- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735683
感想・レビュー・書評
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本来は増税で財政赤字を賄わなければならないところ、中央銀行のマネーで政府支出を拡大し、これを購っている。日銀の国債引き受けによる経済刺激策は時間稼ぎに過ぎない。いつかは終わらなければならないが、終わるに終われない。出るに出られないホテルカリフォルニア状況となっている。市場金利を上昇させても景気は腰折れしないとの自信が持てない限り永遠に出口に向かうことは出来ない。出口の前の足踏みが長くなれば、いつか必ずバブルが発生する。次のリセッションが来る前にある程度の利上げをしておかなければ、今度こそ打つ手がなくなる。出口は日に日に狭くなってきている。
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面白く読めた。
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エコノミストが現在の日銀の異次元緩和の影響と先行きについて論じている。日銀のインフレ目標の2%がもたらす結果や、金融政策を通常の状態に戻すことの難しさなどを指摘している。印象に残ったのはアメリカの財政保守派による道徳・倫理の観点からの主張。財政赤字は「自分たちは無償でおいしい思いをして、請求書を子供たちにこっそり手渡そうとする」ことだと断じている。
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所々が冷静な分析ではなく単に過去事例紹介となっていて残念。それでも御用になりたいエコノミスト@証券会社・一部論壇よりずっとしっかりしている。