ヒルズ 挑戦する都市 (朝日新書 200)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022733009

感想・レビュー・書評

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  • 垂直の庭園都市と文化・アートのコンパクトシティ構想、長期戦の土地確保、そらをやりきる信念。
    #ヒルズ挑戦する都市 #森稔 #読書記録 #読書記録2018

  • 2018/07/19

  • 森ビルの森稔社長の都市開発への理論、思いが詰まっている。日本をリードする都市開発構想とともに、再開発における地権者との泥臭くも、人間味のあるデベロッパーの仕事が鮮明に映し出されるような内容だった。

  • 故 森稔氏が森ビルを通して実現しようとした理想のまちづくりについて語った本。コルビュジェ的な高容積率・低建ぺい率の都市を日本で実現する上で、立体道路制度を使った公開空地など実際にどう組み込んだのかを知ることができた。

  • 【きっかけ】
    ブックオフ100均

    【概要】
    森ビルの思想と、創業から上海プロジェクトまでの挑戦の歴史が語られている。

    【感想】
    六本木ヒルズができたばかりのころ、大学のレポートで批判的な論評をしたことを覚えている。周辺との接点が希薄に見えること、時間的な連続性(歴史の尊重と未来への継続性)が感じられないこと、というのが趣旨だったように思う。
    もちろんそれが当時の率直な印象だったけれども、本書を読み、また完成から10年以上の時間を経て、学生の時の評価は時期尚早な部分も多いにあったように感じる。
    特に、近年の虎ノ門ヒルズ周辺地域とのエリアマネジメントなど、地域連携を活発に進めようという姿勢がむしろ強まっているような印象さえある。

    再開発にあたって、制度がないところから始まったとてつもない苦労も、本書によって知った。
    このことについても、学生の時は想像が及んでいなかったが、知ったことでプロジェクトの持つ意味・重さが違って見えてくる。


    思想・理想(ヴァーティカルガーデンシティ)は分かるし、ハイエンド層から街への波及を狙っていくという考え方も合理的だと思う。
    それでも自分は、当時も今も、やっぱりヒルズモデルの直接の顧客ではないかなという感覚はある。
    結局は高層化することが望まれる地区もあれば、適度な低中層のよさがある地区も併存する、都市全体としても多様性を包含する、ということになるんじゃないだろうか。

  • 地縁、血縁、電縁というのは、今まさにその通りで、その中でも新しい電縁というネットを介したつながりをしていて凄い。
    会社自体の成長は、実際はもっとエグいこと多かったんだろうな、と想像できるような。
    割と読みやすいので、オススメです。

  • 読んでよかった。感銘を受けた。
    本来公共セクターが持つべき「まちづくり」や「タウンマネジメント」の意識を大変強く持ち、それに根気強く向き合うことで、アークヒルズや六本木ヒルズを形にしてきた――そんなプロセスがよくわかる。地域の人々との接点を大切にし、入り込み、ひとりひとりの人生を巻き込みながら、信念を形にしていく様子は、読んでいて気持ちよくもある。
    アークヒルズのヒルズマルシェや六本木ヒルズのHills Breckfastはもとより、例えば毎週末森ビル社員がパトロールしていることを知る人はあまり多くないだろう。知らないまま「食わず嫌い」せず、森ビルの考え方をまず知ってみること。森ビルの再開発の好き嫌いを決めるのは、そのあとでよい(学生のころは食わず嫌いしていたなぁ)。

  • 大学2年の夏、たぶん六本木ヒルズができて1年以内の頃、初一人旅で行った。
    建物自体の大きさ、キレイさ、斬新さに目を奪われて「街」として捉えるまではできなかった。でもその時の衝撃ははっきり覚えてる。森美術館の模型も、景色も。
    この本読んだ上でもう一度行きたい。
    そこにはかつて普通に暮らしてた住民がいて、家があって。当時こんな広い敷地にバカでかい建物たてるなんて、前列ないし大変だったに違いない。それを何十年もかけて実現した。すごい。

    新しいことに挑戦するときいろーんな壁に阻まれるけど、乗り越えたものだけが成功する。

  • 都市開発に携わった当事者の考えを知ることができる。著者の森はすでに亡くなっているけれど、自身の経験や都市の理想像を森ビル内だけでなく、社会全体で共有できたのは素晴らしい。しかも新書だから気軽に読める。都市開発は様々な主体の利害に関わるだけに、なおさら重要な事だと思う。

    森ビルは現在進行形で前例のない都市モデルの開発に挑戦しているけれど、本書では「垂直庭園都市」がメインで記述されている。知識や創造性が重視される現代において、職住近接で身近に文化と接する機会のある都市は、多くの企業や人にとって魅力的なもの。六本木ヒルズといったら成金なイメージがあったけれど、「そこに住む人のステータス」といった面を捨象すれば、あらゆる地域に通用するものとなる。

    ただひとつ気がかりなのは、分業を強調しすぎていたところ。人口が回帰しつつある都市をコンパクト化する一方で、郊外や地方は自然保全をし、そのことが社会の持続可能性を実現すると森は述べる。しかし、郊外や地方は自然があるだけではなく、その地に根付いた産業や文化もある。少子高齢化・都心への人口回帰により、供給も需要も減少しつつある地域で、それらを維持していくことは困難である。自分の住むところを自然保全の対象のみとして見られたら、誇りが傷つくのではないか。森は都市の多様性を主張するが、視点がそこに限られていて、郊外や地方を含めた多様性までは考慮していない。

    とはいえ、都市専門のディベロッパーとして仕方のないことであるし、森ビルが構築してきたモデルそのものは地方でも応用できる。そのため、地方の活性化につながりうるものでもある。

  • 六本木ヒルズのコンセプト、共同開発、再開発に際しての困難な諸問題とその解決法、上海での挑戦などを通して、森ビルがこれから何を実現しようとしているのかが書かれた本。

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