認められる力 会社で成功する理論と実践 (朝日新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732613

感想・レビュー・書評

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  • 「会社で働くのは、いかにエネルギーを余計な所で消費するか」そのメカニズムがよくわかる。

  • 人が認められる場面を、力や個性を発揮する「表の承認」と、
    秩序やルールを守り和を乱さないことで得られる「裏の承認」、
    さらに「表の承認」を短期的な「日常の承認」と長期的な「キャリアの承認」に
    分け、人は誰でも認められたがっているもの、と分類しています。

    この分け方をベースに、人は誰でも認められたいもの、と前置きした上で、
    日本社会と欧米社会での「認められ方」の比較を著名人の実例を引いて解説したり、
    認められるようになるプロセス例などを紹介しています。

    後半は、では認められるためにどうするか、という実践編。
    ポイントは「自分から相手を認めること」と「打たれないほど突出した杭になること」の2点。
    「認められる」という、一見他社に媚びた話になりがちなテーマなのですが、
    自分から相手を認めて周囲に認めてくれる人をつくり、得意分野で一転突破、
    そして得意分野にさらに磨きをかけて自分をブランド化してみては?と
    育成的な視点が感じられます。

  • ■概要
    社会で成功する理論と実践

    ■こんな人におすすめ
    組織のなかでまたは議員との関係構築に悩んでるひとにおすすめ!

  • 日本の職場では、「認められること」が少ないことを明らかにし、どの様に行動するかを書いたモチベーション構築の本。
    認められなければ好きな仕事も続けられないし、認められれば嫌いな仕事もいつのまにか好きになることもある。新入社員の早期退職などを考えると、企業側も今後、この分野のマネージメントは必須だろう。
    認められる側と認める側がWin-Winの関係が望ましいのは言うまでもないけど、特にゼロサムに陥りやすい日本の職場では、Win-Lossを避け、Win-Indifferenceの関係を構築するなどの指摘も面白い。
    承認欲求が人一倍強いので、セルフマネージメントしていきたいね。
    ちょっと理論先行の気がしないでもないけど、自分の現状を確認するには良いかな。特にいま仕事がつまらないと思っている人は。

  • 単なるノウハウ本ではなく、社会力学を分析した奥の深い内容だった。

    日本社会は和を乱さないこと、規律や序列を守ることに厳しい。出る杭は打たれる。秩序に従うことによる「減点主義」の承認が得られる社会。KYや品格本もその表れ。近年は、横綱や政治家でさえバッシングを受けたり、言葉遣いや身だしなみといった些細なことでクレームがつけられるなど、傾向が強くなっている。若者のチャレンジ精神を抑圧し、子どものいじめもなくならない。

    出る杭を打つのは、相手の足を引っ張ることで自分の地位や名誉を維持しようとするため(ゼロサム)。人の出入りが少なく閉鎖的なところほど、その傾向が強い。

    人間は生涯、認めてもらうことを求め続ける生き物。一方で、認めたい欲求もある。Win-Loseの関係さえ避ければよい。ゼロサムを避けるために、視野を外向き(組織外)に持つ。

    会社では、手順が決められた仕事をそつなくこなす能力が評価される年代と異なり、課長クラスでは決断力や交渉力、執着心が求められ、部長、取締役になると理念やビジョンを示したり、リーダーシップが重要になる。

  •  本書は、「理論編」・「実践編」にわかれている。
     「理論編」では、社会の様々な事例を「認証欲求」で説明している。これがなかなか面白い。日本人特有のプライドとも絡まって複雑な社会が形成されているのが分かった。特に僕は大学の研究テーマで退職金について調べていた時期であったので、大変興味深く感じられた。
     「実践編」では「ゼロサム」の概念や、「確信的KYノススメ」のところが面白かった。
     本書のような「人間関係科学(?)」みたいな内容の本に出会うのは初めてであったので大変興味深かった。

  • 人はなぜ認められたいのか、どのように認められたいのか、について書かれている本。「認められたいと言えない日本人」「諸悪の根源はミドル層と人事部」「野口英世・夏目漱石・イチローなど偉人も承認を必要としていた」など多彩な事例や切り口が面白い。

  • 褒められる為にはまず褒めろ、という当り前の指摘から日本人の承認欲求の在り方までを分かり易く解説。斜め上の人を見方に付ける組織内での力学を考慮した全方位外交、長嶋茂雄的な確信犯的KY(希望を提案を提案化し、思い切って突出しろ)等を説く。W-L(Win-Loss)関係ではなく時間軸を拡げ、日常の承認とキャリアの承認の2つを満たして、自身のイメージを築けるか、がポイントだと思った。

  • 以前「褒めろ」という記事を書いたが、承認欲求は人間の、特に現代日本に住む人間の、最も重要な欲求ではないかと思う(他の欲求が満たされている中で)。

    そのことを正面から捉えたという点は時代の機運を捉えている本。
    ただし、Howの部分に関しては、行き当たりばったりの意見に見える。筆者の成功譚のひとつになってしまってはいないか。人間のincentiveを考慮した視座が必要ではないか。

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著者プロフィール

1954年兵庫県生まれ。同志社大学政策学部教授。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学経済学博士。専門は個人を尊重する組織の研究。おもな著書に『公務員革命』『ホンネで動かす組織論』『ムダな仕事が多い職場』(以上、ちくま新書)、『がんばると迷惑な人』『個人を幸福にしない日本の組織』(ともに新潮新書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)などがある。

「2018年 『「ネコ型」人間の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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