映画365本 DVDで世界を読む (朝日新書) (朝日新書 176)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732767

作品紹介・あらすじ

世界を知る、トレンドを見る未来を読む-映画は最高の教科書だ!政治、経済、メディア、宗教、人種、科学、国際関係から哲学・思想に至るまで、ハリウッド映画を題材に、ラジカルに変化する21世紀を見定める教養エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • TSUTAYA Online 連載に加筆して書籍化された本書では、タイトルの365本ではなく50本がメインに紹介されており、さらにその中にはかなりB級映画も含まれています。

    B級映画が悪いという意味ではなく、冒頭に「映画から何かを学ぶ」ために見るという趣旨からも、ホラーものやパニックものが結構入っているのに驚きました。

    映画解説としても過不足なくうまくまとめられておりますが、やはり映画の嗜好は人それぞれという感を強く持ちました。

    それは最後の、オールタイムベスト50作品に選ばれている作品が、1967年のものが2本、70年代のもが13本、80年代が10本、90年代が11本、2000年代が12本(2009年の本ですので、2008年作が最新です)と60年代の名作たちや日本映画は1本も入っていないということからもうかがえます。

    とはいえ、彼の解説を読んで、見たくなった映画もありました。

    「ブルベイカー」「大いなる陰謀」「パヒューム」「ライフオブデビッドゲイル」「ジャガーノート」「キングオブコメディ」「ランページ裁かれた狂気」「ガタカ」「Jの悲劇」の9本です。

  • 主にハリウッドの大作や主流からほんの少しだけそれたところにある面白くてためになる映画を取り揚げ、(そんなにマニアックでもないけど)注目ポイントや映画が作られた背景、意図、出演者の簡単な紹介をしながら、解説した本。

    忙しそうなのに、専門家でもないのに、意外と結構な数の映画見ているんだなぁとびっくり。
    ただ、ハリウッド映画だけの紹介ならそう表紙に書いといて欲しかったな。幸せのレシピは私はオリジナルの方が好き。キャサリン・ゼタ・ジョーンズも良かったけれど、オリジナルの方が相手役も音楽も映像の雰囲気も好きだった。出来れば、色んな国の映画を紹介して欲しかったけど、ハリウッドの歴史を探りつつ、がテーマなのかな。

  • 主要50作の判断基準が、思考を揺さぶられたものだからというのが変わっている。ほんと考えるのが好きな人なんだなぁ。

  •  宮崎哲弥が同じ朝日新書から出した『新書365冊』は、じつに素晴らしい書評集であった。
     本書は、その映画編という趣。TSUTAYAのサイトに連載されていたという、宮崎流映画DVDガイドの新書化である。

     「DVDで世界を読む」との副題のとおり、映画を映画として純粋に楽しむのではなく、何かを学ぶために映画を観るためのガイドになっている。各章は政治・メディア・法と秩序・文化と歴史・生と死・宗教と思想などというテーマに分けられ、そのテーマに沿った内容の映画が紹介される。

     いかにも宮崎哲弥らしい趣向だが、残念ながら、『新書365冊』に比べると読みごたえが一段も二段も落ちる。企画意図どおりにビシッと決まった回もあるものの、たんなるあらすじ紹介、作品情報紹介に終わっている回も少なくないのだ。
     映画のあらすじや作品情報なんて、ネットの中にいくらでも転がっているのであって、誰もそんなことを宮崎哲弥に求めてはいないのである。

     難しい熟語を頻出させる宮崎の悪癖は本書では払拭されていて、いつもの宮崎本よりもかなり読みやすい。そこは美点なのだが……。

  • ちょっと変わった、読みやすい映画評論

  • 2009年5月30日、初、並、帯無
    2016年11月21日、伊勢BF

  • 「新書365冊」に比べたら冴えない。

  • 見たい映画のページを折ってたらすげえ分厚くなっちゃった

  • タイトル詐欺。これで365本て数えるのはいけない。
    とはいえ、4ページ程度ずつで見どころを教えてくれるのはいい。
    興味のある映画が何本かあった。

  • 普通の名作紹介とは違う作品が紹介されていて、切り口も面白かった。

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著者プロフィール

1962年、福岡県生まれ。相愛大学客員教授。慶応義塾大学文学部社会学科卒業。専門は仏教思想・政治哲学。サブカルチャーにも詳しい。近著に、『仏教論争―-「縁起」から本質を問う』(ちくま新書)、『ごまかさない仏教―-仏・法・僧から問い直す』(新潮選書、佐々木閑氏との共著)、『知的唯仏論―-マンガから知の最前線まで─ブッダの思想を現代に問う─』(新潮文庫、呉智英氏との共著)、『さみしさサヨナラ会議』(角川文庫、小池龍之介氏との共著)、『宮崎哲弥 仏教教理問答』(サンガ文庫、白川密成・釈撤宗・勝本華蓮・南直哉・林田康順の各氏との共著)、『日本のもと 憲法』(監修、講談社)など多数。

「2020年 『いまこそ「小松左京」を読み直す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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