- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732873
作品紹介・あらすじ
絶対に破られない量子暗号、超高速計算を可能にする量子コンピューター、量子テレポーテーション、多世界…。SF小説に描かれた世界が現実になり、私たちの生活を一変させる可能性を秘めた、量子。アインシュタインも悩んだ物理の深遠と最先端を、文学や映画のイメージを借りて軽やかに、鮮やかに解説する。
感想・レビュー・書評
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
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貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
返却:物性研図書室へ返却してください詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
量子力学の話は、結局のところ、いろいろな本を読んでみたがよくわからない。本書でも同様の印象である。
実際に論じている人も、不可解ながらも結果は受け入れざるを得ないということであって、理論的に整理できているわけではないのではないか、とさえ思えてくる。 -
量子力学難しい!けど、SFチックで、面白い。
シュレディンガーの猫、
多世界観、
重なり、
アインシュタインと言ったら、相対性理論が有名だが、
本人は相対性理論よりも、量子力学についての方が100倍情熱を持っていた!?
日々、分岐点で世界が広がっていき、無限に並列している。
現在にも未来にも無限の世界がある。
ゆえに、私たちは、いかなる未来をも選択することができる。
掲載されていたSF小説を読んでみようと思う。 -
おそらくわかりやすく書いていただいたのだと思いますが、やっぱり難しい・・・。「もつれ」をなかなかイメージできません。ただ、暗号鍵の解読の話で「すごいことができる」というイメージがありましたが、確率論になるというところは初めて知りました。
もちっと精進します。 -
前から思っていたのだけれど、量子論のわからなさは比喩のわからなさなんじゃないだろうか。たとえばぼくらは電子を、原子核の周りを回るビー玉みたいなものだと思っているから、ビー玉が確率論的に分布するってどういう意味だよ、と混乱するのだけれど、電子はビー玉ではない。確率論的に分布する何者か、なのだ。それはマクロの世界には存在しないものだから、マクロの世界の何かで例えようとすればどこかが破綻する。直感的に捉えることはできないものだから、数学の言葉で語り、理解するしかないのだ。
というようなことを考えながら読んだのだが、本書そのものは「わかりたいと思うのだけれどよくわからない人がよくわからない言葉を使ってもうろうといろいろ考えた」という印象しかなく、途中から飽きてしまったのだった。量子論、サイモン・シンが書いてくれないかなあ。 -
やっぱ量子は難しいです。
数学を使わずに説明していましたが、それはそれで理解しにくいのかなと感じました。
もう少し、図などを使って説明してほしいかな。
量子情報の歴史を知るには良いかもしれないです。
第一部 劇的な量子
第一章 量子をイメージしてみよう
第二章 量子は多世界を導く
第三章 量子をあやつる
第二部 量子情報科学がひらく世界
第一章 量子力学から量子情報科学へ
第二章 量子情報科学の実用化へ
第三章 量子積の三つの解釈をめぐって
第三部 量子は私たちをどこへ導くのか
第一章 アインシュタインの孤独
第二章 驚異は「量子」ではなく「重ね合わせ」
第三章 何が不思議なのか? -
大学の授業でつまずく理系学生
同じように悩んだ仲間たちよ、量子情報科学が台頭してきたいまこそ、つまずきの石をとり除いていこうではないか。(P.30)
努力してみます。