お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書 126)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732262

感想・レビュー・書評

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  • ハイリターンの投資は必ずハイリスクなので、資金計画の余剰分で長期の視点でやりましょうという趣旨。

    ・米国では30世帯に1軒、日本でも50世帯に1軒くらいは、金融資産が1億円を超える超富裕層だといわれています。

    ・米国では家計が保有する株の79.1%を上位5%の階級が保有している。日本では上位5%階級の保有割合は48.67%。アメリカの一般家庭で株式保有が進んでいるというのは本当に一部の超富裕層の話し。

    ・株式の時価総額+ネット負債(有利子負債-現預金)=EBITDA(営業利益+減価償却費)× a倍で計算し、aが5倍程度なら割安、7倍程度までは妥当、それ以上は割高。

  • 株式投資の勉強のため読了。
    分かりやすく良心的な本。
    但し、自分には殆ど既知の内容ばかり。

    相場にのめり込み過ぎると破滅してしまう、との記載あり、これは覚えておこうと思う。

    また、「コツコツ働いて、コツコツ貯める」を日本人の美徳としている点には同意。

    <念のためメモ>
    EBITDA(金利、税、減価償却前利益)
    株時価総額+ネット負債=EBITDA × x倍
    xが5倍程度なら十分、7倍なら何とかなるかものレベル。
    時価総額=EBITDA × x倍 − ネット負債
    これを株式数で割ると株価が算定できる。
    自己資金比率20%以下の会社への株式投資は避けた方が良い。流動比率は100%。
    PER、PBR

  • ライフプランから必要なお金は預金、国債などで運用しましょう。投信も良いよ。株式なら、長期投資で。

  • 小宮氏の本は初めて読みますが、アメリカ人は株式投資で資産運用をして、日本人は貯蓄を選好するという常識をデータをもって違うということを説明していた部分には納得させられました(p65)、アメリカは格差社会ということを忘れていました。今後、マスコミからのメッセージを聞くときには注意しなければならないと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・金価格が上昇している(2008年7月頃)理由は、1)欧米におけるインフレ懸念、2)ドル安、3)オイルマネー等の投機資金の流入、である(p29)

    ・円高になったのは、米国金利が下がったため、円キャリー取引ができなくなったため、ユーロ圏ではインフレ率が金利を下回っているのでユーロ高になる(p30、32)

    ・退職時には3000万円のお金が必要、退職まで5年しかなく、退職時の見込まれる保有金額が2500万円の場合は、生活設計を変更することが大事(p55)

    ・株式保有比率とウェートデータにおいて、米国(50%が0.6%の人で保有、1%を50%で保有)に対して、日本(50%が9%、5%を50%で保有)である、つまり、日本人もアメリカ人同様に株式で運用しているが、実際に株式を多く保有していのが、米国では富裕層、日本では下位層も保有している(p65)

    ・日本で金融資産を1億円以上もっている富裕層は1.8%、5000万以上の準富裕層は5.7%、3000万以上が14.3%である(p68)

    ・株式投資の利回りは、どこを始点にするか・何年間投資するか、で大きく異なる、1985年以降ずっと日経平均株を保有した場合、2002~2005年を除いてすべてマイナス(p79)

    ・72の法則、6%の利回りの場合、倍になるのに72÷6=12で12年間かかるというもの(p132)

    ・表面金利で見るのではなく、実質金利(表面金利-物価上昇率:インフレ率)で見るべき(p143)

    ・住宅ローンは、繰上げ返済をすればするほど、金利返済額が少なくなって有利(p175)

    ・投資信託は、分配金型ではなく、運用益を再投資するタイプがお奨め(p203)

    ・個別株式投資は、内容が良く分かっていて、財務内容が良く業績が安定した会社を選ぶべき、EBITDAは参考指標となる(p215、216)

  • わりと適当に読み飛ばしてしまった本です。

    お金を知る技術、殖やす技術と言うことで、まさにタイトル通りのことが書いてある本だとは思いますが、どうにも視点が狭い(恐らく敢えて限定的なものにしたのでしょう)気がします。従来から提唱されている貯蓄から投資へ、について著者としての見解とデータを織りまぜながら日本の利率やら投資額、資産の構成割合などに迫っており、金融の基礎から金融は如何なるものか、そして資産運用として考えるべきポートフォリオの組み方などを細かく説明しています。

    ただ日本で投資を行うことを前提にしている点、更に日本で一生生活を営むことを前提としている点、更には30代~程度の極々一般的なサラリーマンを対象としている点で自分にとって全く必要性を感じませんでした。

    主題が「貯蓄から投資へ」に疑問を投げかけている点で、ある程度本のスタンスを固定せざるを得なかった点から、こう言った本になったのだろうな、という感想です。逆に言えば、何も知らないかつ上記に該当するヒトが読むには適した本かもしれません。

  • 色々な人が貯蓄ではなく投資を勧めているが、投資がそんなに簡単にできるものなのか。
    もしも投資に関心があるならば、投資関連本とともに本書を必ず読むべきだ。
    人生設計において、リスクを伴いすぎるのはいかがなものか。
    人生はギャンブルだ!という御仁は本書を読む必要はない。

  • 「貯蓄から投資」にだまされるな - と言いつつ、小額から始める分散投資で勉強→より高度なリスク商品に挑戦→目利きになって株式投資という方法を薦めています。やっぱ勉強して株買うべきってこと?!

  • そうはいってないけど、
    やはりインデックス投資にまさるものはないのかな?
    ソロス流の投資術がそれにあたるんだろうか。

  • よみにくい

  • 金融おことを何も知らない人のための本。
    この本を読んだだけでは金融商品の正しい選び方はできそうにもない。
    かなりとばし読み
    ベストセラーだと読んで買ってはみたが、当たり前のことしか書かれておらず、がっかり

著者プロフィール

経営コンサルタント/株式会社小宮コンサルタンツ代表

「2022年 『経営が必ずうまくいく考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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