わが夫 坂本龍馬 おりょう聞書き (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 123
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022733054

作品紹介・あらすじ

本書でおりょうが語る坂本龍馬からは、古き時代の不良のにおいがふんぷんとする。おりょうもまた負けてはいない。仲間と変装して妓楼に繰り出し、奉行所や新選組からは追い回され、船の上で射撃の腕を競い、霧島では天の逆鉾を引き抜く。幕末の輻輳する価値観のなかで、次の時代を信じて行動する男と連れ添った女房が語る「反魂香」は生き生きとして、現代女性にも通じる視線が新鮮である。

感想・レビュー・書評

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  • 坂本龍馬妻、お龍の聞き語りをテーマ別に分類し解説をはじめに展開した後に、聞き語りしたものを現代語で描述するもの。著者は萩市特別学芸員・山口福祉文化大学特任教授。内容は、特段のことはなく、龍馬の小説でも知っていればするする読めるもの。まぁ、桐野利秋の相手をさせられた際、酔った勢いか女給と勘違いしたか、彼がお龍の部屋に闖入し、これを勝気に追い返す件や、千葉さな子や陸奥宗光への悪罵が興味深いところ。2011年刊行。

  • 一坂太郎「司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰、龍馬、晋作の実像 」(集英社新書)の参考文献から。龍馬の妻おりょうのいくつかある証言集を、再構成し、時代背景の説明と註を付したもの。いままであまり史料的にかえりみられなかったそうだが、肉声を伝えるものとして興味深い。2人で歩いてる時に新撰組とすれちがって気がついたらひとりだけいなくなってた龍馬。寺田屋で暴れる桐野利秋に、ずいと座りこみ、つづけざまに五、六杯飲んだ後に杯をさしだし、「暴れたってしようがないじゃありませんか。つまりはあなたの器量を下げるばかりですよ」なんて啖呵をきったお龍。龍馬が新撰組の詮議を逃れるために、勝、木戸、西郷らとは女の恋文めかしたやりとりをしていたこと、それを知らずに最初は大焼きに焼きもちをやいたことを語るくだり。龍馬が襲撃された時、入浴中のお龍が風呂場を槍でつかれ、上に聴こえるように機転をきかせて「女が風呂へ入っているに、槍で突くなんか誰だ、誰だ」と叫び変を告げたこと。薩摩から長崎へ廻航時、甑灘で大浪に逢い、船が揺れ、人が酔う中、お龍はテーブルに腰掛け月琴をひき、龍馬がニコニコ笑いながら聴いていたシーン。龍馬死後、土佐の実家にあずけられたが、兄夫婦と折り合いが悪いなか、姉乙女は親切にしてくれ、土佐を出るときも一緒に近所に暇乞いし、船までみおくってくれたこと。妹が売り飛ばされそうになったときも、ならず者たちのところへ乗り込んでいってとりかえしてきたことなど。一個の痛快な女傑だったことがしのばれ、またそういったところを龍馬が愛したのだろうということが推測される。

  • 本書は坂本龍馬の妻おりょうが回顧した龍馬の記録である反魂香、続反魂香、維新の残夢、千里駒後日譚、千里の駒後日譚拾遺などを再編集、解説したものである。
    不覚にもおりょうによる回顧談が残っている事を知らなかったのだが、等身大の龍馬像を知る事が出来て面白い。

  • 資料としてはほとんど使えないが、気休めにはなったので今回の読書を益とする。

  • 龍馬の妻おりょうの聞き書きということで、これは貴重な面白い話が聞けるんじゃないかと、かなり期待して読みました。
    今まで、パラパラと残っていた文献を作者がまとめた、とありますが、
    本当に集めて、まとめただけ、という感じで、枝葉が何もなくぽつんぽつんと話がとぎれて、おもしろみも深みもありません。
    千葉さなに関してなど、そこまで言わなくてもいいでしょう、と言うくらい辛辣な言いようで、今世間に伝わっている姿とはおおよそかけ離れていて、龍馬も同じように言っていたなんて、ちょっと首をかしげてしまいます。
    これだけですべてに関しての真偽のほどは定かではないなあ、と思わされてしまいました。
    やはり話は双方から聞かないと。
    もともと私はおりょうさんにはあまり良い印象を持っていないんですよね。単なる嫉妬でしょうか・・・はい多分。

  • 坂本龍馬の妻、おりょうが龍馬の死後に語った話を現代風にまとめ直したもの。
    龍馬に比べるとどうしても印象が薄いおりょうだが、きっと龍馬に劣らず信念を持った強い女性だったんだろうな~と感じた。その分諍いも多かったのかもしれないけれど、ある種の「気」を持っていたのは確かなんだろう。男装して遊女をからかったとか、妹をさらわれて男を殴り飛ばしたとか面白すぎる・・・。龍馬との思い出や覚えている出来事をおりょうの目線から見たものは面白かったし、どんな風に感じながら激動の時代を生きたのか知ることができて良かったですが、筆者の感想が混じった解説は余計なところもあり(特におさなの話のくだりとか)微妙でした。

  • 気性の激しいひとだったんだろうなぁと思った。
    語る口調が、龍馬自慢に感じてほほえましかった。

  • 2010.6.15〜18 読了
    大部分は既知内容だったけれど、本当は不良だったかも•••という視点はあり得る。死後、美化されることは多いはず。

  • 2010.2

  • 今年の大河ドラマの主人公である坂本龍馬。その龍馬の妻である、お龍が書き残した手記などを元に彼女の視点から龍馬及び彼の周囲の人の事を語った本である。その中で、お龍も巻き込まれた寺田屋襲撃事件や、龍馬との新婚旅行??についても記されている。

    龍馬の事は歴史に名を残した偉人として様々な所で語られてるのに対し、お龍は龍馬亡き後は波乱の人生を歩んだようだ。その事についてはテレビの歴史もの番組で特集されていたのを昔見たことはあるが、あまり有名ではないようだ。だが、お龍の存在が龍馬を語る上で欠かせないのは確かだろう。

    お龍の視点で書かれたこの著作は龍馬への親しみをとても感じさせるものになっていると思う。視点を変えて語るとこれほど新鮮に感じるものかと改めて思う。龍馬を語る上で、この本を一読する事を勧めたいものだ。

    大河ドラマでは、どのような感じの龍馬が描かれるのだろうねえ・・。

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著者プロフィール

一坂太郎

萩市立博物館高杉晋作資料室室長。1966年兵庫県芦屋市生。大正大学文学部史学科卒業。歴史研究家。著書『幕末歴史散歩 東京篇』『同 京阪神篇』(以上中公新書)、『高杉晋作』(文春新書)、『坂本龍馬を歩く』『高杉晋作を歩く』(以上山と渓谷社)、『司馬遼太郎が描かなかった幕末』(集英社新書)、『わが夫坂本龍馬』(朝日新書)ほか多数。

「2020年 『暗殺の幕末維新史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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