倭人伝、古事記の正体 卑弥呼と古代王権のルーツ (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734723

作品紹介・あらすじ

邪馬台国、出雲、ヤマト王権-最も新しい仮説を追って日本の原点を見た!対馬・壱岐で、大海を自在に渡った島びとの繁栄を確かめ、玄界灘沿岸では、女王国の中核の国ぐにの生活をしのぶ。火の国九州を、謎を解き明かすべく南へ北へ。さらには神話の舞台出雲から、「まほろば」ヤマトへ。ノンフィクション作家が、日本のルーツに肉薄する。

感想・レビュー・書評

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  • 古代歴史のロマンがここに。

    と思っていたら、非常に考古学的に(文中の言葉では古代学的)に、古代の日本について考察がされている。
    これをロマンの欠如、ととらえるべきかそれとも現実的な古代探求のルポ、ととらえるべきか。

    私はどうしても、夢見がちというか、ロマンティストなところがあるためか、少しばかり冷や水をかけられた気になってしまった。

    いや、ただこれが足で取材を重ねて作られた見事な古代探求であることには変わりない。

  • 張政=武内宿禰ではあるまいか?

  • 多分、恐竜や昆虫が理系の子供の通る道ならば、
    邪馬台国の卑弥呼やエジプトのピラミッドは文系の子供が通る王道だろう。
    ご多分にもれず、その一員だった私からすれば、
    子供の頃に進んだ内容からいろいろと研究が進んでいて、
    隔世の感があった。

    中国の魏が送り込んだ官吏が卑弥呼に死を迫ったのではないか、という邪馬台国の話だけでなく、
    弥生時代の出雲の国の大型の墳丘墓を作るだけの力があった話や、
    八女丘陵に出土する石人や石馬など、
    古代日本の研究がいろいろと紹介されていて面白かった。

    その中でひっかかったは、神話の比較の中で、
    天皇の短命を決めた桜の「コノハナサクヤヒメ」と石の「イワナガヒメ」の話が、
    南方系のバナナと石の話から来ているということ。
    バナナって。

    それにしても、日本各地を訪ねて専門家に話を聞く著者、
    誰かを髣髴とさせるなーと思っていたら、浅見光彦でしたよ。

  • 古代史の現場を訪ねるルポ。大家、森浩一さんの冒頭のインタビューから始まる。魏から派遣された官吏の役割、卑弥呼は死を迫られ、その後に東征も中国の意向が強いと云う。暫く森さんの本を読んで無かったので、驚き。
    その後のルポも現地の研究者へのインタビューが中心。勿論、研究者で様々に意見は異なる。発掘に携わる学者の多くは、邪馬台国畿内説が主流とのこと。個人的には吉野ヶ里遺跡の方が集落の在り方が記述に似ているんだから、九州説なんだが。まあ、出雲だって荒神谷遺跡の発見まで大した勢力があると思われていなかったんだし、新しい発掘、発見でもあったら,ころっと変わるんじゃないかな。

    纒向学究センターの寺沢所長は、筑紫、吉備、播磨、出雲の連合が共立して新たにヤマト王権を創設したという。こういう面白い見解が沢山あって、古代史好きには嬉しい本だった。

  • ≪目次≫
    まえがき
    第1部 倭人伝を歩く
     第1章  森浩一氏・特別インタビュー  
          「卑弥呼は死を迫られた」
     第2章  中継貿易で栄えた島、対馬・壱岐
     第3章 玄界灘沿岸、女王国の中核・伊都国と奴国
     第4章 南九州で独自文化を育てた投馬国と狗奴国
     第5章 卑弥呼はどこに眠るのか?
    第2部 古事記を歩く
     第1章 ヤマトタケル物語は『日本書紀』となぜ違う
     第2章 ヤマト政権と対立した古代出雲の盛衰
     第3章 日本海交易圏と出雲の「人気製品」
     第4章 天孫降臨の古代日向「もう一つの顔」
     第5章 神武天皇はなぜ、畿内まで東征したのか?
    あとがき

    ≪内容≫
    倭人伝、古事記を考古学と連動させながら、各地域の発掘担当者などに聞き書きをしたもの。著者のスタンスは、邪馬台国は九州、古事記はニセモノ、という感じに読み取れる。
    第1部では九州を中心に現地を歩きながら、その場所を探り、第2部では、神話の舞台を歩きながら、神話の内容を考えていく。著者が学者でない分、冷静な感じに見える。

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