カネを積まれても使いたくない日本語 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.40
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本棚登録 : 259
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735133

作品紹介・あらすじ

C0281【語学/日本語】「~でよろしかったですか」「~なカタチ」など、違和感のある日本語が巷に溢れている。いまや、キャスターや政治家、企業幹部も無意識で使うこれらの言葉について、内館牧子がその「おかしさ」を正しく喝破!美しい日本語を指南する。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに、びっくりを致しているところでございます。
    僕はテレビを見ませんので、乱れた日本語に接する機会がそんなにない…かと思うとさにあらず、周囲の人の日本語が乱れているのです。著者と同じく、気になってしまいます。
    ただ、この本はカネを積まれても使いたくない、という言葉とそのシチュエーションを罵るばかりで、どうにも救いがありません。ただし、怒りというか、使いたくないし、聞きたくもない、ということは僕も同感です。ところが著者にも、つい使ってしまうけれど、それをどうしても聞きたくない、という人もいるそうで、怒りながらも塩梅というものがあるようで。
    放送の言葉がおかしくてもテロップがなおっている、という例が再三ありました。放送人の矜持、もあるかもしれないけれど、実は入力用の日本語入力ソフトに依存してたりして、などと思いました。ATOKはおかしな言葉を警告したりしてくれますが、google日本語入力は、ユーザーの誤用や誤字を平気で予測してきます。このあたりにも手を付けないと、話し言葉だけでなく、書き言葉も被害がひろがる一方に違いない、と思うのです。

  • 生き様/させて頂く/さん・様/犯罪者、歴史上人物、教え子、品物に敬語/やっぱ/全然オッケー/メイン/お休みをいただいております/~のかた/~になります/(炒めて・入れて)行きます/かな/感じ/とか/かも/~のほう/~というふうに/~してみたいと思います・~したいと思います/ある意味/結構~します/~ですかね/~とは思う/~だったりして/~じゃないですか/的・モード・っぽい・系・感・力・カタチ(をくっつける)/大丈夫ですか?/普通に/よろしかったでしょうか/ホントですか/そうなんですね/なるほど/ですよね~/何だろ/外来語+さ・み(クールさ、ナチュラルさ)/遺憾/しっかり・きっちり/を(設置をする、把握をする)/~してございます

    過剰にへりくだる、あいまいにぼかす、相手を異様に持ち上げる・・・・気をつけよう。大変勉強になった。

  • 予約済み:杉並区図書館

  • ★タメになりすぎます!読まないほうが良いです!★

    内定者向け研修を行った際に、自身の言葉遣いの不十分さを感じ、たまたま本屋で見つけたこの本を購入。

    個人的には、「言葉は時代で変化するもの。正しい言葉遣いに固執するオトナたちはナンセンス!」という考えが強かったのです、本書を読んで悔い改めました。

    自身の普段の何気ない言葉づかいにも、乱れた言葉遣いがしみついており、直さなければならないことを痛感しました。

    よって、この本を読んでからは自身の話す言葉ひとつひとつが気になり、さらにはテレビを観ていても正しい言葉づかいか否かが非常に気になるようになりました。(特に文をあいまいにする、断定回避の言葉の数々)

    有識者である作者の、言葉に対する観点が学べました。
    言葉遣い、直します。

    「なんか」日本語「とか」って「ある意味」難しい「みたいな」「カタチの」印象が「メインに」あったけれど、「うん」、注意して直していきたい「かもしれない」「感じ」「かな?」「とは」思いました。

    ごとう

  • うんうんと頷くところ
    それ言っているなと反省するところ
    それは仕方ないんだよと開き直るところ
    多々あり、面白く読めた。
    周囲に気を遣って遣ってトラブルを避けようとした結果から生まれたことを考えると、今の社会は相当息苦しいことがわかり悲しい。
    気遣いがグルグル回って、結局、慇懃無礼に感じさせたり馬鹿に見られたりするのだから、日本語は難しい。

  • ひたすら自分の言葉の乱れを痛感させられる。何でも断言せずぼかす…この言い方が自分のなかで意外と当たり前になっていて反省した。
    ~かな。とか、~かも。とか語尾につけがち。
    意識せずとも周囲の反応を気にしちゃっているのかもしれない…。気をつけよう…。

  • 「てか、激ヤバ超ウケるんですけどみたいな?うん、なんてか、もうぶっちゃけ抱腹絶倒で忘れれれない、かなとは思うし的な?なんか、マジっすか?モードで、リアルに感じたって感じかも。」(書いててムカつく)今の社会と日常が生きにくくなっている証として言葉がどんどん過剰にへりくだり、断定を避け、断言したがらない風潮が奇妙な言葉の文化を量産している、「みたいな」を乱用し続ける社会にも目を向けながら、一つ一つ細かい言葉の誤用や分析がいちいち面白く爆笑が止まらなかった。内舘さんの大ファンになってしまった。好きだな~こういう

    • だいさん
      >「みたいな」を乱用し続ける社会

      おじさん、からみると、若者の方言です。
      >「みたいな」を乱用し続ける社会

      おじさん、からみると、若者の方言です。
      2013/11/01
  • 「~させて頂く」など、自分にも当てはまる間違った言い回しもあった。

  • 内館さんが特に美しい日本語を使っているとは思っていないのだけれど、夫の仕事にも役立ちそうだし国語学者さんが書いたものより面白いかな、と思って読んでみました。

    共感出来たモノが多数ありつつ、自分が日常使用しているコトバについての戒めにもなり、読んでよかったです。

    まず、大いに共感できたのが、過剰なへりくだり。
    ~させて頂く、の乱用、とか。
    自分の意志で行う行為であるのに、あたかも相手に許しを得てから行うように装っている、それにより相手を立て、自分は恩恵を受けているというへりくだった気持ちを表す。
    職業や会社など、何にでも、さん、様、をつける、など。
    TVでも当たり前に乱用されていて、以前から鼻につかせて頂きました(←こんな使用法ザラ)

    鼻につくと言えば、よろしかったでしょうか、のファミレス・コンビニ語もキライです。みんな気になっていると思うんだけど変わらないですね。
    あと気になるのは大丈夫、の使い方。
    例えば、もうひとつどう?とおかわりを勧めた際に「大丈夫」という返答・・・同僚が上司によく使うので、断言しない、気を遣っている、いう意図はわかるけど、私は苦手。

    あとは、ヤバイをほめ言葉として使うのが下品に聞こえて使えません。不都合の意味としては使えるんですけどね。なぜ?
    ちなみにチョーは違和感なく受け入れています。

    逆に、自分が違和感なく使用しているのは、餌をやる、花に水をやる、をあげる、とする言葉づかい。
    謙譲語の誤用とわかっても、やる、は乱暴に聞こえるので美化語としてあげるを用いてしまう・・・今更直せません。

    また、~みたいな、~感じ、ある意味、~ぽい、(笑)、・・・、などにごした言い方を多用すること。
    特に文章に(笑)と・・・は多用。
    試しに意識して使わずに文章を書こうとしても・・・もう書けません。
    断言コトバが緩和され、当たりが柔らかくなる効力を使わずにはメールが打てない、レビューが書けない。重症、ですかね。(←これもにごした言い方)

    それから、普通に、の使い方。
    普通においしい、など。標準的に美味しい場合と、お世辞抜きで美味しい場合の二種類があるのだけど、使わないとニュアンスが伝わる気がしなくて。

    などなど、全体として今の日本語(日本人)は、言質を取られたくない、責任の所在をぼかさないと落ち着かない、偉そうに聞こえないように、という意思の表れが色濃く出ていると感じました。
    それは、現代人の生きにくさの結果、なんでしょうね。なんか切ない。

  • 著者は現代の日本語は乱れていると指摘し、間違えた日本語の使い方の事例を多く解説しています。日本語の乱れについては私も同意します。でも、言葉というのは時代とともに変化していくもので、頑固で頑なに乱れているとか間違っているとか指摘し続けるのは違うと思うし、誤解を恐れずに言うと傲慢だとも思うんです。

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著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業後、13年半のOL生活を経て、1988年脚本家としてデビュー。1991年ギャラクシー賞、1993年第1回橋田壽賀子賞(「ひらり」)、1995年文化庁芸術作品賞(「てやんでえッ!」)、日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)、2001年放送文化基金賞(「私の青空」)、2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞(「塀の中の中学校」)など受賞多数。小説家、エッセイストとしても活躍し、2015年刊行の小説『終わった人』は累計30万部を超える大ヒットを記録、2018年6月映画公開となる。2000年より10年間横綱審議委員を務め、2003年4月、大相撲研究のため東北大学大学院 に入学、2006年3月修了。その後も研究を続けている。

「2018年 『すぐ死ぬんだから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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