- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735102
作品紹介・あらすじ
【文学/その他】あなたは今の仕事を天職だと思えますか? 人気放送作家の先輩・後輩としてリスペクトし合う2人が、「天職」で活躍し続けられる理由を徹底的に語る。AKB48はなぜ生まれたのか、ヒット作を出し続けるには。仕事に悩む全ての人に送る、魂の仕事論。
感想・レビュー・書評
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通勤電車で読むのにちょうど良い分量。
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秋元康・鈴木おさむの希代の2大ヒットメーカーが天職とは何かを考える対談録。自身の経験から「最も重要なものは運、ひょんな事から上手くいった事がほとんど」と語る二人。しかし、そのひょんな事を掴むためには、種をまき続ける努力が必要である。変わらず、一定の努力をし続けている人に運が回って来ると結語にしている。
才能はあるのに、売れなかった芸人・アイドルなどを数多く見て来た二人だから、ただ「念ずれば夢は叶う」的な話にとどまらず、才能だけでは足りないもの、才能がない場合に諦める事も天職を見つける秘訣、など真に迫る内容に説得力がある。
何か明確に答えを持って始めた対談ではなく、なんとなく進んでいく感じもリアルでいい。
さくっと読めるので、進路などで迷ったら一度は読んでみる価値あり! -
有名放送作家お二人による対談集。
いかにおもしろいものを見つけて、それを人に見せて「おもしろいね」って共感してもらえるか。テレビだけでなく、ラジオや舞台、音楽、映画などいろいろなジャンルでそれを地道に汗をかきながらこなされているお二人を目の当たりにしたら自分はまだまだだなと思った。楽しいものを見つけたい。それを仕事にするかは別にして楽しいものをずっと楽しんでいくためにいろいろ尽力しなきゃな、と思った。 -
すべてのことは、好奇心からはじまり、それがつながっていくんだね。
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自分の好奇心に素直にいることより、聞こえの良い記号を優先するほうが安心できる。けどそれは自分の人生を生きていないんじゃないか?仕事を仕事と割り切って趣味を満喫するもよし、趣味を仕事にするもよし、好きすぎて気づいたら仕事になっていたもよし、自分の人生を「善く」生きるにはどの選択がいいのかを考える。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685271 -
逆境ですらおもしろがる!凄い言葉です。人間の強さを感じます。
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放送作家やテレビの業界を中心とする、対話の記録だった。秋元康さんが元々官僚を目指してたという話は驚いた。エンターテイメントの仕事をしてる人の話は、他の作家とは違って、言葉に軽さはあるけど、親近感も湧いた気がした。
天職の「種」を見つけて、捨てずに育てられるかが大事というのは、そうだなと思った。 -
<感想>
言わずと知れた有名放送作家の対談本。「天職」と銘打ってはいるが、一般的な職業観とはまた一味ちがう視点での対話が繰り広げられる。
鈴木おさむの「億単位の借金をネタ」にしたくだりや、秋元康の「天職とは飽きないこと」など、全編にわたり目から鱗の言葉が散らばっている。
<アンダーライン>
・逆境ですら面白がる
・僕の借金の話は、おもしろいことなのかもしれない
・もしも仕事でかかわっていなかったとしても、自分でお金を出してまで観るか
★プロデューサーはいちばんはずれたときのことを考える。でも放送作家はいちばんいい状況をイメージする。
★エピソード作りには、ものつくりの目線がないと絶対ダメだと思う。本人がおもしろくないと思っていることが、どれだけおもしろいかを発見するっていうことだから。
・クリエイティブあるっていうのは、そういう客観性を持つこと
★★★借金のこともおもしろく話すって、そうやって生きて行くって、決めた瞬間があるから。
・どんなものでも「僕だったらこうやるな」って考えちゃう
・すごく才能があるやつが、喋ることで70%くらい才能を気化させてしまっている
・刑事事件になったし、その人は逮捕されているわけですけど、この世界ではそれば武勇伝になる
★★★★親の借金はやっぱりつらかったですけど、それをおおしろく、と言われた時に、世の中の黒が白になるんだって思いました。
・自分がいま誰に嫉妬しているのかはっきりさせたほうがいいと思うんです。
★★僕は人に対する嫉妬がまるでないんだ。なぜかっていうと、僕は、すぐ負けを認めるの。
・自分を信じる「イタさ」を持つ
★夢をかなえる最初の一歩は「イタさ」 -
面白い。久々のヒットです。放送作家は周りには、以内ので、不思議な感じです。二人は、世代が違うけど惹かれるモノが有るのだと思います。
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人と会って話すと、得るものもあるけど、才能を気化させてる面もある。
上手く行ってない人はどこかキョロキョロしてる。
チャンスの形は分からない。目の前の小さな運を辿って行くと夢の方へ行く場合がある。でも殆どの人は夢の方へ行かない。就職試験だとか先に決めたスケジュール通りに生きようとしてしまう。 -
まあ、この2人に言われても、普通と違うよな、という気はするのですが、
・今が楽しいと思えるか?で人間の幸せはきまる
・やりたい仕事は待ってたら取られちゃう。
・やりたいことは格好つけずに口に出して言おうと思った。
・チャンスのかたちってわからない。
・目の前の小さな運をたどっていくと、夢のほうにいく場合がある。
このあたりの話は、共感できるものだった。 -
面白い。2人とも1つ1つの出来事に対する認知が独創的かつ刺激的。世の中を見る解像度が並みじゃない。
一般人からすれば生まれ持った天賦の才としか思えないが、この一文からそれだけでは到底足りないことがわかる。
"放送作家はレギュラー番組の台本を延々と書いて、書き終わったあとに、どうするか。飲みに行くか、女の子と遊ぶか、寝ちゃうか。そこで、さらに書けるかどうかの差なんだよ。" -
30~40代における仕事の向き合い方を学ぶ。
共感できる部分も多く、自分と照らし合わせたり反省したり。
単純に二人の仕事へのスタンフがわかっただけでも面白かった。 -
2016/4/25
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AKBのプロデューサとして有名な秋元康と放送作家として有名な鈴木おさむの対談集。
彼らがいわゆる学歴社会の落伍者ながら、芸能界ではある程度のポジションに付いたのは、その能力もさることながら、彼らの運の強さを感じた。 -
3
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これ、どんなこと書いてあったか詳しくは忘れちゃったんだけど…仕事に対して二人の考え方、やり取りが面白くてとてもいい本だった。
また読みたい。 -
コンテンツを作り続けているお二人の対談をまとめた一冊。「辞めずに続けていられることが天職」
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今の仕事を天職と言えるお二人がすごいなーと思いました。まぁ、私はまだ天職と言えるほど今の仕事を続けているわけではないのですが。成功してるから言えるともいえるし、こう言える人だから成功してるともいえるのかもしれませんね。
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秋元康と鈴木おさむ、当代切っての売れっ子放送作家による対談。
読み易く分かり易い、人の心を掴む才能のある二人だと思う。
長年第一線で人を観察し続けているからこそ出てくる物事の真理をつく言葉群。
50歳を過ぎ達観したところのある理知的な秋元と、40歳で天真爛漫だけどもまだギラギラ感のある鈴木のギャップも面白い。
成功者が偉そうに語る一冊、と斜めに構えて読んだけど読後感はなかなか爽快だ。
*欲を絡めたやりたいことは下品になる
*「人に会うって、自分の計算外のことが起きるってことなんですよね」
*「何かを始めるとき、必ずそこに「ひょんなことから」が入っているわけ」
*「で、あなたは何をやりたいの?」
*「やる」と「やろうと思った」のあいだの深い川
*自分を信じる「イタサ」を持つ
*98%の運と1%の汗、1%の才能
*「運」を呼ぶためには、うちにじっとしててもダメ。どれだけ外に出るか、たくさんの人に会うかですよね。 -
天職とは?
→98%の運と1%の汗と1%の才能
だからこそやりたいことを口にだして行く
天職に出会えるかどうかは、自分のほんとの声を聞けるかどうか
自分を信じるイタさと、夢がかなうイメージまで持つ
一流の人は自分に飽きない -
通院時の待ち時間に読了。
今をときめく秋元康と鈴木おさむ両氏の対談。
内容は、タイトルの『天職』というよりは「仕事に対する考え方・接し方」という感じかな…
ボブもあんな風になりたいなぁ(=゚ω゚)ノ
体型とメガネは秋元康風なんだけど(苦笑) -
一番大切なのは、好奇心。夢の種を見つけたことがいちばんの運。刺さる言葉はそこかしこにある。羨ましい!
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914.6
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2014年1月2日読了。
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おもしろかった。タイトルに引きずられて、図書館で予約してたんだけど、あんまり期待していなかった分、色々考える種を与えてくれた気がする。
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キャリア開発のセオリーにPlanned Happenstance Theoryと呼ばれるものがある。
個人のキャリア形成は、明確な目標に対して一直線だったり、計画通りであったりすることは少なくて、8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その「偶然」を計画的に設計し(=つまりいつチャンスが来るかわからないけど、来た時の準備を常にしておく)、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方である。そうした「計画された偶然」を自らのものにするには、好奇心[Curiosity]、持続性[Persistence]、柔軟性[Flexibility]、楽観性[Optimism]、冒険心[Risk Taking]の5つの行動特性が重要とされる。
当代きっての放送作家、というより時代の空気そのものを創り出しているクリエイターの二人の対談に出てくる言葉の数々にこの「計画された偶然」が出現する。
冒頭で「運の種」は「好奇心」と言い切っているし、「成功は、98%は運で、あとは1%の汗と1%の才能」であり、また曰く、「目の前に高いハードルをどんどん与えられて、超えていかなきゃいけない、そうやって仕事を続けてきた」のである。
おそらくこうした行動特性のもとに「天職」は誰の前にも現れるのだ。
この二人は良きお手本である。
僕もあやかりに、鈴木氏がやってる中目黒のちゃんこ屋に鍋を食べにいってみよう(^.^) -
「答え合わせ」をするためにこの本と出会った気がした。チャンスのカタチって本当にいろいろ。それをたとえチャンスであると気づけなくても、淡々と、もしくは眈々と続けたり動いたり考えたりしていると、ふとしたときに「運」がやってくる。なかなか自分がやりたいことができない、天職と感じられる仕事に出会えないという人は大概、「運」がやってきても準備体操ができていない故に乗れない、ということが多いのかもしれない。そんなことを改めて思った。いつも[あともう一歩]という想いを心に持ち続けていこう。