増補 池上彰の政治の学校 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735119

感想・レビュー・書評

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  • この本は、池上彰氏の著書の中でも分かりやすさが群を抜いている。今年はアメリカの大統領選挙があるため、ニュースでも各党内で議論する場がクローズアップされている。長丁場を勝ち抜いた者が大統領になれるというのにはうなづける。
    日本では、政党ごとに明確な政策の違いがないという。そのため、国民はどの政党がいいのかを判断できず、政治家も自分を当選させてくれる政党を選ぶのが実情のようだ。国民から支持を得やすい政策を実行するポピュラリズム、大統領と総理大臣の違いについても書かれており、日々の政治ニュースの基礎が身につく。

  • 池上さんの本はわかりやすいな。
    政治の基本を教えてくれる本。安倍政権で言われてた3本の矢が何かとか、一票の格差とか、当たり前に言われ過ぎてなんとなくわかった気になってたものを丁寧に解説。選挙制度、米国の大統領選、政党、国会、官僚、国家元首、インターネット、ポピュリズムの章立て。
    いかに政治家を揉んで育てて働かせるか、そのためには国民が、若者が考えて投票するようにならにゃね。

  • 増補版
    安倍政権の解説が追加になっていた。
    安倍政権が一番何をしたいのか、よく考える。

    政治家は自分に投票してくれる人間のためにしか仕事をしないこと。
    無投票もひとつの意思表示ではあるけど、そんなことしても政治家は痛くもかゆくもないことを考える。

    政治家にとって、どんな国民が都合がよいのだろう…。
    どんな国民が厄介なのだろう…。
    もっとよく考えたい。

  • ニュース解説でお馴染みのフリージャーナリストの池上彰氏による政治について書いた一冊。2013年に執筆された一冊で話題になり出したアベノミクスの解説や選挙の仕組み国会や政党などの基本的な知識についても解りやすく解説されていました。

    読んでいて、日本の政治の問題点やアメリカとの政治の違い、今の現状と日本人が政治に対して興味をなくしている理由やそれを打破していく方法が氏ならではの持論と共に書かれていました。
    今まで、なんとなく選挙に行っていたのですが、民主主義国家のこの国で選挙に参加することの意義について本書を読んで深く理解することができました。
    また、ポピュリズムの項では人気と実態の矛盾を感じ、なるほどと思うところが多くあり、非常に勉強になりました。

    政治に関しては総理大臣と政党総裁の任期の問題など色々な問題があることを凄く感じました。
    また、ネットの普及などで情報を開示する手法も変わりつつあるとも感じました。
    様々な課題が山積する日本で自分自身がしっかりと政策を吟味してよりよい社会を作っていける人に投票する。その為に正しく判断できるように知識を付けていくことが大事だと感じた一冊でした。

  • 政治について、こどもニュース的な分かりやすい口調に好感。

    ただ、池上さんの政治思想がかなり透けて見えます。
    思想や志向を持つこと自体は悪くない、というか、すごく大切なのですが、いかにも私は無色ですー、みたいなスタンスが嫌。
    傍観者ぶらずに、もっと、ちゃんと、立ち位置を表明して欲しいね。

  • アメリカは権力同市のチェックを常に考えている。大統領の圧倒的に強いと勘違い力を持っているので、独裁者になる可能性もある。
    恐ろしいのは、とにかく今とは違う状況を創ってくれという要求を繰り返していた。

  •  網羅的に日本の政治の現状がかかれているので、政治のことはわからないけどとりあえず知っておきたいと言う人にはちょうど良いと思う。

     アメリカやイギリスのことも多少書かれているが参考程度。

     政治家を育てること、国民を育てること。
     鶏が先か卵か先かのような問題だが、民主主義を実行して行くには避けられないテーマについて、最後に少々書いてあるが、これが、この本全体を貫くテーマになっている。

  • 2013/09/11
    復路

  • 参院選の前に読みたかったです!

    池上彰氏の本を読むと、自分が以下に無知だったかを思い知らされます。
    それと同時に学べる事も多い。

    例えば、アメリカと日本の選挙の違い。
    本書には次のように書かれています。
    「つまり、アメリカの大統領選挙というのは、最初の時点での候補者の力関係ですべてが決まるわけではないのです。選挙戦を戦いながら、ある候補者は力をつけていくし、ある候補者は力を奪われていく。(中略)一方、日本の場合突然、首相が生まれてしまいます。十分な準備がないまま、総理大臣になることもある。こんな調子だからお粗末なことが起きるのです。」(p.117)

    総理大臣って言ったって、人間ですから、始めてのことは慣れないことが多いはずです。
    下準備して、下積みして、それから総理大臣に慣れたら、旨く行くのでしょうか。

  • 色々勉強になりました。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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