10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732088

感想・レビュー・書評

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  • 株式投資の入門書(主に投資哲学)。澤上さんの他書と基本的に同じ内容。

    目新しいところは付加価値分析の項目。
    付加価値を毎年増加させている企業が投資対象として望ましいとのこと。
    (付加価値=経常利益+経費)

  • 文章が上手い。説得力がある。

    応援したい株で、企業投資価値から大きく株価が下がった時に買うと良い、とのこと。

    <付加価値分析>
    付加価値=経常利益+経費(人件費、賃借料、減価償却費、支払利子、事業所税、租税公課)
    ・ベストなのは3年、5年と継続的に付加価値が拡大していて、しかも経費の比率を減らしていく方向。

  • "10年先の日本で、社会に貢献してそうな企業を選び、暴落時に株を買い、あとは待つだけ。

    不況や大暴落時にさらっと帰るかが大事

    相場トレンドをチラッとでも考えたなら、その時点で長期投資家失格

    夏休み前の、皆んなが売り終わって値下がりした時期が買い時
    売り時は、
    ・景気が回復段階に入って過熱気味になってきたころ
    ・相場で買い人気が沸騰し始めたころ
    ・目先の景気や相場の動向でなく、世の中の人の様子に対する自分の直感を頼りに、早め早めに売りに出す

    売る時は2/3や4/5などを売り、少しは残す"

  • ここで書かれてある投資手法は
    1.5年10年スパンで見て応援したい企業を探す 
    2.その企業の株を、暴落相場の時に買いを入れる 
    3.あとは5年、10年とのんびり待つ 
    4.景気が上昇段階に入ったら保有株の一部を待つ
    日頃の値動きなんか気にしない。世の中の景気見通しなんて気にしない。そんな投資スタイル。
    著者曰く、その理由は不況は永劫続くものではない。人々はどこかで「このままではマズい」と思って努力をし、どこかで好転に持っていくものだからと説く。(かなりかいつまんでスミマセン)配当狙いの自分のスタイルはここでいう1〜3なのだが、今のところは細々とプラスになってくれている。むしろ細かな値動きに応じて売り買いをしていたら、今よりプラス幅が低かった検証結果が出た。
    2008年刊行の本だから、「このあとデフレになります!」と最後締めくくったのはご愛嬌だが、この人の投資哲学を吸収できる本。
    面倒くさがりの投資家には良書です。

  • 長期投資とは、5年、10年先の世の中をイメージして、お金にゆったりと働いてもう行動。
    ずっと保有するだけ、別に難しいことなんてしない

    長期投資は必勝法や専門的な分析とは無縁。それがダメではなく、運用に関する基本的な考え方が違う

    欧米の運用先進国では、投資というと長期投資のことを浮かべる人が少なくない。対照的に日本では、すぐに現在の経済情勢とか相場環境の話になって、将来のイメージよりも目先の予測が並べたてられる

    長期投資家は経済指標やら相場動向、企業の業績見通しなどは、すべて無視

    いまや経済が成熟段階に入った日本では、国や会社をあてにして生きていくことは無理

    長期投資は誰でもできる、世のためにも自分のためにもなる

    日本国民は、生活に必要なものは殆ど所有するようになり、もう買い替え需要ぐらいしか考えられない

    これまで「預貯金は財産づくりの柱」と信じてこられたのは、預貯金の構造によって財産が目減りしていく以上に、給料の増加スピードが速かっただけ

    日本より先に成熟段階に突入した欧米の先進国では、多くの人々が成長率の低い経済の中でもしたたかに、いまの日本人に比べても優雅に生活している。
    → 「自分も働くが、お金にも働いてもらう」という成熟経済での生き方に慣れているから
      日本は今からそうなる

    長期の株式投資は定期預金よりも高利回り

    長期の株式投資が効率的だということは、財団法人日本証券経済研究所の調べでもきちんと検証されている。

    同研究所の調査による「株式投資収益率」(株式投資したときに得られる収益を投資額で割った比率)の推移をみると、1952年から2006年までの54年間で、日本株の収益率は年平均で13.7%にも達している(バブル経済崩壊後の十年間に低迷した相場も計算に入っている)。

    もしその十年間を計算に入れず、日本経済が高度成長下にあった1989年末までで計算すると、株式投資収益率はなんと年平均20.2%に達する

    これに比べて、かつて金利が高かったころの定期預金や債権投資でも、それぞれの収益率は年平均5.1%、6.8%(1952年から1998年までの46年間)
    同期間の株式投資収益率は、なんと14.5%

    しかも15年以上の長期投資をすると、株式の最低収益率は債券の最低収益率よりも高くなる、つまり安全。
    保有期間が21年以上なら、株式の最低収益率は債券の最高収益率より高いという結果も出ている

    長期の株式投資は、定期預金や債権投資に比べて3倍も4倍も高利回り

    複利の効果が財産作りのカギ

    例えば100万円を30年間運用したとすると…
    ・高度成長時代の年7%の定期預金 761万円
    ・1952年~2006年までの株式の平均投資収益率の13% 3912万円
    ・高度成長時代の年20%の株式投資 2億円以上!

    同じ100万円で一緒にスタートしても、長期の株式投資で財産づくりを考えた人と、定期預金に寝かせておいた人では、何百万円、何千万円もの大きな差がつく

    もし日本の年金運用を長期の株式投資主体でやっていたらどうなっていたか
    例えば10兆円の年金資産が年20%の複利でまわれば、30年後には2400兆円以上になる

    投資運用の先進国であるイギリスでは、長期の株式投資の方が預金や債権投資よりも高いリターンを得られるという経験則を信じて疑わない
    → これから投資運用の時代を迎えようかという日本には、欧米のような本格運用の経験もなく、長期の株式投資がどれだけの実績を残したかを検証したデータすらあまりない

    日本は、たまたま(50年ぶりと言われる)デフレ状況のもとにあったおかげで、預貯金は目減りしなかった

    債権とは、国や自治体や会社が、個人や機関投資家からお金を借りるということ
    現在は1000万円で利息1.5%程度しかない

    これからの財産づくりにおいては、長い目で見て常に年平均3%ぐらいの物価上昇をイメージしておきたい。
    となれば、運用リターンも物価上昇に2~3%上乗せした年5~6%の目標ラインは確保したいところ

    貯蓄率は1990年代半ばから急速に下がりはじめ、日本経済の成熟化とともに給料が伸び悩んだことや、少子高齢化で
    社会保障の負担が増えたことが大きく影響した。

    平均的なサラリーマンでは、かつてのような高水準の給料はもう望むべくもなく、その反面これから税金や社会保障費の支払い負担は増えていく。
    また、年金の受け取り額は減らされる方向にあるし、預貯金の利息収入も成熟経済下ではたいして期待できない。

    もはや、「リスクが高い」とか「安全確実じゃないと嫌だ」などと、投資を敬遠してはいられない

    だとしたら、一日も早く投資運用に踏み切った方が賢い。早く始めた人ほど長期投資の複利効果をたっぷり享受した財産づくりをなしとげていく可能性が高い

    個人も機関投資家も、日本の投資家の殆どが、相場追いかけ型

    このタイプの株式投資はけっこう疲れるし、株価の動きを追いかけていてある瞬間に、タイミングよく買ったり売ったりするのは、やってみればわかるが、そう簡単ではない

    相場とは、投資家が株式市場に参加した「結果」にすぎない。
    ということは、相場追いかけ型の投資家たちがみんな同じことをねらって、同じようなタイミングでワーッと動き出すわけだから、株価はどんどん跳ね上がっていく。みんなの買いでどんどん高値をつくってしまうことになる。ようやく買えたとしても、そのころには株価は結構上がってしまっていることが多い

    売るときも同じ。誰もが高値で売り逃げしようと躍起になっているときに、自分だけ高値で売り抜けるのは容易ではない。みんなが同じタイミングで売りに入るから、結局みんなで値を一気に下げてしまう

    投資の世界はお金さえあれば特別な資格もなく、誰でも足を踏み入れることができる。
    でもそこはお金儲けのプロが集まっているから、そう甘い世界ではない

    一方、長期投資家は、「企業の利益成長とともに投資収益は自然とついてくる」と考える。
    「いま」の相場や株価ではなく「将来」の企業の成長を重視する

    もともと株式会社は、大航海時代(15~17世紀)のオランダやイギリスなどで生まれた。インドや東南アジア、新大陸に向かう船隊が出資者を募ったことがきっかけ。
    船隊は長い航海のあいだに、嵐で沈んだり、海賊に襲われたり、リスクがある。
    そこで、「航海の費用に出資してください。無事に戻ってきたら、出資額に応じて利益を分けます」
    これが株式会社の原型で、航海を乗り切って戻るまでに2~3年、出資者は待っていた

    長期投資家は相場の動向も、先行きの景気見通しも無視。

    投資なんて安く買って高く売るだけ。目をつけた会社の株価が安いと思えば、さっさと買っておく。ちょっと高くなりすぎたなと感じるなら、さっさと売ればいい。

    「景気回復を確認してから」では、出遅れるだけ。株価は面白いもので、景気や企業業績にいつも半年から一年ほど先行する。景気回復をみきわめてから株価を買いに入ったところで、株価全般はとうの昔に上昇のトレンドに乗ってしまっている

    先行するのは、いつの相場でも投資家の「心理」が行き過ぎてしまうから

    投資家は景気上昇の波にうまく乗って投資することが大事。その波に乗ってさえいれば、何もしなくても自然と投資収益がついてくる。だから長期投資の世界では、目先の相場や景気の動向を無視してしまう半面、景気の「大きなうねり」を先取りしようとする。

    「うねり」をわかりやすくいうと、経済が好況→不況→好況→不況を繰り返していくサイクルの波のこと
    これを先取りしていくことが、長期投資家の基本中の基本

    具体的には、不況の最中に安値に放置されている株式を目いっぱい買い込む。これだけ

    不況が永久に続くことはない。人々の「このままではマズイ。なんとか収入を増やさなくては」という努力が集まって刑期上昇のエネルギーが蓄積されていく。それが自然の営みのように、いつか大きな上昇波になって好況に向かう。それまでは不況時に買い込んだ株をずっと保有し、ひたすら実りの秋を待つ
    そしてうねりが大きく上昇して景気が過熱気味の段階になってきたら、保有してきた株を売り、利益確定を優先する

    不況で安いときに買っておいた株だから、好況の波に乗ってから先は、いつ売っても投資収益が得られる

    長期投資では時々刻々と変動する小さな株価の波は全部無視して、大きな波だけを相手にする

    「逆張り」とは、今の市場で無視されている人気のない銘柄群を買い込んでおいて人気が集まってくるのを待ちかまえる方法だが、この方法も結局、相場追いかけ型の投資の一つにすぎないから、企業の利益成長を重視する長期投資とは根本的に違う

    長期投資とは、社会や刑事あの成長発展にプラスになる経営をつづけ、人々の「より豊かに生活したい」というニーズに積極的に応えていれば、その企業は必ず利益がつみあがっていく。
    そういう経営姿勢でがんばっている企業の株を、不況の最中に応援しようという心意気で買うのが、長期投資家。

    投資家というよりも、「資本家」のような思いを込めて株を買う。「みんなで豊かになれる」方向においてのみ、意識を集中する。経済全体のパイが大きくなれば、投資収益も自ずと増える、と考える

    よく株式投資を「ゼロサム、マイナスサム・ゲーム」という人がいるが、長期投資家はその逆で、完全に「プラスサム」の世界にある

    要するに、暴落時に思い切り買い込んで、上昇してきたら、一部を売って利益確定

    値下がりするのは、ただ一律に売られて、株価全般がドドッと下がっているだけのことで、買いたいと思っていた企業にこれといって問題が発生したわけではない

    「もっと安くなってからでも遅くない」といわれても、「どこが底値なのか」なんて、そんなことは後になってからしかわからない。投資運用に後講釈はないわけだから、安いと思えばさっさと買っておくだけ

    結局のところ、「こわい」も「様子をみてからでも遅くない」も、「うまく儲けたい」「絶対に損したくない」の裏返しにすぎない。長期投資にはそのような計算ずくの行動が入り込む余地などない

    実際には、不況の時や相場が暴落したときに株を着込む投資家は殆どいない。しかし、長期投資家がそこで断固として買いに入るということは、社会的に重要な役割を果たす、意義のある行動

    もし、長期投資家がもっと多く日本に存在していたら、バブル崩壊後の地価や株価の下落に、ブレーキをかけることもできたはず

    9.11のテロでニューヨークの株式市場が大暴落したときも、アメリカを中心に長期投資家たちは躊躇することなく、即座に買いの行動をして、アメリカ経済は立ち直った

    売りが殺到して市場が大混乱しているときに、だれかが積極的に買いに入らなければ、その国の経済活動はマヒしてしまう

    おもしろいもので、投資は難しく考えるといくらでも難しくなる

    株式で長期投資を始める4つのステップ
    5年先、10年先に社会はどんなものを必要としているだろうか、それを供給しようとしていて、ずっと応援したい企業はどこか、を徹底的に考えて選び出しておく
    ①で選び出した企業の株式を、暴落相場のときなどに思い切り買いに入る
    買った後は、のんびり5年、10年と待つ
    景気が上昇段階に入って、株価が上がってきたら、保有株の一部を売る
    ④で得た現金を元に、①のステップから再び長期投資を実践する。

    まずは「どの企業に投資したら儲かるか」ということを手放して、「自分が応援したい好きな会社を探そう」と心に決める

    自分は将来どういう社会をつくっていきたいのか、子供や孫をどんな社会に住まわせたいのか、という基準で考える

    普通に生活している人々が5年先も10年先も、ずっと必要なものはなにか、考える

    社会や経済のダイナミズムを意識する。例えば、高齢化人口が急増する中、介護ヘルパー不足をどう解決していくか、一般的には海外から移民を受け入れる、賃金が安い、介護ロボットができる、雇用が減る等

    要するに、連想力

    ダイナミズムの根源は、人々の思いや欲にある。社会や経済がどうあれ、「人並みの暮らしをしたい」「自分だけはなんとかしよう」と思う。そこから自発的なダイナミズムの動きが出てきて、新しいニーズも生まれてくる

    買いたい企業リスト、を控えておく。ただし、すぐに投資せずに、相場が暴落したとき

    先進国のどの株式市場も長期間でみると年9~11%の平均上昇率になっている

    買い時
    株式相場が暴落したとき。年に2、3回は必ず暴落相場がある
    不況の最中
    夏休みシーズンの「夏枯れ相場」のとき

    売り時
    景気が回復段階に入って過熱気味になってきたころ
    相場で買い人気が沸騰しはじめたころ
    目先の景気や相場の動向ではなく、世の中や人の様子に対する自分の直感を頼りに、早め早めに売りを出す

    売りを出した後も、さらに景気がよくなって、株価が上がっていくときも多々ある。でもそうなっても気にしない。上昇を追いかけると、相場追いかけ型の投資に変わるから

    持ち株の全てを手放さずに、少しずつ、3分の2とか、5分の4ぐらいを利食う

    早め早めのリズムで売り・買いを繰り返していく

    長期投資家に「損切り」はないが、応援していた企業が見込み間違いだった、というケースもある。そういうときは、「縁切り」を考える

    ファンド資産は、全額が信託銀行によってがっちり受託管理されている。仮に信託銀行が経営破綻をきたしても、ファンド資産は信託財産として法律で守られているので安心。
    だから投信というのは、預貯金と比べものにならないくらい安全

    投信を解約して得た利益には2009年3月までは源泉税として10%、それ以降は20%

    複利だと、信託報酬の料率ぶんがファンド資産から定期的に差し引かれるが、これが1%違うだけで大きな差がつく
    →その信託報酬分だけ、利率が下がるということ

    手数料を差し引かれても、それが気にならないほどの高いリターンが得られさえすれば、投資家はみなOK
    でもそういう投信は日本には殆どない

    販売手数料ではなく、信託報酬や有利子課税が複利効果を妨げる

    長期投資を数年実践すれば、1億円の資産をつくれるように感じるという声が多い

    実は長期投資の最前線においては、成功モデルどころか、もうすでに「運用の先を考える」人が出てきている。徐々にではあるが、資産が積みあがっていくイメージができてきたので、ここから先お金をどう殖やすかよりも、どう使うかに目が向いている人たちがいる

    これからは長期投資家が「民間版の景気対策」という役割を担うようにならないといけない。裏を返せば、もう国が何もかも仕切る時代ではない

    景気の大きなうねりからも、将来インフレの足音がヒタヒタと近づいている点からも、長期投資を実践するには最高のタイミングを迎えつつある。

    勉強会で6、7年やっている人から「このまま長期投資を続けていけば、私は1億円の資産を作れるようなきがしてきました」という発言も出てきている
    長期の財産づくりを続けていく横で、積極的に社会還元したい、という思いになっていく

    長期投資をすることによって、「どうお金を使おうか」といった、これまでの日本にない新しい発想が培われてくる。一般的に財産づくりというと、「生活基盤を固めたい」「老後の備えをしておきたい」「年金代わりになるように」といった目的が前面に出てくる。それは当然のことだが、実はその先がある

    本格的な長期投資をずっと続けていると、かなりピッチを上げてお金を使わないと、自分の資産が余りすぎて困ることになりかねない、というのはけっこうある話。
    放っておいても文化とか芸術、教育や新技術開発、あるいはNPOやボランティアなどにお金を投入するケースが多くなる

    預貯金ではとうていかなわない運用実績を知ってしまったが最後、日本人はぐぐっと動き出すはず

    投資のリスクをとりたがらないというよりは、日本人の殆どの人が本格的運用の成果らしきものを未だかつて見たことがないだけのこと。
    株買いのブームに乗って大ヤケドをしてしまった投資家の惨状ばかりを見聞きするから、預貯金の方が安心と思っている

    先に成熟経済に移行した欧米先進国でも、一般の人たちが財産づくりを目的に投資運用しはじめたのは、そんなに長い歴史のあることではない。投資運用とは、もともとお金持ちの世界の話だった。この30年間で長期投資による財産づくりがずいぶんと一般化している。日本もこれから同じ動きが起きる

    自分のお金を長期の投資運用の流れに乗せて、ある程度の財産づくりがみえてくると、そこから先の人生に対する安心感のようなものが感じられるようになる。自分はもう生涯にわたって、お金に関する不安から開放されたのだと意識を持てるようになる。このような状態を「ファイナンシャル・インディペンデンス」(経済的自立)という

    ファイナンシャル・インディペンデンスを達成した人たちはほどなく、社会還元の行動をし始める。
    日本の富裕層は欧米先進国の富裕層には追いつきません

    欧米の富裕層は意味のないお金は1ドルたりとも使わないが、社会貢献にはポンとお金を投じる
    それに比べると、日本の富裕層はせいぜい自分の贅沢を追及するか、大事にお金を抱え込むことに汲々としている

    長期投資家が自分の意思を反映して株式や投信を買ったりするだけで、それが景気対策という結果になる

    日本には、お金をどう殖やすかを微に入り細にわたり研究する投資家はたくさんいるが、お金をどう使うかについて真剣に考えている人は殆どいない。お金は使わなければ単なる紙切れ、何の価値もない
    それなのに、お金を貯めることと、短期音値ザヤ稼ぎばかりに目が向く、そんな傾向がある

    自分が投資をすれば、そのお金は売った人たちの手に渡る。売った人たちは欲しいものを買って、経済の現場にお金がまわりだす。経済が活性化して、投資をした自分の収入も増える。このイメージを持つ
    長期投資を実践するだけで、スパイラルはやがて豊かな社会を築いていく方向へと向かう
    インフレの規模について言えば、70年代の数倍になる。70年代、世界の人口は約40億人だった。そのうち、日本も含めて先進国の人口は7億人程度。社会主義国の人口の30億人近い人々は経済成長とはあまり縁のない環境下で暮らしていた

    今や世界の人口は70億人に迫っている。そのうち、先進国に14億人、中国沿岸部やインド南西部などの発展著しい地域の人々を加えると、20億人近くになる。高度な消費生活の中にいる人口は、70年代の3倍規模。残りの40億人の人々も、もはや計画経済のもとで暮らしているわけでもなく、インターネットやテレビを通じて、「自分も早く豊かになりたい、先進国のような消費生活を謳歌したい」と望んでいる人が大半

    これもあれも欲しいという人口がこれだけ増えてくると、いずれエネルギーや工業原材料やら食料やら、あらゆるものが不足するのは目に見えている。それが本格的に価格上昇へと繋がったら、70年代をはるかに超えて世界規模のインフレになる

    一方でモノを作るための人件費は、発展途上国から安い労働力がつぎつぎに供給されるようになっているから、それほど上昇しない。

    日本の普通の人びと、サラリーマンには、どのような影響が表れるかというと、物価上昇に比べて給料は上がらないから、実質的な収入は下がることになる。

    インフレで一番マイナスの影響を受ける、預貯金や年金などで暮らしている高齢者などと一緒に、サラリーマンの生活レベルを下げる必要が出てくるかもしれない

    今度は息の長いインフレになる。70年代とは違った背景が複雑に絡んでいるから。
    世界規模で需要が増大して物価上昇となっても、人々の収入はそれほど上がらない。モノを買う力は高まらないから、爆発的なハイパーインフレの発生にはブレーキがかかる

  • 今まで預貯金だけで投資をしたことがなかった団塊世代に向けて長期投資を勧める本。高度成長期を実体験した人に分かりやすく今後のお金の増やし方を説明している。
    著者は長期投資の投資信託を直接販売するさわかみ投信代表取締役社長。資産運用の実践方法も記載されているが、株を買うとはどういうことか、お金の使い方は、ということも語られている。

  • 初心者が長期投資をする際の入り口としては最適かも。

    株に手を出して、株価の動向に一喜一憂するのではなく、今後、必要とされる商品やサービスは何かを考えて、それを真面目にやっている会社を応援するつもりで長期間株を保有し、配当や複利で財産を増やしましょうという主張。

    本来の投資ってこういうものだよなって思わされる本です。

    デイトレードで儲けるのではなく、複利で長期間かけて資産を増やすという考え方に興味がある人にオススメです。

    ただし、この本を信用するかどうかは自己責任で。。。

  • 【008】150124読了

  • 高齢者増加問題→介護ロボットのニーズが、未来の輸出産業になる可能性/長期投資の仕込み時→夏休みのシーズン(休み前:夏枯れ相場)/「さわかみファンド」「ありがとうファンド」→販売手数料0のノーロード・ファンド/「おらが町の投信」→「浪花おふくろファンド」「かいたくファンド」「楽知んファンド」/FOF:投資信託のうち、その運用会社が別の投資信託に投資を行うもの。「ありがとう投信」「セゾン投信」は本格的な長期運用ファンドをいくつか厳選して一つのファンドに組込んだ”ファンドの宝石箱”

  • 自分のお金にも働いてもらおう 長期の株式投資は 定期預金よりも高利回り 投資のリスクも相場動向も気にしない 暴落したらご機嫌で買う 損切りはしないが「縁切り」はある 運用している純資産額が安定的に投信を中心にチェックして、その中から「これは」と思うものを1万円ずつ、10本ほど個別に購入してみます。

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