東京「進化」論 伸びる街・変わる街・儲かる街 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版 (2009年6月12日発売)
3.04
  • (2)
  • (11)
  • (27)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 136
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732804

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読む前はどうせ再開発活性化万歳の類かと思ったが、不思議な吸引力があり、2008年に取り上げられた街を2023年の今に確認しようかと思う気になった。もちろん15年の歳月が当時の予想を大きく覆した事は見聞きするニュースで知っているのだが、この軽さのある文体が案外正しい「進化」を指し示しているんじゃないのかと思ったりする。

  • なぜか妻が買ってきて読んでたので、拾ってボクも読んだ。2009年の本だけれど、今読むということは、いわば答え合わせのような感じ。だいたい言ってるようなトレンドで街の様子は移り変わっているようでもあり、でも、予測したとおりにいろんなところが新たに脚光を浴びたという感じもしない。メディアが伝える東京しか見られない(年に数回、お触りくらいに実物を見ることはあるけれど)立場からはその程度なのだけれど、妻は実にこれを、老後の南下政策の一環として読んでいるのである。本気でこれから住むべき場所を探すという目的からすれば、本に書いてあるようなことの答え合わせは重要だと思うのだが、本当に答えがわかるためには住まないといけないんだよね。
    電車の駅はくっついていないといけないように書いてるんだけれど、程度問題じゃないかなとも思う。乗り換え駅が巨大な駅ビルだけを作り、周辺に街を作らないという例だってあると思う。なんだかんだ言っても、駅から人がはき出され、駅に人が入るという流れが大事だし、その駅自体が目的地でないなら、ちょっとだけ、移動距離があることも必要だと思うよ。

  • 東京の街について研究しようと思い、読んだ。
    著者の増田悦佐氏は、元不動産アナリスト。著者自身が東京を歩いて得た感触を元に書かれている。
    東京という街を一言で言うのは難しい。しかし、この捉えがたいということが特徴だと主張する。つまり、東京とはカオスであり、モザイクであり、そのカオスにあらゆるものを飲み込む懐の深さが東京の魅力だと言う。
    また、新宿、渋谷、池袋といった大繁華街を抱える駅や、吉祥寺や中野、高円寺といった独特の磁場を発している街について述べている。
    カオスである東京の街をとらえるのは難しいが、この本を通して街を見る一つの視点が得られた。

  • 伸びる、儲かるの論拠がいまいちわからない。

  • [ 内容 ]
    渋谷・新宿・池袋…「あの街」の意外な素顔って何?
    これから人が集まる街って、どーこだ?
    メガタウン東京は間断なく変わり続ける。
    次々にできる鉄道新線、目白押しの再開発…。
    何が人の流れを変え、ビジネスを活発にさせるのか、無類の「街歩きの達人」が独自の視点で斬りまくる。
    ブログを使ったネット時代の新傾向にも言及、東京の「あす」がわかる決定版。

    [ 目次 ]
    序章 東京の「どこ」に行く?
    第1章 みんなが知っている「あの街」の意外な素顔(なぜ渋谷は年齢不詳の美女なのか ワルが似合う六本木 ほか)
    第2章 時代は「派手街」から「地味街」へ(駅は人間見本市-膨張する品川 一つ目小町、「隠れ家」大井町 ほか)
    第3章 東京よ、どこへ行く?(一つ目小町界に新スター誕生の予感 「勝ち組」渋谷に忍び寄る危機 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 色々な東京の街の背景というか歴史をしるのには、参考になる。

  • 学生街というのもいいし、鉄道から動く街というのも好き。

  • 東京進化「論」というよりは、東京進化「案内」といったところか。
    思っていたよりかは読みやすかった。

    10/09/26-138

  • 東京の街の移り変わりについて。そこまで深く掘り下げてはいない。

  • タイトルが興味深かった。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の修士号取得、博士課程単位修得退学。ニューヨーク州立大学バッファロー校助教授を経て帰国。HSBC証券、JPモルガン等の外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストなどを務めたのち、著述業に専念。経済アナリスト・文明評論家。主著に『クルマ社会・七つの大罪』、『奇跡の日本史――花づな列島の恵みを言祝ぐ』、(ともにPHP研究所)、『デフレ救国論――本当は恐ろしいアベノミクスの正体』、『戦争とインフレが終わり激変する世界経済と日本』(ともに徳間書店)、『投資はするな! なぜ2027年まで大不況は続くのか』、『日本経済2020 恐怖の三重底から日本は異次元急上昇』、『新型コロナウイルスは世界をどう変えたか』(3冊ともビジネス社)、『米中貿易戦争 アメリカの真の狙いは日本』(コスミック出版)などがある。

「2021年 『日本人が知らないトランプ後の世界を本当に動かす人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

増田悦佐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×