- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022733665
感想・レビュー・書評
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全体としてちょっと硬すぎる感もあるのだけど、ミョーに説得力があったのが「下着まで見えてしまいそうなくらい短いスカートをはいている女子高生」について論じたくだり。
駅の階段を上る際、スカートを押さえる彼女たちを見て、著者同様、「隠すなら、はじめからそんな格好はしなければよい」と思っていたんだが、「見せる露出は恥ずかしくないが、見える露出は恥ずかしい」、それがホンネなんだとか。
下着の歴史と女性の価値観の変遷も俯瞰していて、“教養”として読んどくのはアリかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カテゴリ:教員著作物
人間関係学科:菅原健介教授の著作物 -
新書文庫
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うーん。。
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下着は、女性自身の気持ちを盛り上げるためにあるという考察。
下着の変遷、女性の身体の変遷についてデータから追いかけてありおもしろい。アメリカンなスタイルからツイッギーのスリム路線への移行、はたまたアンチエイジングまで。戦前ほとんど普及していなかった下着がこれほどまでに広がったというのは、あまり注目されていないが、文化的にも興味深い論点だと思われる。
個人的には、昭和40年代までは、結婚すると下着をつけなくなるというエピソードに隔世の感を感じた。 -
「恥ずかしいもの」「隠すべきもの」で、あった下着のという実用品が、かようなまでに、ファッション性を帯び、「見せるもの」に変遷してきた経緯やその心理の背景など。
下着メーカーとの共同調査結果などが多数開示されているが、その考察については、納得感がある一方で、目新しさも少ない。もう少し科学的な分析解説が欲しかった。
見えると恥ずかしいが、見せると恥ずかしくない。そんな心理は理解できるが、こうした論理的には矛盾するような心理事象を、もう一段掘り下げて欲しかった。 -
欠かせない日用品でありながら、女性にとってそれ以上の存在である「下着」 性的な意味合い以上に、自らに寄り添い安心や気合といった影響を与えることをアンケート調査や文献の精査を通じて解き明かした良書。
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女性にとっての下着とは、男性の期待に媚びるためのものでなく、自分たちの美を誇り、気持ちを鼓舞し、安心や充実感を得るためのアイテムなのだ。
なるほど、見せパンやチラチラとブラやストラップを見ても、
「非常識な!」と思ったり(おそらく中年女性以降)
「やった!」と思ったり(おそらく男性)
そんな風に一喜一憂してはいけない時代になってきたのだ。。。 -
下着について真面目に考えられる、そんな本でした。
菅原健介の作品





