名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736017

作品紹介・あらすじ

【社会科学/教育】「進学校」と「名門校」とは何が違うのか?旧制中学・高校、藩校、女学校や明治・大正生まれなどの伝統校から、新興勢力校まで広く深く考察し"名門校のクオリア"を解き明かす。東大をはじめとする旧7帝大、国公立大医学科合格者ランキング50年分も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 文字通り、名門校と呼ばれる高校について書いた一冊。

    公立から私立まで幅広く扱っており、参考になった。

  • ん~、取り上げてる学校をちょっとほめすぎでは? あとがきで「あえてマイナス面にはふれず、学ぶべき良い点を書いた」という趣旨のことが書いてあり、それは確かに一つの見識だろうとは思うが、あまりの礼賛ぶりに、読み進めるうちやや白けた気持ちになってしまった。関西方面の学校の中に、え?ここは名門校とは言わんでしょ!というところがあったりしたから、余計にその感が強い。

    何がきっかけだったか、以前同僚数人で「名門校」ってどんな学校かについてワイワイ盛り上がったことがある。その時の結論は「その後の進学先や、ひいては人生がどうであるかにかかわらず、そこ出身であることが、自分自身と社会の両方で価値がある学校」であった。灘高なんか行ってて、あえて大学に行かないとか、かっこよくない?

    それで思い出したが、「日本一かっこいい学歴は何か」っていうのも考えたんだった。これは「東京芸大中退」で決まりでした。

  • 2024年3月24日読了。灘・開成・武蔵などの名門中学校・高校に取材し、「名門校とは何か?」を探る本。名門校を形作る要素として「自由」「ノブレス・オブリージュ」「反骨精神」が挙げられるが、確かにそう思う、厳しい受験を潜り抜けてきたプライドや「単に東大合格するだけじゃない」「『普通』とは違う人間でありたい」という自負、またそれらがあっても傲慢にならず社会貢献できる存在を目指す感覚、それらはプログラミング教育やアクティブラーニングをやったところで身につくものではなく、創立の理念や苦難の歴史、綺羅星のようなOBOGといった長い年月をかけて熟成された秘伝のタレなくして醸成されるようなものではないのだろう…。

  • Audible
    偏差値による評価だけでなく校風や歴史の話
    現在ある学校が江戸時代の寺子屋等々からどのような経緯で発展してきたか
    教育制度の歴史としても非常に面白かった
    「校風とは蔵付き酵母のようなもの」

  • 結局どこの学校がいいのかわからなかった

  • 面白い。
    気になる学校の学校紹介と「おわりに」だけでも読む価値があると思う。偏差値だけでなくその学校がどんな理念によって人を育てているか、歴史を踏まえて解説されている。我が子がどれに惹かれるか楽しみ。「リベラルアーツ」、「ノブレスオブリージュ」、「目を良くする所」「当たり前と思える共通意識」とても共感できる。何となく肌感覚で理解していたものを改めて確認出来た。中学受験生を持つ親として、ならないように意識していても、偏差値偏重になりがちになる。そんな時に繰り返し読んで、大事な事に立ち戻るための大事な本

  • ふむ

  • 名門校って、こんなに多種多様なのかと感じる一冊。
    結局、詰め込み型ではないが、リベラルアーツでの学びを重要視してる学校が多い。

  • 歴史的な背景に文の多くを裂いておりややボリュームが多い。自分の出身校も載っていたが、やや情報量が少なく、他の高校についてもどの程度まで信憑性があるかはやや不安。
    ただ、男子校のバンからな風土、自由な校風の学校などいろいろな学校があり、子供の中学受験をより突っ込んで考える入門書としては、有益ではないでしょうか

  • 子供の教育を考える上で手に取りました。名門校やいい大学に入るのがいいという発想ではなく、教育という根本的な面でいい学びを得られました。

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著者プロフィール

おおたとしまさ:教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立後、数々の育児・教育誌のデスク・監修・企画・編集を務め、現在は教育に関する書籍執筆および新聞・雑誌・webメディアへの寄稿を行う。テレビ・ラジオなどへの出演や講演も多数。心理カウンセラーとしての活動経験、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。著書は『ルポ名門校』(ちくま新書)、『勇者たちの中学受験』(大和書房)、『不登校でも学べる』(集英社新書)など80冊以上。オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp


「2024年 『学校に染まるな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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