- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022733948
感想・レビュー・書評
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この本自体が間違いだらけです。
妄想や陰謀論のようなものばかりで、経済学の土俵に上がってTPP推進論を論破していません。
読む値打ちはないでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TPPについては、一度きちんと勉強することを宿題にしていて、この本をタイトルから購入。
結論からいうと、アメリカが日本の金融と調達の市場を無理矢理開かそうとしているという主張が強すぎて、客観的な説得力に欠ける。
その中でも事実として、大事だと理解した点。
①TPPの作業部会24の中には、農業だけでなく、政府調達、サービス、投資の項目がある。(p114)
政府調達が内外無差別になることについて、例えば、建設業課とかどういう問題意識なんだろう。
地域のねっこを支えている小規模な公共事業まで内外無差別で、海外企業の参入を認める手続をとることは、地方公共団体も大変だし、地元も困るだろう。
②米韓FTAの付属文書15のDには、韓国郵政について、民間保険サービスとの優遇を禁止する規定が入っている。
③2004年の米豪FTAでは、オーストラリアの抵抗にかかわらず、水道などのライフラインについて、市場開放を認めざるを得なかった。(p172)
自分は、原則論として、市場開放は日本経済の発展、イノベーションのために必要とは思うが、地域の最低限の生活を守るための、ナショナルミニマムについては、日本企業が担うべきと考える。
そういう、バランスのとれた方策として、TPPが適切な交渉枠組みかどうか疑問がある。
今後は、もう少しきちんとした本を読みたい。まず、通商白書ぐらいよまないとだめかな。