検索バカ (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.09
  • (5)
  • (23)
  • (49)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 223
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732408

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 図書館では、情報の検索を技法として指導するけど、検索できたからといって、例えばいいレポートが書けるわけではない。検索して出てきた言葉を、深く考えることなく、書き写してしまうことが多いから。よくある常套句を並べて、文章として破綻ないものが書かれていても、いざそれを口で説明すると、説明できないことが多くなってる気がする。自分も含め。そういう問題意識から、この本に手が伸びたんだろう。クウキと世間の意味付けに、若干納得できない部分もあった気がしたけど、大筋、私の問題意識に近いものだった。
    検索ばかりで自分で考えることがおろそかになったとき、判断基準が自分の中になくなってしまう。そのためクウキを読んで行動することになり、結果、世の中が窮屈になってしまう…。自主規制が起こる。
    一人の思考、そして生の対話をもう一度取り戻す必要がある、ということ。
    とても大事な指摘だと思う。でもなんか、読んでてスッキリしなかったのは何故だろう。根拠が明確でないから?論理の展開に飛躍があるから?
    もっとゆっくり読んで検討してもいいんだけど、ま、そこまでしなくてもいいか。
    私が最近実感してる言葉があったから。
    「他人の言葉を借りながらも、どこかで自分の言葉に着地させなくては考えたことになりません。…自分の思考、考えをスルーして簡単に手に入れた言葉は、けっきょくその人を救うことも、助けることもない」(p.219)

  • 現代人の「考える力」の衰えに切り込む1冊です。

    検索すれば情報を簡単に見つけられるかもしれないけれど、それはあくまで他人の言葉。
    空気を読んで他者に同調することは、人から思考を奪う。
    ランキングや話題のスポットだって、結局は「みんながいいと言っている」と多数派になびくことなのだ。

    『おとな「学問のすすめ」』(齋藤孝/著、筑摩書房)を読んだ直後だったため、自立した思考というキーワードがより身に迫ってくるように感じました。
    また「空気を読む」ことについて、かなりのページを割いていますが、時々感じる息苦しさの正体が見えたような気がします。
    日本人の察する文化が土台にあるとはいえ、それ以上に「空気読め」という現代の風潮はやっかいなものだと苦い気持ちになりました。
    そういったものに振り回されず、己を失くさないようにいたいものです。

  • 内容は現代の空気の話で題名と内容が合っていないところに違和感が。まぁ、強烈な題名にして売らせようとしたのかもしれませんが騙された気分です。

  • 「クウキを読め」と幼児を怒鳴る父親、頻発する家族間殺人、「気配」のない人々・・・携帯メールをはじめするコミュニケーションの広がりによって、人とのつながりが変質している。ネット検索とコピペで出来上がる論文や感想文のように、思考を停止した若者の今後を憂う。。。その後台頭してきた、ソーシャルメディアは著者にとってどのように映っているのかなぁ、と、思わず「検索」したらNHK「視点論点」で『Twitterと孤独』というテーマで語られていました。YouTubeでこれから見てみよっと。そんな私も「検索バカ」の一人でしょうか。

  • タイトルの内容がこうもずれるとちょっと苦しい。

  • ブクログ。haijisanの本棚。 2017/1/4

  • 最初は主張が納得出来る気がしたが、読み進むと結局何が言いたいのか分からなくなった。
    共感できなくもないのだが、わざわざ本にまですることかと。
    ただ一つだけ、「空気を読む」とか「空気を読め」とか無意識に使い勝ちだが、これからはやめようと思った。

  • 検索バカ タイトルに惹かれ図書館で手にしたが、この本はタイトルを間違えている。私だったら、『クウキ読みの呪縛』にするかな。朝井リョウくんの『何者』にも通ずるような、現代日本人論をさまざまな例を挙げて論じている。

  • 何でも検索すれば独自の成果のように見せかけることができてしまう情報社会。しかし情報は情報。思考とは別物。本当に大切なのは検索よりも思索。また、最近の若者は「空気を読め」という言葉に歯向かえない。皆、自分で考える前に検索で他人の成果を拝借したりする。自分の頭で考えず、結論だけを求める現代人。みんな一緒にが行動規範となっている。これでは自分のアタマで考えることは出来ないだろう。。。

  • ★★★★☆
    挑発的なタイトルからくるイメージとは違い、語り口はずいぶんおだやかで、内容も真摯なものでした。

    現在の日本社会でのコミュニケーションについて。

    ・キャラを演じる
    ・クウキを読む
    ・私たちは自由か
    ・傷つきやすい人びと
    ・鞘を失った言葉
    ・考えること

    情報を得ることだけに夢中になって、見過ごしていることはないか考えさせられました。
    (まっきー)

全46件中 1 - 10件を表示

検索バカ (朝日新書)のその他の作品

検索バカ (朝日新書) Kindle版 検索バカ (朝日新書) 藤原智美

藤原智美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・モーティマー...
三浦 しをん
湊 かなえ
又吉 直樹
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

検索バカ (朝日新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする