- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732279
作品紹介・あらすじ
34年の短い生涯で、約2万4000もの俳句を残した正岡子規。その中から1日1句、365句を、俳人の夏井いつきが、実作者としての感性で選び出す。有名でない句の中にも、子規らしいほのぼのとした佳句、異色の作品がある。子規の苛烈な人生と、俳句の素晴らしさが迫ってくる一冊。
感想・レビュー・書評
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34年の短い生涯で約2万4000もの句を残した正岡子規
その中から、俳人の夏井いつきさんの感性で選ばれた365句
一日一句、365もの季語を知ることになる
句の後に添えられた解説は要を得て簡潔でわかりやすく、子規と同郷の夏井さんの幼い頃の思い出話も楽しい
親友の夏目漱石は子規を評して"何事にも大将にならないと気のすまない奴"と言ったらしい
そんなエピソードや結核を患い脊椎カリエスに倒れた闘病の凄まじさ、その中でも自己を客観的に眺めユーモアを忘れなかった子規
ずっとそばにいて子規を看病したお母さんと妹の律さんの姿も見え隠れして、とても切なく胸が痛くもなった
人間『正岡子規』をもっともっと知りたくなった
故郷やどちらを見ても山笑ふ
春菊や今豆腐屋の声す也
故郷はいとこの多しももの花
漱石が来て虚子が来て大三十日(おおみそか)
来年は良き句つくらんとぞおもふ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新書文庫
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2011.05.19 読了
星5つはあげすぎかもしれないが、子規の作品だけでなく、著者なりの解釈なんかも入れてくれるので、一粒で二度おいしい、みたいな感じが良かった。
一日くぎりで進められるので、通勤の3冊目の役割としても重宝した。 -
子規の好奇心と言葉の面白さ。俳句の心得がなくても、解説を読むほどその句が好きになる。
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日にち順に俳句が並べてあり、短い解説が実に分かりやすい。2万4千もの句から選んでくれていて、無精な私には助かります。