地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 495
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735065

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会】若者はいつから東京を目指さなくなったのか? 田舎と東京の間に出現した地方都市の魅力とは? 若者が現在に感じている満足と将来への不安とは? 気鋭の社会学者が岡山での社会調査などをもとに、地方から若者と社会を捉え直した新しい日本論。

感想・レビュー・書評

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  • 若者の職業意識について知る
    仕事と余暇
    日常プラスアルファが 快適に過ごしやすい
    マイナスリスクを避けたい
    ショッピングモールが地方にも出来若者をターゲットにしている
    十分満足しているようだ
    音楽(ロック)に見る 今に至るまでの背景の検証

    まとめ方は上手である本文で2回

  • 若者が昔のように都会への憧れをもたなくなった背景について。
    三浦展のファスト風土論などを引き合いに出した地方の話、若者論かと思いきや、途中は、J-POPの歌詞の分析による若者在り方論、最後の方は、以前より多様になった人間関係の中で対話を通して合意形成をはかろうとする若者のコミュニケーション論や組織論的な内容。論じ方は多様ですが、全体としてはまとまりのある印象でした。すららと読むことができました。
    次は、『居場所の社会学』も読んでみよう。(つちなが)

  • 若者による"地方観"の変遷を、若者にウケているJ-POPの変遷から見ていくという着想自体はたいへん面白い。
    だが、BOØWY('80s)→B'z('90s前半)→Mr.Children('90s後半)といった、それぞれの時代を彩ったロックバンドの歌詞を分析していったのちに、00年代を紐解く題材にヒップホップグループであるKICK THE CAN CREWが登場する唐突なチョイス(この時代にヒップホップが一世を風靡していれば話は別だが)には、やや疑問を呈さざるをえない。
    また、10年代の分析として『おしゃかしゃま』が挙げられているRADWIMPSについても、「試行錯誤する自分らしさ」というよりは、90年代後半のミスチル的な「関係性によって作られる自分らしさ」を標榜した曲が多いイメージがあるのだが…。
    このように、J-POPの歌詞分析にあたっては、多少の作為的な意図が透いて見える点は否めない。

    とはいえ、岡山県でのフィールドワーク調査からの丁寧な分析は見事であり、地方都市の"ほどほど"さに魅力を感じている若者像を的確に捉えている。岡山市出身である私にとっても頷ける内容の多い、圧巻の鮮やかさであった。
    過剰にも見えるイオンモールの位置づけだが、岡山県のイオンモール依存は本当に根深く、大型ショッピングモールという"ほどほどパラダイス"は、モーターライゼーションの進んだ地方にこもる人々にとっては、絶好の「樹液のなる幹」なのである。

    各章で新鮮な知見の提供が為されている一方で、その繋がりをやや薄く感じてしまわざるを得ない点が、やや残念に思う部分。
    しかしながら、各章の内容を繋ぐ明瞭な共通項を見出すことができれば、より興味深さを増した、ポップで新鮮な若者論となるであろうことは間違いない。
    筆者には、引き続きの細やかな分析を期待したい。

  • ちょっとJポップ批評に関してはこじつけてるような気が否めない

  • 2013.6刊行で読了が2014.1。「最近の若者は内にこもりがちで外に出ようとしないらしい・・若者よ、地元を出よ、日本を出よ」と思う人たちにこの本を読んでほしい、と説く。

    著者は1976年岐阜県生まれ東大卒で、現甲南大学准教授(出版時点)なので地方から東京へ出た人だ。岡山県倉敷市近郊の社会調査や80年代からのJポップの歌詞の考察などを通し若者の行動、流動を考察。

    そこから導きだされたのは、「地方にこもる若者たち」はすでに、これまでとは違うかたちで外に開かれはじめている。若者は現在の地元で、これまでとは違う形で外に開かれはじめている。そして「昔は~」と思う昔の人こそ、実は今の若者より開かれていないのかもしれない、と説く。

    2011年に岡山県倉敷市を中心に、地方に生きる若者の実態を、余暇、人間関係、雇用の三つを中心に調査しているが、そこはまさに「ファストフード化」した地方都市だ。倉敷市には大規模ショッピングモールが90年代後半にできそこで映画、ファッション、食べ物などひととおりそろう。鳥取県境の町に住んでても車で1,2時間かけ休日に倉敷に集う。ここらへんの実態は自分の今の休
    日の過ごし方と同じだ。

    「今の若者は」と言う前に、70年代、何が何でも東京に行きたい、と強く思った自分たち年寄りは今の地方の変化に気づかなかった、ということか。インターネットもあり、ショッピングモールもあり、ほどほどに地方で事足りるのだ。東京も高度化された一つの地方、という見方もできる。

    地方を「ファストフード化」以前、以後、と分けて考えた方がいいのでは?と思った。

  • あちこちで書き散らされたイオン話。
    こちらが本家なのか?
    データがついているので本になったけど、
    読むところが少ない。

  • 新聞の書評に惹かれて読んでみた。著者が地方の若者を取材してまとめてあり説得力はあった。地方の若者は横のつながりはあるが縦とのつながりは希薄で強く地元を愛している訳でもなく、自動車圏内で買い物に困らない施設があることが、若者に地方での生活に満足を与えている。確かに最もな話で地方都市に住んでいる自分にもしっくりくる。ただ、Jポップに絡めた話は最後のほうがわかりづらかった。。。

  • 僕もイオンよく行くのでわかります。
    ただヒットソングとのつながりはよくわからなかったですね。
    氷室京介とかB'zとミスチルはわかるのですが他のアーティストが有名でないのでよくわかりませんでしたσ^_^;

  • 2015.08.購入。
    2013年発行だから、2年遅れで読みました。前半は、というか現代編まではタイトル通りでした。
    けど、後半はJPOP評論に感じられました。
    タイトルに惹かれた人には、現代編だけが意味あるのでしょうけど、自分は後半のJPOP評論が面白かったです。
    このあと出てきた、セカオワとか、かまってちゃん、とかは、どういう解釈にされるのか?続きが読みたい所です。
    特に気持ちが悪いクリープハイプは、どういうふうな解釈になるのか?
    ちょっとオビの煽りがオーバーに感じられました。
    前半の内容でもっと突っ込んで書いたものの方、オビの通りかな。

  • 作者さんも若者の域に入るんじゃないのかな
    そんな歌の意味を考えて歌を聴いている若者はいるんだろうか

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著者プロフィール

阿部 真大(甲南大学准教授)

「2016年 『質的調査の方法〔第2版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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