「俺は聞いてない!」と怒りだす人たち (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 144
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734792

作品紹介・あらすじ

報告したのに、「私は知らない」とゴネる。「あとは任せる」と言ったのにハシゴをはずす。なぜ、エラい人は、「俺は聞いてない!」と怒りだすのか。本書は、そのひと言を発する心のメカニズムから、背後にある「日本的組織」の曖昧さ、権力構造のカラクリまでを徹底的に解剖する。

感想・レビュー・書評

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  • コミュニケーションの明快なスキル→自分が明快さを嫌う→曖昧なまま

    上司のメンツ→知らされていないことを嫌う。
    職務中心ではなく職場中心→制度より人間関係
    存在感をアピールしたい上司の心理,鋭い質問は難しいので「聞いていない」
    パワー動機→人が思い通りにいかないとフラストレーション,イライラ
    国会議員「俺は聞いていない」→事前に相談していないので,絶対に認めない。
    1本の法律をつくるのに,100人以上に根回し
    何を決めるのにも,事前に自分に相談→自分がキーマンという万能感
    メンツへの配慮
    アドラー→劣等感を人間の成長の原動力
    コンプレックスに駆られる→自分が見えない。衝動的な行動。冷静に考えればみっともない行動も平気
    部下の体調より自分の立場が気になる上司→知らなかったことを気にする愚

    ①課題志向型リーダーシップ②情緒志向型リーダーシップ

    自己愛性パーソナリティ障害

    「察して動け」
    日本→高コンテクスト(文脈)文化
    自分の記憶も疑ってみる→対策を立てるべき。

    メンツを重んじる日本社会→子供のころから恥を知る教育
    飯島勲秘書官→突如秘書を辞職
    欧米→コミュニケーション→論理的,説得力 日本=関係保つ手段
    政治家→政策より感情
    ウチとソト→日本は場の意識が非常に強い→ムラ社会
    メンツを潰さないために知恵を尽くす日本人
    上司は傷つきやすい→有能でありたい。嫉妬深い。存在感を示したい。→時に不合理な動き
    ロジカルシンキング,ディベートを重視してこなかった→場に応じて適切に用いるよう心がけるべき

    オリンパス事件→新社長が院政に気付き,愕然とする。→場の意識が組織を蝕んでいる。
    政治家,官僚,財界のピラミッド→頂点がない
    日本的リーダーは無知,無能のふりをする→調整役,どこか抜けていると部下の出番。
    勉強,スポーツ→自分のため。 ×親,監督のため
    ネット社会→空気読み社会を助長
    P理論,M理論 パフォーマンスとメンテナンス

  • 『仕事あるある』な話であり、日本的な組織の病巣として長く指摘されているが、改善されず、時として自分も落ちている穴だなぁ、と感じる。著者が巻末で指摘する、『もう、分かってるでしょ。もうそろそろ、こういうのは、ええんちゃう?行動を変えようや。』を、噛みしめる。

  • 日本人独特の「場」を大切にするという人間関係の在り方(=中枢にいる本当の意味の権力者はいない。日本人のトップというのは権力者ではなくて配下の気持ちをまとめる調整者。心理学者の河合隼雄氏は「中空構造」といっている)によって文化が成り立っているために、日本では欧米と違って個人に明確な業務の境界がひかれていない(職場によって助け助けられながら仕事をまわす)、能力な突出した人にもダメな人にも一定範囲で点数をつける人事評価、根回しという文化、コンプラ通報者などいちど職場仲間を非難するような行動をするとメンバーからのけ者にされてコンプラ通報者のほうこそが苦難に陥る構造、物事の正当性よりは名誉を守るほうが大切なことなど、何に私たちが規定されているのかがとてもよくわかる本。面白かった。また再読したい。

  • なぜ怒り出すのか?

    →日本においてのコミュニケーションは良好な関係を保つための手段であるがゆえに、あいまいになるからこそ俺は聞いていない土壌が生み出される
    ロジカルシンキングを駆使すると場から排除される危険があるので、適切に用いる必要がある
    私たちは相互協調的自己を生きており、どうしても仕事上の本来の目的よりも関係性を気にしてしまうという習性があることを意識しておくことが課題志向へのシフトの第一歩

  • 少し社歴のある日本企業にはどこにでもありそうな現象を扱った新書。思い当たることは多い。
    これはマネジャーという管理の専門スキルが確立されていないと思われることも一因ではあると思います。

  • 表題の人って、寂しがり屋なのね…。って部下や、周りの人が優しくなれたら世界は穏やかに回るのだろうか…。しかし、それ位の心の余裕が無いと付き合っていけない?

  • 2014年12月26日津BF

  • 報告したのに、「私は知らない」とゴネる。「あとは任せる」と言ったのにハシゴをはずす…。なぜ、エラい人は、「俺は聞いてない!」と怒りだすのか。本書は、そのひと言を発する心のメカニズムから、背後にある「日本的組織」の曖昧さ、権力構造のカラクリまでを徹底的に解剖する。

    第1章 なぜ、「俺は聞いてない!」と怒りだすのか?
    第2章 「俺は聞いてない!」に潜むメンツと甘えの心理
    第3章 不安をあおる企業社会のカラクリ
    第4章 日本社会と権力の曖昧構造(権力構造が見えない「状況依存社会」の日本
    第5章 「俺は聞いてない!」の末路と日本の未来

  • 日本人特有の場を丸くする結果上司という存在は脆いものになった。

  • 政治家の、俺は聞いてない!は絶対に認めないの意味。
    見下され不安というのは、人からバカにされているのではないか、といった不安。
    ほうれんそうがないと疎外感を感じて、不安になる。

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著者プロフィール

MP人間科学研究所代表、心理学博士
1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、名城大学助教授、大阪大学助教授等を経て、03年に名城大学教授。

「2018年 『ビジネス心理学 100本ノック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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