知的会話入門 教養がにじみ出る聞き方、話し方 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 69
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732484

作品紹介・あらすじ

知的会話の基本は「聞く」こと。そして聞く力は、「教養」があって初めて身につけることができる。「知的会話」の鉄則から、それを支える「教養」の身につけ方まで、尊敬されて、自分の利益も最大化する方法を徹底指南。

感想・レビュー・書評

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  • 少しタイトルに緊張しながら読み始めましたが、とても得ることの多い内容でした。
    著者は『頭がいい人、悪い人の話し方』を書いた人で、知性がほの見える会話力実践のところにはたっぷりとページが割かれていました。

    まずは教養が大切だという著者。
    もちろん、教養がある人は周りからの尊敬を受けますが、直接的には利益を産まないという意味ではまったく無駄なものだと、一刀両断します。
    だからこそ、効率重視の日本人には、なかなか脚光を浴びなかったところでもあるとのことです。

    海外では、ジョブズ氏にしろ、ビル・ゲイツ氏にしろ、経済で成功を収めた人は、それに見合う芸術等の他分野での教養を持っている人が多い反面、日本のIT長者にはその特徴はみられないと言いきっています。
    日本の受験中心教育からすると、雑学的な知識は無駄になってしまうからでしょう。

    もしかすると、今のコミュニケーション不全の若者や、切れやすい感覚は、Yes-Noの選択式教育を受け続け、頭で自由に考えるくせがついていないのが原因なのかもしれないと、ふと考えました。

    現在は、不況により人々の格差が拡大してきたため、いろいろな話がしづらくなり、物事を本音で語り合える時代が終わったと著者は言います。
    そういった時に、会話力の重要性が増すのだとか。
    立場の異なる人々と軋轢を生じさせずに話し、自分の利益も最大化させる能力は、確かにこれからの日本に一層必要となるのでしょう。

    会話での失敗を避けるためには、場の空気を読むこと。
    そのためには、一人でしゃべりすぎないよう、喋る時間を制限するべきだとのこと。
    長さにして、1回30秒以内(200字ペラ1枚くらい)だと、具体的な数値まで出ていました。

    また、「こだわり」という言葉は、最近ではよくカルチャー誌の特集などで使われていますが、本来は「どうでもいいことに執着する」という、あまりよくない意味だったが、いつしか「信念を貫く態度」のよう美徳として使われていると、著者は採り上げていました。
    確かにそうですね。今では多すぎるくらいにあちこちで目にする言葉になっています。

    こだわりすぎること、つまり一人の価値観にこだわることは、もはや「教養」ではなく「教条主義者」となってしまうと、うっかり人が陥りがちな点を指摘していました。

    どのページを見ても、なるほどと為になることばかりでした。
    スマートな会話を楽しむためにも、この本に書かれている事柄を心がけていきたいものです。

  • "軽い読み物だった。どんな場所でもどんな人とでも、さりげなく会話ができたら、どんなにすばらしいだろう。そんな理想に近づくことができたらいいなぁと思って手にした本。
    知的会話とは、論理的思考力+教養のことで、さらにはユーモアのセンスと明るさがあること、だと著者の樋口さんはいっている。この本では、論理的思考力については、あまりふれていない。
    第一章「知的会話の基本は聞くこと」
    第二章「知的会話は教養に支えられる」
    という構成。
    本書に載っていた知的会話の10鉄則、知的メールの10ポイントをメモしておく。

    知的会話の10鉄則
    1.自分から話さず、相手の話を頷きながら最後まで聞く
    2.話を聞いたら、相手の意見を要約、補強してあげる
    3.知ったかぶりをせず、わからないことは聞く
    4.業界用語、専門用語は使わない
    5.まず反論ではなく質問を
    6.一人一回30秒、知っていることを全て話さない
    7.数字など交えて、できるだけ具体的に話す
    8.「受け売り話」には自分の意見を付け加える
    9.会話にはユーモアを 親父ギャグには注意
    10.最後は黙っている方が賢く見えることを知っておく

    知的メールの10ポイント
    1.メールは短く、1通200文字が目安
    2.メール1通に用件は1件、多くても2件
    3.用件は箇条書きに
    4.メールでいちいち全てを説明しない
    5.必ず返事が欲しいメールは二者択一で迫る
    6.メールの文末にちょっと愛想を
    7.忙しくても受け取りメールを必ず出す
    8.メールのレスポンスタイムを設定する
    9.メールで抗議や文句を言わない
    10.メールは確認、証拠のため有効に活用

    教養の身につけ方で参考になったのは、新聞、雑誌、TV、映画の読んだり見たりするポイントと外国人の知的会話の流儀の2つ。"

  • 知的会話」の鉄則から、それを支える「教養」の身につけ方まで。「頭がいい人」から、さらに「尊敬される人」になるための知的会話力の身につけ方を伝授する。

    序章 「知的会話力」とは何か
    1 知的会話の基本は「聞くこと」―世の中には「聞けない人」が本当に多い
    2 知的会話は「教養」に支えられる―「論理」だけの会話では、嫌われる

  • 前半は、面白いし、とてもためになりました。
    聞く技術。要約、補強。大事ですよね。

    後半は、実はあまりピンとこない感じです。

  • 会話において大切なことは、相手の話を聞くこと、一回の発言を30秒以内を目安にすること、など会話の基本的なルールについて説いた前半と、知的な会話に欠かせない教養を身につける方法について説いた後半からなる。日常、会話に気をつけているようでうまく実践できていない私にとって、特に前半が参考になった。

  • 教養は、ひけらかさなくても何か落ち着いた形で、感じることがあるよね、わからないけど、この人惹かれるな、って。

  • なるほど。こういうのが「知的会話」なのね。

  • 確かに、まずは聞くこと何だけどね

  • フォトリーディング講習の2日目、シントピックリーディングに使った2冊のうちの1冊です。Active listeningの10のコツが自分には有用かなと・・・。7つの習慣の第5章とあわせて考えると、この10のコツも、「エトス、パトス、ロゴス、その他」に分類出来ると思われました。
    また、人脈形成の際のヒントになる部分も。

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著者プロフィール

樋口 裕一(ヒグチ ユウイチ)
作家・小論文専門塾「白藍塾」主宰・多摩大学名誉教授
1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 多摩大学名誉教授。小学生から社会人までを対象にした通信添削による作文・小論文の専門塾「白藍塾」塾長。著書に250万部のベストセラーになった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)のほか、『小論文これだけ!』(東洋経済新報社)、『読むだけ小論文』(学研)、『ぶっつけ小論文』(文英堂)、『ホンモノの文章力』(集英社新書)、『人の心を動かす文章術』(草思社)、『音楽で人は輝く』(集英社新書)、『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』(春秋社)など多数。

「2018年 『小論文これだけ!受験生の疑問にズバリ回答!Q&A編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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