超・経済学」とは?

    [ 目次 ]
    序章 財政赤字は国民への贈与になる
    第1章 景気拡大と同時進行した不況
    第2章 社会全体では「節約はできないが贅沢はできる」
    第3章 全員は儲からない(金持ちが儲けるのは貧乏人のおかげ)
    第4章 国内総生産は多ければ良いというものではない
    第5章 企業利益の一部は公のカネである
    第6章 高い国産品の代わりに安い輸入品を買うと国民の収入が減る
    第7章 グローバル化による生産性向上が格差を広げる
    第8章 グローバル化にどう対応するか
    終章 経済学というミステリー

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • なかなかおもしろい、経済学的「視点」である。しかしながら、ここで語られている「夢」は、人間の経済行為が無制限に、限りなく「数字」のいわゆる経済学的進歩を許すという前提がなければならない。しかしながら、そういう限定にはたして「価値」を置き続けることができるかどうか。早い話、人類が次の世代に進化した場合、この手の経済活動は無意味と化すのではないか?やはり、いったん、「ニーチェ」の徹底した「ニヒリズム」に帰って、脱構築が必要である。この著書で見えているのは、いったん原始経済とでも呼ぶべき経済活動に回帰できてからの話である。今の市場経済主義者たちは、それを知って知らぬふりである。

  • 読書中

  • まず読みやすいことがこの本の良いところ。
    グローバリズムによる負の面が露呈していると感じ、何か打開策はないものかと考え、手に取った。
    結局今のシステムだと国内ないしは世界に置いても万人が良い暮らしをするのは無理だと言うこと。
    地産地消が大切であるが、全体がやらねば効果はなく、国の政策としてなさねばならないという問題点。
    読み易いが、実現するには難しい。

  •  タイトルが示すとおり「民」が豊かであるという状態とそれを実現するための提案と広くとらえた(マクロ的視点からの)経済のメカニズムが述べられています。

     いかにして一国全体を豊かにするか。豊かであるとは何だろうか?著者は生活水準の向上だと考える。
     
     一国の経済状態がよいということはその国内の生産と消費が盛んでカネがよく回っていることを指す。そこで、現代日本の苦しい経済状態を抜け出すには地産地消を推進することにあると提唱する。しかし、グローバル化のなかでそれは大変困難なことでもあるのだ。

     うまく外貨を稼ぎ、国内でカネを創出するという非常に難しい問題ではあるが、それに対し著者は生活水準の向上という観点からいくつかの提案をしている。


     個人的にはマクロ経済学を学んだ後ですごいためになりました。貯蓄という美徳がマクロ経済を小さくすることなど。


     時間があればみなさんもぜひ手にとってみてくださいな♪

  • 2008/2
    経済を判りやすく解説している。
    通貨とはどのような意味があるのかを中心に、経済活動は通貨が回転することによって成り立っていると説明している。合成の誤謬について判りやすい用語で解説しているのが特徴。

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