検索バカ (朝日新書)

  • 朝日新聞出版 (2008年10月10日発売)
3.11
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感想 : 58
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784022732408

感想・レビュー・書評

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  • 図書館では、情報の検索を技法として指導するけど、検索できたからといって、例えばいいレポートが書けるわけではない。検索して出てきた言葉を、深く考えることなく、書き写してしまうことが多いから。よくある常套句を並べて、文章として破綻ないものが書かれていても、いざそれを口で説明すると、説明できないことが多くなってる気がする。自分も含め。そういう問題意識から、この本に手が伸びたんだろう。クウキと世間の意味付けに、若干納得できない部分もあった気がしたけど、大筋、私の問題意識に近いものだった。
    検索ばかりで自分で考えることがおろそかになったとき、判断基準が自分の中になくなってしまう。そのためクウキを読んで行動することになり、結果、世の中が窮屈になってしまう…。自主規制が起こる。
    一人の思考、そして生の対話をもう一度取り戻す必要がある、ということ。
    とても大事な指摘だと思う。でもなんか、読んでてスッキリしなかったのは何故だろう。根拠が明確でないから?論理の展開に飛躍があるから?
    もっとゆっくり読んで検討してもいいんだけど、ま、そこまでしなくてもいいか。
    私が最近実感してる言葉があったから。
    「他人の言葉を借りながらも、どこかで自分の言葉に着地させなくては考えたことになりません。…自分の思考、考えをスルーして簡単に手に入れた言葉は、けっきょくその人を救うことも、助けることもない」(p.219)

  • 現代人の「考える力」の衰えに切り込む1冊です。

    検索すれば情報を簡単に見つけられるかもしれないけれど、それはあくまで他人の言葉。
    空気を読んで他者に同調することは、人から思考を奪う。
    ランキングや話題のスポットだって、結局は「みんながいいと言っている」と多数派になびくことなのだ。

    『おとな「学問のすすめ」』(齋藤孝/著、筑摩書房)を読んだ直後だったため、自立した思考というキーワードがより身に迫ってくるように感じました。
    また「空気を読む」ことについて、かなりのページを割いていますが、時々感じる息苦しさの正体が見えたような気がします。
    日本人の察する文化が土台にあるとはいえ、それ以上に「空気読め」という現代の風潮はやっかいなものだと苦い気持ちになりました。
    そういったものに振り回されず、己を失くさないようにいたいものです。

  • 内容は現代の空気の話で題名と内容が合っていないところに違和感が。まぁ、強烈な題名にして売らせようとしたのかもしれませんが騙された気分です。

  • 「クウキを読め」と幼児を怒鳴る父親、頻発する家族間殺人、「気配」のない人々・・・携帯メールをはじめするコミュニケーションの広がりによって、人とのつながりが変質している。ネット検索とコピペで出来上がる論文や感想文のように、思考を停止した若者の今後を憂う。。。その後台頭してきた、ソーシャルメディアは著者にとってどのように映っているのかなぁ、と、思わず「検索」したらNHK「視点論点」で『Twitterと孤独』というテーマで語られていました。YouTubeでこれから見てみよっと。そんな私も「検索バカ」の一人でしょうか。

  • 自分で考える事をしなくなった。分からない事があればすぐにネット検索。美味しい店は?自分で探そうとしない。他人任せ。料理のレシピ、本棚の設計図、全て借り物。独創性がない。これではいけない。ロダンのように一生懸命に考えよう。

  • 板倉一枝先生 おすすめ
    60【教養】914.6-F

    ★ブックリストのコメント
    わからないことがあるとすぐに「検索」をしてしまっていませんか?「考える」ことをせずに思考停止してしまうのはよくありません。情報を活用するとは、そして真の情報処理とは何かを考えさせてくれる書です。

  • 検索に頼りすぎず、空気を読みすぎず、もっと対話して、もっと自分の頭で考えましょう、という内容かと。

  • 思索

  • ・現代のクウキとは消極的参加は許されず、ノリに身を投じるか、もしくは離脱することで孤立するしかない。そういう日常があるということが恐いのです
    ・「クウキを読め」という言葉を聞いたら、即座に「もっと卑屈に生きろ」といわれたのだ、と思うようにしています
    ・議論を回避する、自分の意見をあきらかにしないというのは、いまや世代を超えたものです。これでは、自己を開き他者と向き合う対話をすることはできません
    ・腹を押さえて倒れているホームレスに手をさしのべるのは、他者の痛み、苦しみへの共感、シンパシーです。それと同時に、自分が倒れた時、だれかが手をさしのべてくれる社会であってほしいという願いからでもあります
    ・「考える」というこうことは、自分の言葉を探りあてる営み
    ・クウキに乱されることなく、自分の思考や感情に濾過され、つかみとられた言葉は、聞き手や読み手をも揺り動かす
    ・人は「考えぬく」という営みによってこそ自分の言葉を獲得し、自分の「生」をまっとうすることができるのです

  • タイトルの内容がこうもずれるとちょっと苦しい。

  • ブクログ。haijisanの本棚。 2017/1/4

  • 最初は主張が納得出来る気がしたが、読み進むと結局何が言いたいのか分からなくなった。
    共感できなくもないのだが、わざわざ本にまですることかと。
    ただ一つだけ、「空気を読む」とか「空気を読め」とか無意識に使い勝ちだが、これからはやめようと思った。

  • 検索バカ タイトルに惹かれ図書館で手にしたが、この本はタイトルを間違えている。私だったら、『クウキ読みの呪縛』にするかな。朝井リョウくんの『何者』にも通ずるような、現代日本人論をさまざまな例を挙げて論じている。

  • 何でも検索すれば独自の成果のように見せかけることができてしまう情報社会。しかし情報は情報。思考とは別物。本当に大切なのは検索よりも思索。また、最近の若者は「空気を読め」という言葉に歯向かえない。皆、自分で考える前に検索で他人の成果を拝借したりする。自分の頭で考えず、結論だけを求める現代人。みんな一緒にが行動規範となっている。これでは自分のアタマで考えることは出来ないだろう。。。

  • ★★★★☆
    挑発的なタイトルからくるイメージとは違い、語り口はずいぶんおだやかで、内容も真摯なものでした。

    現在の日本社会でのコミュニケーションについて。

    ・キャラを演じる
    ・クウキを読む
    ・私たちは自由か
    ・傷つきやすい人びと
    ・鞘を失った言葉
    ・考えること

    情報を得ることだけに夢中になって、見過ごしていることはないか考えさせられました。
    (まっきー)

  • ちょっとタイトルから思っていた内容と違ってたけど…
    自分で考える力が落ちてきていて
    検索に頼りっぱなしの自分に反省。

  • 世間の「空気」を検索し、それに同調しようとする人々について。社会批評みたいな感じだが、エッセイに近いのではないか。

  • 検索に限らず、安直にネットで情報を収集したり、あるいは周囲の意見に同調する「空気を読む」という行為に対して批判的な目で書いた一冊。

    言いたいことはよくわかるし、その手の風潮が危険なのはよくわかるけど、具体的な提言となると今一つだったの残念。

  • (図書館にあります) あなたは「検索バカ」になってはいないか? 「情報」を調べて、リストにしたり、並べ替えただけでは、何もしていないのと同じ。自分の力で考えて、それを伝えるために必要なのはなんだろう? そして。「KY」いいじゃないか!

  • [ 内容 ]
    思考が検索に、言葉が情報に劣化していく今、私たちは「考える力」を再生できるか。
    さらに「空気を読め」という同調圧力が、自立した思考を奪っている。
    一個人として、世の中を生き抜く思索力とは。

    [ 目次 ]
    1章 検索バカは、何を失くしたか
    2章 クウキに支配される日常
    3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
    4章 不安定な「場」としての家庭、教室
    5章 「予定調和」はいつ誕生したか
    6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
    7章 世間から露骨へ
    8章 失われゆく「対話」と「議論」
    9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
    10章 沈黙の力
    終章 生きることは考えること

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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