国債・非常事態宣言 「3年以内の暴落」へのカウントダウン (朝日新書 314)

  • 朝日新聞出版 (2011年9月13日発売)
3.32
  • (4)
  • (12)
  • (14)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 101
感想 : 19
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784022734143

みんなの感想まとめ

日本の国債や財政状況について理解を深めるための入門書です。著者はキャピタルマーケットの主要プレイヤーとしての視点から、具体的な数字を用いて日本国債の現状やその背後にある要因を解説しています。特に、家計...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キャピタルマーケットの銀行・格付け機関といった主要プレイヤーの立場からJGB(日本国債)見てきた方によって書かれた、非常に分かりやすい入門書です。ニュース等でちゃんと日本国債関連の議論に付いて行っている人にとっては特に新しいものはないと思いますが、家計金融資産残高を公債残高を超える日は遠くない(この本の試算では2016年)、銀行が保有国債のデュレーションを短期化している、各種経済指標を保守的に見たシナリオ下では公債残高は増え続ける、デフレは財・工業製品を中心とした影響でありサービス価格は依然として高止まりしている、といった点を数字でわかりやすく表示しているのは参考になりました。

    ただ、他の方も書いておりますが、タイトルも副題も内容とは乖離していてマーケティング上の都合で付けられたことが推測されるのが残念です。非常事態宣言でも3年以内の暴落についても何も記載はありません。

  • 1

  • 国債の状況が分かった。日本の財政を一カ月分の家計に例えたら、月収40万円。経費総額77万円(内、家計費14万円。田舎への仕送り14万円。ローン元利払い18万円)。不足分(借金)37万円。ローン残高6661万円だって!日本国債が大丈夫の理由も、?日本が国であるから。?徴税権があるから。?日本国民が裕福であるから。?国内債だから。?対外純資産が莫大だから。それぞれを、本当のそうか?と検討している。第二章、第三章を読むとそら恐ろしくなるな。

  • 三橋貴明の本の対照本として読了。タイトルは過大表示である。大人の事情だね。国債問題入門書。

     【この本のまとめ】
    ①国債は国の借金
    ②円の増刷では解決できない
    ③格付け会社の評価は日本国債の保証ではない。一時的な投資先であるだけ。
    ④日本は内国債だから大丈夫。ではない!
    ⑤財政政策で歳入増、歳出削減をしないと国債問題は解決しない
    ⑥日本の財政を信用するな。自分で財産のリスクヘッジをしなければならない。


     【感想】
     →①国債は国の借金で間違いない。でも、ちゃんと返済可能なものもある。現代日本は国債を返済が難しいところに使ってるからいけないのだと思う。(社会保障費の増大)
     →②円の増刷で借金リセットしても、インフレで損するのは国民。でもこれ、徐々にやれば解決策の一つとして効果ないの?もっと勉強。
     →③はっきり言って、格付け会社の意味ないじゃんとしか言いようがない。世界どこの国を探してもまともな国がないような話だ。実際そうなのかもしれないけれど、無駄に悲観的過ぎる気もする。昔はよかった、徳政令をバンバン出せたからね。笑
     →④ギリシアに比べたら緊急性が弱いのでマシだけど、ツケで支払してるだけだから駄目なものは駄目!江戸時代のように師走に逃げ切ればツケを帳消しにできるっていうのならまだしも…。
     →⑤これに尽きる。でも、日本がそれに成功した場合、ほかの国では赤字が発生しているはず。他国の犠牲の上で日本が助かるのは間違いである。そもそも、日本は債権国だが、他国が潰れるようなことになれば日本の利益だった分は水泡に帰すのである。日本ががんばりすぎるのもよくないはず。
     →⑥無謀な主張な気がする。まぁ、金をため込んで金融を停滞させている年配層を煽る効果はあるかも。でも、一番大事なのは自国通貨をきちんと安定させるように努力することだろう。

    _____

     最初に言った通り、タイトルは大人の事情だと思う。だって私が読み終えたの2014.06.04ですから。
     この本の初版は2011.09.11。もうすぐ3年だけどまだ大丈夫。 ただ、いまだに日本の財政がツケで支払しているのは変わらない。食い逃げされる前に何とかしなくてはいけないのは事実である。時間はまだあるから早く日本の財政改革を。社会保障の大々的削減を!!

     三橋貴明の本も読んだが、あの人の意見にも賛成できないというか、あの人は頭が良すぎて、周りの人の思考スピードに合わせられない嫌いがある。だからイマイチ理解しにくい。ただ、結論はこの松田千恵子さんとあんま変わらないなと思った。

     結局、日本の国債問題は景気回復だのみ。
     歳入を増やす、当然景気回復がないとダメ。それには何が必要か。政府の公共投資である。公共投資には国債発行でもしないと予算がない。国債は必要悪。

     では八方ふさがりかというとそうではない。歳出を減らせばいい。問題はどこを減らすか。
     「問題はどこを減らすか!!」
     
     歳出をドッと減らす。それから国債を発行して歳入を増やす。これしかない。この本では、読んでいて、「歳出は減らすが、国債を発行せずに景気回復をしなければならない」くらいの勢いで言われているようで、勘違いが起きそうになる。

     歳出を減らそう。予算をつぎ込んでも歳入につながらなさそうな分野は減らそう。それが社会保障の分野でも、恐れず減らそう!!!年金なくして、ジジババには貯金を崩してもらおう。貯金がなくなったら、生活保護で派手すぎない生活を送らせてあげよう。

     以上。

  • 内容的にはありきたりの日本の借金の危機について書かれたものですが、新書で安く、そして読みやすい本なので、最初にこの問題について知りたい人には良い本だと思います。

  • 20140224〜0307 割と平易な文章で書いているので初心者向け。出たのは数年前だけど、この本に書かれている警告が今まさに生じようとしているかも。この手の本にありがちなあおり系の内容ではなく、財政状況を含めた国債の動向に注意喚起を促す本。

  • 国際と格付けにテーマを絞っているためとてもわかりやすく書かれています。

    日本の国債が今どういう状況なのかをほんとに知りたい人にはとてもオススメです。

    ただ結論として我々が何をすればいいのかと言う行動を変える要素は少ないので少し物足りないです。

  • 格付け会社の元社員が書いた債務問題入門書。「一人でも多くの人に日本国債の問題を知って欲しくて書いた入門書的な本なので、ある程度知識のある人には物足りないかもしれない」と最初に書いてあったが、まさにその通りだった。。
    コレは入門段階で読む本。タイミングを間違えた。
    中盤の格付けの話は面白かったです。

  • 日本国債のリスクについての分かりやすい解説書。

    日本国債が大丈夫だと言われる理由がほとんど根拠薄弱だという
    ことがよく分かる。
    特に対外純債権国だから安心だとよく言われるが
    それは裏を返せば日本は投資先として魅力がないということであり
    実際に国債がいよいよ危ないとなった時に
    その海外の資産が日本に戻ってくるなどと誰が思うだろうか?
    むしろ逆にどんどん逃げ出すだろう。

    ほとんど国内で消化されているというのも、国民資産が底を突くのは
    時間の問題で、そうなれば外債を募集しなければならずリスクは高まるだろう。

    財政再建を急がなければ遅かれ早かれ日本の財政は破綻するだろう。
    我々に出来ることは常に政府のやることに目を光らせながら
    万一の場合に備え、資産を分散するなどして対応しておくことぐらいだ。

  • 冒頭でも、なるべく誰でもわかるように簡単に、専門用語抜きでと語られているように、経済に対する知識が高くない人でも読めるように書かれています。
    特に国の財政の現状、中でも国債残務・税収・社会保障などに触れられている第1章は、ニュースで触れられてそれぞれを結びつけ、よりマクロな現状を把握したい人におすすめ。
    具体的な数値を使い、また国の財政の○○兆円という数字から我々個人の世帯の支出入規模に話を置き換えたりと、努めて分かりやすくされています。

    これからの経済がどうなるかは誰にもわからないと思うが、楽観論から悲観論まで、いろいろな考え方に触れる必要があると思う。
    そのいくつかの意見の中に、入れておきたい1冊。
    国の楽観的な計画・慎重な計画の2つに触れた上で、さらなる「最悪のシナリオ」を考えていきます。
    まぁこれの信憑性は判断できないので、あくまでこういう意見もある、というくらいに留めておくのがよいかと。

    また、ムーディーズで働かれていたというだけあり、ニュースでは結果しかわからないことの多い「格付け会社」の考え方や仕組みなどを垣間見ることもできます。

  • いま、自分の国の財政がどういう状況なのかを知りたい人は多いと思います。しかし、それを正しく説明しようとすると、どうしても専門的で難しくなってしまいます。

    本書では、正しくて詳しい説明を極力抑えて、
    「国が破たんするって言っているけどどうなの?」
    「将来、年金がもらえなくなるって聞いたけど、それは本当なの?」
    「日本の国債はギリシャなどとは違うので大丈夫、という人がいるのはどうして?」
    といった素朴な疑問を抱えている人に、わかりやすく解説しています。

    財政、金融について、それほど知識のない方が読むには、とても適した良書だと思います。ところが、本書が対象とした読者レベルに合致したタイトルではないので、著者が本当に読んでほしいと思う読者層に、この本が手に取ってもらえないのでは、と少々残念に思います。

  • JGB問題のエッセンスが平易に纏められていて素晴らしい。多くの人に読んで欲しい。

  • 2011/11/5読了。積読状態でしたが、仙台への旅行を機に読破。国債の話を中心に日本の財政問題に触れ、格付会社による日本国債の格下げが意味するものなど日本の危機的状況を明らかにしています。第三章は蛇足だったかな。

  • もうすぐ起きる国債暴落への根拠が述べられていて勉強になった。 まもなくきますよ。

  • ガバナンスの利かない政府・民主党の下で、今後数年のうちに国債の危機は顕在化しそう。

  •  タイトルで購入。

     タイトルは過激だが、別に非常事態とか本文には何も書いていない。

     長銀、格付け会社などを経験した松田さんが、淡々とデータに基づいて、国債市場の状況を分析している。

     日本の家計金融資産は、1476兆円で余裕があるといわれるが、国、地方をあわせて公債と政府保証を合計すると1156兆円で、もうあまりすきまがない。(p63)

     その他、おもしろい指摘。

    ①中国は2005年以来、6年連続で日本の長期国債をもっとも多く保有している海外投資家。(p71)

    ②格付け会社のS&Pは、「民主党政権には日本の財政赤字の悪い面に対処する一貫した戦略にかけている」(p178)とコメントしている。

     海外からも日本の「決まらない」政局が不安材料になっているのがわかる。

    ③米国のオバマ政権のオープンな政治3原則は「transparensy,participation,cllaboration」(透明、参加、協働)。(p183)

     日本の政治では、透明性をもっと確保することと、特に、国民と協働して政策をつくる仕組みがかけていると思う。

  • どうすればよいかが,わかりたかったです。

  •  国内にも格付け投資情報センター(R&I)や日本格付研究所(JCR)があるにしても、他に選択の余地がない限りにおいて、ムーディーズやS&Pの格付けを信用せざるを得ない。
    ただし、それは、相撲の番付や競馬のオッズ程度の信憑性しかないとも言える。勝ち負けの結果がすぐに出る世界では、確率でそれは扱われるのだが、国債の格付に勝ち負けがあるのだろうか。国債の返還能力を格付ける?それに20段階も必要なのか?
    今、世界同時進行で起きている株安は投資の胡散臭さをもう一度洗浄するにはちょうどいい薬になるだろう。債券市場という実体が存在するかしないかわからない貨幣のやりとりをもう一度見直すときがようやく来たようだ。
    金融工学によって膨張したマネーの信と不信を全世界の人がもう一度考え直す時がきたようだ。その間に死者もでるだろう。戦争も始まるかもしれない。だが、それは、すでに始まっていることである。
    誉めすぎかもしれないが、日本人はバブルのトラウマからそれほどマネーに狂乱していなかったように思える。全世界がマネーに狂っていたこの10年の間も経済の低成長を続けたのは、人口ボーナス論だけで片付くものでもないだろう。豊かさとは何かを求める日本人のメンタリティーはすでに、福祉や医療や国際貢献に向けられ、そのために逆に矛盾した国債残高を積み上げていった。これは、逆の意味で、完全に民主主義政治の失敗だといえる。しかし、私などは、今となっては、諸外国の人々(決してお金持ちでない人々さえ)がどうして、高級車を欲しがり、軽自動車を馬鹿にするのかさえ理解できない。この発想は間違いなく経済成長にとっては役に立たない発想なのだが、日本人が少なくても一歩先に住んでいるという自負はある。その自負も、もう目の前に迫ってる国債の山に対して、役に立つものではなく、今後日本がどう立ち向かうかは、考え甲斐のある仕事だろうし、日本人全員が考える「べき」仕事である。
    本書は基本的に悲観的な見方で日本を見ているし、すでにソフトランディングできる時代は過ぎたとさえ言う。そうであるとしたら、もう「魔法のような」イノベーションに期待するしかない。
    本当のイノベーションは技術革新ではなく、市場創造である(はずだ)。解決策はまだある。痛みをともなうイノベーションでこの危機を乗り切ろう。

全18件中 1 - 18件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

東京都立大学大学院 経営学研究科教授、東京都立大学 経済経営学部教授
株式会社日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業などを担当後、ムーディーズジャパン株式会社格付けアナリストを経て、株式会社コーポレイトディレクション及びブーズ・アンド・カンパニー(旧ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン)株式会社にてパートナーを務める。諮問委員会委員、公認会計士試験委員、公的機関の経営委員、上場企業数社の社外取締役などを務めている。
著書『グループ経営入門 第3版』(税務経理協会)、『これならわかるコーポレートガバナンスの教科書』(日経BP社)、『コーポレートファイナンス実務の教科書』(日本実業出版社)、『ESG経営を強くするコーポレートガバナンスの実践』(日経BP社)、『経営改革の教室』(中央経済社)など。
東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)

「2021年 『図解入門ビジネス 最新 コーポレートファイナンスの基本と実践がよ~くわかる本[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松田千恵子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×