- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022733610
作品紹介・あらすじ
古代史最大のミステリー・邪馬台国が、霧の中から姿を現す-!?古都に「卑弥呼の陵墓」を訪ね、吉備・出雲で墳丘墓を間近に見る。九州で「弥生人の声」に耳を傾け、上毛野では「軍馬の足音」を聞く。さらに、聖徳太子と大化改新の謎を追い、まさに東奔西走、南船北馬。ノンフィクション作家による考古学の最前線ルポ。
感想・レビュー・書評
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一般的に考古学者は出てきた遺物でしか語れないことは、一切語らない。小説家がよくするように、歴史的事実に自分の意見というか想像的な意見を付け加えない。だから多くの古代の本はいまひとつ面白くない。これはジャーナリストの書いた古代史レポートである。さすがなところは、その頭の固い学者から「自分の意見」をいくつも拾い出しているところである。
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著者が各地に足を運んで研究者に話を聞くという手法で書かれている。内容は邪馬台国から飛鳥時代まで。
わかりやすく書かれていて古代史について素人の自分でも楽しめる本。 -
第1章 箸墓古墳は卑弥呼の墓なのか
第2章 卑弥呼から始まる?ヤマト政権
第3章 邪馬台国のルーツ、吉備と出雲
第4章 「九州説」、三つの視点
第5章 『日本書紀』は揺れている
第6章 古代東国の中心地「上毛野」を行く
第7章 「聖徳太子はいなかった」説はホントなのか?
第8章 大化改新の「真相」は?
第9章 伊勢神宮はいつ誕生したのか?
従来の日本史しか知らない人は、卒倒しそうな内容ですが、
きちんとした取材に基づいています。ただし、著者の興味を
中心にしているかもしれません。 -
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筆者の筆力が確かだから、上質のノンフィクションとして読める。歴史を語るときに、こんな形式があるってのはなんか新鮮だったなー。
欲を言えば、『妖怪と歩く』のときみたいに、もうちょっとセンチメンタルな描写があったらうれしかった。 -
邪馬台国に卑弥呼がいたのではないという説はおもしろい。
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邪馬台国論争などの古代史の論点を、ルポタージュ風に追った本。
様々な研究者や論者にインタビューを周り、論争の奥深さを知る事ができるのが、初学者な私にはとても親切。
しかし、後半で著者が傾倒する理論がメインに据えられている為、中立的な観点ではなくなっていくのが、不自然かも。
著者の評価は最後に少し記すくらいにしてくれると、議論の入門としてはベターだった気がします。別にそういう意味でこの本を書いたわけじゃないんだろうけども。 -
手軽に古代史ロマンに浸りたくて読んでみた。
研究者へのインタビューを中心としたルポがメイン。筆者自身は歴史や考古学については門外漢ということで、独自の見解といったものはあまり述べられていない。そのため、内容が薄いという批判もあるようだが、事前知識のほとんどない僕にとってはこの薄さはちょうどよかった。
おなじみの邪馬台国はどこにあったのかという議論や、纒向遺跡と卑弥呼の墓と目される箸墓古墳の話、群馬が古代東日本の中心だった説など、魅惑的な薀蓄をいくつも仕入れられる。
本の後半は、聖徳太子は実在しなかった説や、大化改新の新解釈、そして伊勢神宮の起源についての考察など、これって異端の説なんじゃないの?と言いたくなる話が次々と。やはり分かってることが少ないからこそ、想像を巡らせる余地があるという点が古代史の魅力と感じた。 -
文字通り、日本古代史を綴った一冊。
邪馬台国の場所、聖徳太子の存在など、現代でも定まってないことが多く含まれてるので、著者の主観によるところが大きいのは仕方ないところか?
古代史の最新事情をざっと知るには都合が良いと感じた。