日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 (朝日新書)

著者 : 伊勢崎賢治
  • 朝日新聞出版 (2014年10月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735850

作品紹介

【社会科学/社会】今秋から年明けに向けて国民的議論が沸騰すること必至の「集団的自衛権」問題。国連PKO上級幹部としてアフガニスタンなど紛争地の武装解除を指揮した著者による、フラットに考える「1冊でまるわかりの集団的自衛権入門」の本。

日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • 最も安上がりで効果的な国防方法は敵を作らないための素質を高め、他国の敵愾心を煽る全ての行動を慎むこと。世界の国際問題を解決するためのスタンスである人道主義を味方につけること。領土問題は、中国にも韓国にもロシアにも共通にソフトボーダー化対応が可能なこと。
    国際紛争を武力で解決しないと憲法で高らかに宣言している日本にそれができなかったら、もう平和構築という意味で、この世界に希望はない。今集団的自衛権を議論している場合ではない。
    自称紛争屋の九条を盾に活動してきた経験からの言葉。

  • 非常に勉強になりました。政府が出している想定ケース一つ一つに対して反証があるので、集団的自衛権まで必要ない事はよく分かった。しかし、そもそも自衛隊や国防という事に向きあってない議論ばかりしても時間の無駄だったね。

    イラクでわざと目立つ迷彩服着ていった話とか悲しすぎる…

    日本にしかできない、世界平和への貢献の道を探るといえども、彼の国が邪魔するんだろうなー。

    平和を願うあまり、自衛を渇望するかぁ、たしかに。

  • 集団的自衛権の行使が意味することについて、勉強になりました。

    湾岸戦争や、記憶に新しいイラク戦争、アフガン戦争、今日のイスラム国に渡って集団的自衛権が行使された例と共にその顛末を、馴染みのない読者にもわかりやすく書かれています。

    また昨今の世界情勢に対して、本当に世界は日本が血を流す事を望んでいるのか、また法治国家としてのあるべき姿は何か、日本はどのように主体性を発揮していくべきなのか、今後のあるべき姿を、読者と共に描いていく、そんな構成になっています。

    少なくとも、根拠があやふやな安倍政権より遥かに頷ける点が多い。

    やっぱりねー、考えなしに選挙言っちゃ、マスコミと政治家の思う壺ですわね。

  • 集団的自衛権の本質が理解できた

  • 集団的自衛権と集団的安全保障というものがごちゃ混ぜに使われているのではないか。
    アメリカとよい関係を保つために必要なのは武力ではなく様々な国とうまくやっていく調整力。

    「血」をもって云々という情に流されてはいけない。
    今きちんと知っておかなければいけないことが書かれている。

  • 実際に世界各地で紛争地帯へ行き、武力解除などに貢献した著者が、日本の集団的自衛権に関して物申す一冊。

    実体験があるので、集団的自衛権や国境紛争について卓越した意見を持っており、非常に勉強になった。

  • アフガニスタン等で武装解除の仕事をしてきた伊勢崎賢治が、昨今の集団的自衛権を巡る議論を解説している本。経験が経験なので、屁でもない自民党の「チキンホーク」(実際の戦闘経験もないのに態度だけは勇ましいやつを罵る言葉)政治家の言葉を制するような説得力がある。

    この本における説明では、国連加盟国において認められている軍事行動の三類型をベースにしているのだが、そこを押さえていると、昨今の議論のちぐはぐさがよくわかる。

    国連加盟国に認められている軍事行動
    ①個別的自衛権
    ②集団的自衛権
    ③国連的措置(集団的安全保障)

    上2つは緊急のもので、NATOによる軍事行動など国連決議とは関係ない。3つめは国連決議を踏まえて行われるもので、PKOなどがその代表。

  • 勉強になりました。

  • 著者の主張は、対米追随しか戦略のない本邦が集団的自衛権により軍事力の適用範囲を広げると、本邦の安全保障に直接関係のない戦闘に巻き込まれむしろ有害だ、といういわゆる護憲派からも良く出る議論だが、主体性のない戦略が安全保障に有害であるのは、本書での著者の議論でも明らかなように個別的自衛権に限定したところで同じだろう。

    そもそも日米安保自体が集団的自衛権を前提としていると思うが、著者の主張のように解釈次第で個別的自衛権でカバーされているのだとしても、事案ごとに解釈しつつ対応するのは胡乱であり、集団的自衛権を容認することにより即応性を高めておきたい、というのが国防を預かる側の立場なのだと思う。

    問題は個別的自衛権か集団的自衛権かではなく、国の独立を保つだけの胆力を国として持っているか、ということだろう。

  • 中国・北朝鮮・韓国が戰爭を仕掛けてくる=仮想敵国
    イラク戦争で自衛隊に死者は出ていない
    自衛隊を出さないとアメリカは助けてくれない
    などの情報は全部嘘
    だまされるなと伊勢崎さんは言う
    あなたの払った税金で自衛隊が人を殺すことを許容できますか
    と伊勢崎さんは問う
    憲法9条も日米同盟も絶対ではない
    この本で国際紛争地に身を起き続ける紛争処理のプロ=紛争屋による
    集団的自衛権の本質を見る

    伊勢崎さんは東京外語大大学院教授
    NGOでスラムの住民運動を組織した後
    アフリカで開発援助に携わる
    国連PKO幹部として東ティモール・シエラレオネ・
    日本政府代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮
    著書多数

    あり得ない北朝鮮の脅威と引き換えという理由で日本は
    アメリカ軍の意向を汲みイラクの人の血と引き換えにしてきた
    これは非道な行為
    イラク開戦時日本政府は公式に支持し片棒をかつぎました
    そのくせイラク復興支援特措法に基づいたイラク派遣の名目は
    人道支援のためとされました
    どこが美しい日本なのか
    姑息で非道で恥ずかしい行為でしかない
    この身勝手な過干渉が集団的自衛権の正体だ

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