思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)

著者 : 飯田泰之
  • 朝日新聞出版 (2012年12月13日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734808

作品紹介

「自分には独創的な発想なんてできない」「かといって論理的思考もちょっと苦手…」大丈夫。成功するためには、飛び抜けた思考力も優れた決断力もいりません。本書では経済学が用いる手法をもとに99%の平凡な人に向けて、誰でも合理的で最適な判断をくだせるヒントを伝授します。

思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • 経済学者 飯田泰之氏によるロジカルシンキング指南書です。経済学の思考方法を、ひとつの「型」として様々なケースに応用するという内容です。

    本書の最大のポイントはP.59~にまとめられている、"思考の第一の型"と思います。問題を分割して、仮説を立てて、という方法は目新しいものではありませんが、問題に直面したとき、ついつい頭から突っ込んでいく癖のあるわたしのような向きは、常に記憶しておくべき「型」と言えます。

    いわゆる「経済学用語」も次々に登場しますが、応用の難しいものや複雑な数式はなく、「経済学」に抵抗がある方でも、すんなりと読み進められると思います。同じ著者の『経済学思考の技術』(ダイヤモンド社:2003)は、より経済学テイストが強いため、ある程度経済学に詳しい方にはこちらもおすすめです。

    経済学は、きわめて複雑な要因からなる社会事象を、単純化・モデル化して議論することから、再現性のない机上の空論、と批判されるきらいのあるカッコ付き「科学」です。
    しかし、本書で紹介されている通り、有用な思考ツールであることもまた明らかです。それぞれの人が"主観的な意味で合理的"であると仮定し、価値観のすれ違いにこそ交換のチャンスがある、という指摘は、経済学や市場メカニズムのもつ最大の利点を捉えていると思います。

    なおP.142にて述べられている通り、本書は"価値観そのものの転換"を迫る、いわゆる「自己啓発書」に批判的な立場をとっています。押しつけがましい"宗教型ビジネス書"に辟易している、という方にもお勧めです。

  • 「自由な発想」はもういらない、という帯が挑発的だけど、中身は極めて全うな統計学及び経済学の考え方の解説書。論理学、相関関係、最適化などを社会や経済の問題を考える上でいかに用いるかをわかりやすく解説しており、安直なバッシングや大衆批判に走らないための心構えを身につけるためにも大いに役立つであろう。

  • 解るような解らんような。とゆーことは解ってないので再読するつもり

  • 一般教養の経済学や、経済学部の学生に「経済学の考え方」について学んでもらうのに最適。とは言いつつ・・・「合理性」についての考え方や、情報の見方について、幸福についての考え方など、身近なところに経済学的な考え方があることもわかって私も勉強させていただきました。

  • 思考の型とは?

    →問題を絞り込み、仮説発見のためにデータを観察し、問題を処理可能なレベルまで分割単純化し、作業仮説を立て、データを用いて仮説を検証し、総合的な結論を導く
    必要条件に比べて十分条件はより絞り込まれたもの
    データ観察は、相関関係を重ねることで因果関係に迫る営み
    自分以外の価値観を認め、自分だけが賢いという思い込みから抜け出す

  • 筆者がまとめている問題解決の方法を、さらに単純化してまとめると、こうなりそうだ。

    ・問いを確認可能なレベルにまで分割する。
    ・問題に関係ありそうなデータを観察して作業仮説を作る。
    ・データで検証する
    ・総合してまとめる

    問いの分割に、またMECEが出てきた。
    MECEは、前やってみたけれど、実際にはそう簡単にはできない。正しくできているか心もとない。
    ほかの本では、真面目に「もれなく、ダブりなく」を説かれるので、とてもハードルが高いのだ。
    ここでは、少し現実的に、二つのティップスが提示されていて、ヒントになった。
    それは、「性別、年齢など明らかなもの」で階層を作ること。次に、「AとA以外のもの」でざっくり作って、「A以外」に大事なものが含まれていなければよい、とすること。

    自己の思考をチェックするには、「論証の再現可能性」と「反証可能性」が大事。
    データ分析には、「一般均衡」(分析対象とその他が影響しあっている)と、「特殊均衡」(両者が切れている)というどちらのモデルで考えるべきなのかという見極めが必要なようだ。
    因果と相関の話はほかの本でも読んだことがある。
    ここではトレンド(時間の経過で変化すること)を排除しないと、誤った関係に理解しうるという話が自分には新しかった。
    この間読んだ理系の卒論の書き方の本で、時間の影響を消去する必要が書かれていたが、それを思い出させる話だった。

  • 基本に忠実に確実にこなすようにしなければ。

  • 大学はその専門分野の 「思考方法 」を学ぶ
    自分は大学時代建築学を学んでいましたが、実物を作ったりではなく、コンセプトや模型作りなど、余り意味がないと感じていましたが、思考方法を学ぶという意味では非常にいい場であったと少し後悔。

    飯田さんの本でははじめに著書の目的や全体像をつかめるので、非常に読みやすいです。

  • 分割統合
    競争を避ける

  • 「思考の「型」を身につけよう」飯田泰之
    経済学。特になし。

    学生時代まで通じて、経済学とはずっと疎遠だったのですが、社会人になって資格試験勉強をして、その面白さを知りました。
    経済学って、まずは実学よりも、社会の事物がどうやって効果的に「収まる」のかの考え方を学ぶのだな、と。
    数理学・物理学出身の経済学者が多いという話もとてもよくうなずける気がします。

    本書はその経済学の考え方を噛み砕いて語っている一冊。
    実はNHKラジオで分かりやすく経済の話をする人がいるなあ、著作読んでみたいなあと思ってたら、ちょうど家に転がってました。
    よくある経済学ムックのように、身近な出来事に経済学を当てはめるというメソッドではないので、むしろわかりやすい。
    僕自身なんとなく感じていた、例えば「80%から95%の出来に上げることの大変さ」とか「最大値よりも極大値を見つける方がコスパがいい」とか「とりあえず自分の出来る範囲のことだけ考える」とか、そういった物事の考え方を分かりやすく書いてくれていました。
    論理的思考は好きなんだけど数学が苦手で文転したんだよなあ、なんて人にはとっつきやすいのではないでしょうか。(4)

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    @全体として、[経済学]に関する本
    @[社会科学的な事物の捉え方]について、[経済学の思考法を使って]詳しく述べている
    @[構成] §1.(思考の基本型)問題を分割する、データ化する、仮説でモデリングする。反証可能な論理型を構築する。§2.(1章の具体的な手法)MECE、均衡分析、オープン/クローズドシステム、演繹・帰納法、因果関係、必要十分条件、トレンド §3.(その他の経済学思考法1)合理性と境界条件内での最適化、局所最適と全体最適、コストパフォーマンス、割引率、危険愛好、サンクコストなど。§4.(その他の経済学思考法2)機会費用と比較優位、双曲割引、限界効用逓減の法則 §5.(外部がある経済)交換、競争、貿易について

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