東京裁判の教訓 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 37
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732200

作品紹介・あらすじ

東京裁判(極東国際軍事裁判)とは何だったのか!?勝者による「復讐裁判」と片づけてよいのか?史実から目を背けるのは「逃避」である。壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか!?新史料を得て世に問う、保阪正康流理性史観。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/01/19 21:32:07

  • 「あとがき」で著者が書いているが、「東京裁判」と聞いただけで「高い山」と思っていたうちの一人である。本書を読んでみて感じたことは、「東京裁判」を読み解くことで、なぜ日本が無謀な戦争に突入していったかをある程度体系的に理解できるということである。
     
     別件ではあるが、この20年来、著者の史観に共感を覚えてその著書を読み続けているのだが、ここに来て、本当にその史観に共感することが正しいのかをあえて疑ってみたいと思っている。しかし、あの右翼的史観(昨今におけるAPA論文の選者や小林よしのりの考え)は生理的に受け付けず真剣に読む気がしないのもまた事実である。誰か両方の史観を客観的に論じてくれないものか?

  • [ 内容 ]
    東京裁判(極東国際軍事裁判)とは何だったのか!?
    勝者による「復讐裁判」と片づけてよいのか?
    史実から目を背けるのは「逃避」である。
    壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか!?
    新史料を得て世に問う、保阪正康流理性史観。

    [ 目次 ]
    序章 昭和史清算のひとつの形
    第1章 裁判の全体図―可視と不可視の部分
    第2章 裁いた側の論理と歴史的責任
    第3章 裁かれた側の弁明とその義務
    第4章 判決のもつ意味と戦後社会
    終章 六十年目の東京裁判、歴史への道

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    [ 参考となる書評 ]

  • 東京裁判から60年。本来なら歴史の領域に入っていかなければならないのだが、法務省の地下に眠っているとされてきた裁判の検察側、弁護側の証拠文書が平成11年に国立公文書館に実は移されていた。

    そして、国立公文書館が平成18年12月からその一部の整理を終えたことを明らかにし、それが徐々に公開されてきている。

    著者は、激動を生きた世代の責務として、昭和前期からの軍人、政治家などの行動を分析し、どのようなプロセスで無謀な戦争へと突き進んでしまったのか。

    東京裁判の記録、当事者などの証言を元に、詳細に分析したものである。

    この裁判が問うていることの真の意味を日本社会は今後に生かしていかなければならない。

  • 2008/8
    近年になって新たな史料なども世に出てきている戦後初期の記録。なかでも大東亜戦争の総決算として、儀式的な意味合いも持たれていた東京裁判を膨大な裁判記録、また関係者からの証言などをまとめ分析している。これもまた、戦後史の一面的な見方とはいえ、新鮮な発見も少なからず見られる。

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著者プロフィール

1939(昭和14)年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究をつづけ、これまで約4000人から証言を得ている。『陸軍省軍務局と日米開戦』『あの戦争は何だったのか』『昭和史の大河を往く』シリーズなど著書多数。

「2018年 『昭和の怪物 七つの謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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