外貨を稼いだ男たち 戦前・戦中・ビジネスマン洋行戦記 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022733832

作品紹介・あらすじ

明治初年から第二次大戦終結まで、洋行しビジネスを開拓したサムライビジネスマン。森村ブラザーズ、三井物産、三菱商事、日本郵船、横浜正金銀行、八幡製鉄、鐘紡、三菱造船、朝日新聞、毎日新聞など、「日の丸」を背負った大手企業の社員たちは異国で何を見、何をし、何を感じたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 図書館でなんとなく手に取る。
    戦前戦中にかけて商社マン、金融マン、海運人、報道人の海外駐在や洋行について、その日常を伝えようという著作。筆者も元商社マンである。
    海外に行くことと、外貨を稼ぐことは比較にならない程、後者が骨の折れることである。こういう先人たちの活躍があって未開の国から一流半と呼ばれるまでになったと思うと感慨深い。
    筆者の文章が軟らかいので、歴史を紐解くなどと気負うことなく、先輩の先輩あたりから昔話を聞いている感覚になれて良い本だとおもった。

    ・ドイツと日本の技術格差が大きい時代、日本から欧州に輸出した技術は島津製作所の鉛粉製造法と豊田自動織機
    ・航路毎に同盟があり、既得権益を守るギルドがある。
    ・海外航路の乗組員は国際化の先端にいた。彼らは欧米に留学し、ホテルに学び、船内サービスを向上した。
    ・1908年に鐘紡は自社の設備増強の資金の融資を国内銀行にかけあうも断られる。そして最終的にフランス商工銀行から融資を受ける。これが民間会社の外資調達第一号である。
    ・1942年4月時点で在ベルリン日本大使館が把握している在留社は大使館45人、陸軍武官事務所 45名、海軍武官事務所31名、満州国公使館11名、三井物産18名、三菱商事16名であとは民間企業がそれぞれ数名。

  • 明治・大正の時代のサラリーマンの海外赴任を書いたもの。外貨を稼いだ人々だけでなく、技師や職人さん達もモチロン欧米で技術留学をしていたあたりが灌漑深い。

  • 人に勧められて小難しい本を読んでみた。
    歴史やら経済やらの知識がなく読んだから、半分も理解できてないかもしれないけど、でもへぇーが沢山。
    会社説明会で設立何年って聞いたりするけど、実際当時どんなだったかイメージできていなかったな。
    一番大きな感想としては、自分が思っていたよりもだいぶ前から日本は頑張っていたんだなと。
    戦争前の日本が全然想像できていなかった自分を痛感。
    働き出してからまた読みたいなと思う一冊。

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著者プロフィール

東京都出身。東京大学法学部卒業。三菱商事(株)の化学品部門で内外に勤務、のちに(株)セデベ・ジャポン(食品事業)を起業、代表取締役を務めた。近年は鉄道史および日本近代史の分野で執筆中。鉄道史学会会員。著書に、『流線形列車の時代』(NTT出版)、『外貨を稼いだ男たち』(朝日新書)、『鉄道技術の日本史』(中公新書)、『漱石と「資本論」』(祥伝社新書)など。

「2017年 『新幹線はなぜあの形なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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