自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 682
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734907

作品紹介・あらすじ

自衛隊のメンタルヘルスの教官が、「心のムリ・ムダ・ムラ」を防ぎ、バランスよく生きていく実践的方法を伝授。組織を率いるリーダーにも役立つ内容が満載。

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読んで最も印象に残ったのは、無理をしている人は「子供の心の強さ」を持っている。子供のような成長期には我慢して努力すれば伸びる確率は確かに高い。ただ、大人になり能力に陰りが見え始めた段階で「子供の心の強さ」だけにしがみついていると徐々につらくなる。大人になったらなったで、あるもので対処する能力も身につけねばならないとの記載でした。

    成功するのに忍耐は重要とは思いますが、やはり過剰な忍耐は本人のためにもならないことが上記の記載からも確かだなと思えるようになりました。

    私自身は頑張りすぎることはない人種になりましたが、世の中は必要以上に頑張る人もいて、そういう人に限って体調を崩して仕事を辞めざる得ないような話もあります。大きな無理はリ-ダ-シップの失敗と心得よと本書でも書かれているように、真面目すぎる人は自分の責任と思わず、休む時は休むことが重要なのだなと改めて感じさせる本でした。

  • 短期目標の達成を繰り返して疲弊するというのが図星でした。

  • 神よ 私たちに
    変えられるものを変える勇気と、
    変えられないものを受け入れる冷静さと
    その2つを見極める知恵を与えたまえ
    (神学者 ニーバー)
    という最後の言葉に本書の内容は集約される。
    メンタル系の本はいろいろと読んできたが、その中でもかなり良い部類に入ると思う。
    印象に残ったのは「子供の心の強さ」と「大人の心の強さ」の違いと移行。要するに子供のガンバリズムの精神を大人になっても持ち続けていると、いつか破綻するという事。
    さすが極限状態に追い込まれる自衛隊のメンタルマネジメント本とも言えるが、自衛隊は自殺率の高い組織でもある。このやり方が通用しない別の問題があるのか?そもそも本書の内容は机上の空論で運用が難しいのか・・・。

  • 自衛隊の人だからか、疲れた人を少しも責めていないのに、語り口がきびきびしていて力強いのがよい。ところどころそのまとめ方はどうなの、という箇所もあるけれど、経験を通じて手に入れた知恵を分けてもらうような本だった(自衛隊式なら生存率が上がりそうな気がするプラシーボ効果もあるかも...)。疲れているときの物事の感じ方、蓄積するストレス、感情疲労について、疲れ切って別人になる前に読めてよかった。

    ふつうの人たちからなるチームをまとめるリーダーに役立つセクションも多々あり。

  • 「うつ」と言っても、端からみても非常に分かりにくい病気だけど、なぜそういう状態に陥るのか、治すためにはどうすれば良いのか、非常に分かりやすい説明でタメになった。
    ムリとムラを抱えた時に大きなエネルギーが必要で、再び力をためるまで時間がかかるのですね。気をつけよう。

  • 疲労・不調の主な原因は現代の「情報過多」であると書かれており、それについては思い当たることもあり、納得した。
    半面、例えば感動的な小説や悲しい小説等を読んだとき、感情が高ぶって涙することもあるが(滅多にないが)、それが心を披露させる「感情労働」の一つになりうるのかどうかが、純粋に気になった。
    私としてはそのような体験は心をリフレッシュさせてくれるものと思っていたので、その違いを是非知りたい。

  • 短期疲労は短い時間に抜けるけど、長期疲労が抜けるには長い時間がかかる、というのは確かにその通りだよな、と思った。
    あと、今の生活の疲労が抜けないのも、いろんな事をやろうとしているのが原因かなぁ、と思ったりもした。仕事も私生活においてもやることを減らすことで、疲労を回復させる方が良いんだろうな、と思った。

  • 宇宙目線ナイス。

  • ●→本文引用

    ●大人は体力・知力の飛躍的な伸びはない。今の「自分」を愛し、認め、上手に使いこなす能力が必要になる。また、世の中は、不公平や不平等、理不尽にあふれ、努力しても、報われないことが多い。それでも、めげずに、生きていかなければならない。
    ●リーダーシップに、これをやれば必ずうまくいくという正解はない。本(本書を含めて)などに書かれている情報は真実ではなく、単なるその人(著者)のコツである、と割り切る必要がある。合うところは活用し、合わないところは、受け入れないという冷静さが必要だ。

  • ムリ・ムダ・ムラが自分にとっても集団にとってもいいことではなく、安定したパフォーマンスが落ちる。そうするとシャレにならない自衛隊という組織でどう考えられているかという感じ。客観的に、そういうことがロスであるということ。適切に客観視すること、自他でこういう知識を共有した上で建設的に運営すれば確かに組織としては強いだろう。しかし、今は、無理を強いられがちな時代でありそうしないと結果が出なかったりもする。とはいえ、全体でこういう前提があれば少しは円滑で安定した組織作りが出来るように思う。

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著者プロフィール

元・陸上自衛隊衛生学校心理教官。
防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理幹部として、自衛隊員のメンタルヘルス教育、リーダーシップ育成、カウンセリングを手がける。
産経新聞社主管「国民の自衛官」受賞。退官後は、講演や研修を通して、独自のカウンセリング技術の普及に努める。
主な著書に、『自衛隊メンタル教官が教える心の疲れをとる技術』(朝日新書)など。

「2017年 『自衛隊メンタル教官が教える 折れないリーダーの仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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