穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)

著者 : 萬田緑平
  • 朝日新聞出版 (2013年2月13日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734891

作品紹介

点滴、酸素吸入、胃ろう、抗がん剤…。あの治療は、本当に必要だったのだろうか?外科医を辞めた在宅緩和ケア医が語る幸せな死に方。

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • 萬田緑平 著「穏やかな死に医療はいらない」、2013.2発行です。著者は1964年生まれ、群馬大学医学部を卒業し群馬大学附属病院の外科医で勤務の後、2008年、緩和ケア診療所の医師になったそうです。病院医師には老衰死、自然死という発想はなく、フルコースの延命治療になりがちだと。上手に枯れて穏やかに死ぬ(PPKではなく、ゆっくり・じんわりコロリで)なら「老衰モード」に限ると。そして、本人にとって最重要問題は突き詰めると「動けるか、動けないか」に辿り着くと。運動習慣、大事ですね!

  • 医療者には絶対読んでほしいですし、私自身、こちらの本に出会えて良かったです。
    急性期病院は、戦う場所です。それはよくわかりますが、そこに心を含めた「身体」を本当に治そうとしてくれる医療者はいるのか、いつも疑問に感じますし、自問しています。高齢者が大半を占めている病院が多く、医療費削減のための在宅支援と言うのがお国の本音でしょう。そうではなく、病と共存し折り合いをつけながら生きる方法や場所をこれからの在宅には必要で、萬田先生のような医者が増えることを願います。
    一般人には、小難しく感じる医学用語も、意味が書かれてかあるので、治療内容を知ってもらい、選択してもらいたいです。

  • どんな人間にも必ず訪れる死というもの。終末医療の在り方もこの20年位で随分かわってきたんだと思います。私自身は延命治療は望みませんし、最後は出来れば自宅でぽっくりいきたいですね。自分の人生最期に向けたプランは元気なうちにある程度は考えておいたほうが良いのかもしれませんね。

  • 父が食道がんで「余命数ヶ月から1年」と言われて入院してもう3ヶ月が経ちました。延命治療は父も望んでいないだろうけど「家で看取る」というのはなかなかハードル高いです。でもこの本を読んで「最後の最後は家に帰らせてあげたい」と強く思いました。出会って良かったなと思えた1冊です。

  • こんな最後を迎えられたら、本人も家族も幸せです。でも、実際は本人が納得してもご家族の想いは違うことが多いです。対話を繰り返し、本人を取り巻く周りの方が納得するにはまだまだ課題は山積みです。今回はこういう死に方もあるんだなぁ。くらいに留め、次は良いことばかりでなく、行き詰まった時にどう対話していくかなど具体的なお話も書いていただきたいです。

  • 2015/06/01

  • 萬田先生は次のような視点が緩和ケアで大事とかんがえていらっしゃいます。
    ① ベッドサイドに通うこと
    ② 身体でなく心を診ること
    ③ 「死」という言葉を患者さんに伝えること
    ④ 患者さんの涙から逃げないこと
    ⑤ 涙を乗りこえた患者さんは、幸せな死を迎える強さをもてること
    患者さんの心に寄り添うことからすべてが始まるということですね。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11914929497.html

  • 自宅で看取る医療を実践している著者。
    自宅で亡くなる方の穏やかな最期について知ると、自分の最期もこのように迎えたいと思った。
    何度も泣きました。

  • こんなにまでして・・。食べれなくなれば終わりというわけにはいかないのかな。と日々感じることが多かった。食べれないからと何もなしというのもそれもどうなのか。という思いもあり・・。
    けれど、在宅医療を実践している医師からの「老衰モード」が一番穏やかに逝ける、無用な点滴は体をパンパンにさせる苦しませるだけの言葉はやはりと納得させられた。入院していれば安心は大嘘というくだりもそうそうと激しく同意。第4章のこれまでの死の風景、これからの死の光景は、よくあるパターンでイメージしやすいのではないかな

  • 日本の医療制度の中での終末期医療のあり方についての方向性を示す筆者の考えに賛同できる。
    外科医としてがん治療の最前線から在宅ケア医に転進し、現状の医療の問題点を明示し人間本来の死に向かう姿勢をわかりやすく示している。
    現場のDrは、治療をやめたら死につながるから治療をやめられなく、本人の尊厳を取り入れることが穏やかな死への道であることを教えてくれている。

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