素数はなぜ人を惹きつけるのか (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 265
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736031

作品紹介・あらすじ

【自然科学/数学】素数は多くの数学者たちを魅了してやまない。時に彼らは、人生の全てをリーマン予想などの素数の未解決問題に捧げるほど。本書は、べストセラー『99.9%は仮説』の著者が、文系にもわかりやすく魅惑に満ちた素数の世界を解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 素数とは何かはもちろん知っているし、その特殊性とか最大値の発見が競われてることもなんとなくわかる。その上で、(特に理系の人が)わざわざこうした数字にこだわり、萌えるのかという理由はわからない。趣味趣向の偏愛問題といえば、それで終わってしまうが、竹内薫氏はうまいこと文章にまとめてくれた。数学の技術的な記述には、リーマン予想とかゼータ関数というところにページを割いているが、数式アレルギー体質でも、それほど難解ではない。新書タイトルの定番である「なぜ人を惹きつけるのか」という問いへの端的な答えはないものの、最終章で、抽象的な数学の世界で語れていた素数が、宇宙や原子核という実体のある何かに繋がっていることでわかり、萌える理由がありそうな気になった。

  •  自然数を知るには素数を知ればよい。分割できない極上の数である素数を知れば数の性質のすべてがわかる。素数が有限個しかないならそれらをすべて掛けて1を足したその数は最大の素数より大きい合成数になるはずだがその数は有限個のどの素数で割っても1余る。有限個のすべての素数で割り切れないその数は素数でなければならない。背理ゆえ素数は無限にある。

    『素数の研究がゼータ関数の研究になり、その研究が実は物理学の研究とも深く関連してくる。そう考えると、人類がまだ知らない法則みたいなものが、このゼータ関数に隠されているのではないか、というミステリアスなイメージを抱かざるを得ません。なにやら、神様が、宇宙の法則である物理学と宇宙を記述する言語である数学に隠した暗号みたいではありませんか。ただ、そこに秘められているものが何かは、いまだに誰もわかっていません。』96頁

  • 京都大学 素数ものさし 4センチなら7-3を使う
    even odd
    100以下の素数 25個

    7の倍数の見分け方 3桁づつ区切る→ひとつおきに足す→2つの差を計算→7で割り切れるか→割り切れれば7の倍数

    prime number素数 prime=主要な、最初の、地震P波=最初の第一波

    ゴールドバッハの予想 偶数は2つの素数の和として表わされる

    素数セミ 13年 17年→221年間に1度しか発生時期が重ならない

    エラトステネスのふるい

    アラン・チューリング コンピューターの黎明期 男色の罪 毒リンゴ アップルのロゴ

    高校の積分→リーマン積分 棒グラフを並べ、幅を無限に小さくしいく

    プリンストン高等研究所 ダイソン モンゴメリー ゼータ関数の素数の情報と宇宙の構造

    1オクターブは振動数が1:2→たくさん振動するほど高い音

  • 数論の読み物は好きで、いろんなものを手にしてきた。
    なるべく数式の少ないものを選んでいる。本書にあっては「数式は見るだけでいいんです」とまで著者が言ってくれている。でもある段階で決定的についていけなくなる。そこが悲しい。
    原子核のエネルギー準位とゼータ関数の零点分布が同じかもってのも凄い発見だけど、まえがきにあった、著者の知人の息子さんのエピソードはそれ以上だ。彼は学校で九九を習った際「なぜ九九の表には、11、13、17みたいな数が抜けているの?」と質問したそうだ。
    素晴らしい気づきだ。こんなこと思いもしなかったもんね。この気づきこそがすべての科学の発見につながるものなんでしょうね。

  • まー面白い。最初の方なんかは特に雑学っぽくて面白かったが、最後の方はなかなか。なんせ結構数学に関する予備知識を必要とする部分が多くあると感じた。得に高校数学はある一定レベルのことがわかってないとなかなかすんなりとはいけないだろうなと感じた。素数というものに対して興味を起こさせるという部分では良い本ではあると思う。

  • サラッと読めます。有名な素数セミから始まって2時間くらい。

  • 素数の神秘の入門書

    ただ、序盤は、自身にとっては聞いたことがあるものが多くあまり発見がなかった。ゼータ関数と、原子核の関係は大変神秘的で面白かった。

    ただ、面白いけど、なんか世の中の見方が変わるほどのインパクトが持てなかったので個人的には△。
    (99.9%は仮説で、ハードルが上がってたのかもしれない。)

  • 竹内薫氏の入門書は、ぼんやりとした輪郭だけしか見えてこないため、不完全燃焼の感じがするのは私だけだろうか。
    難解な数学がテーマであれば仕方がないことかもしれないが。
    もちろん、本書から学ぶべきことはゼロではない。ソートイ著『素数の音楽』の存在も本書を通して知ったし、ソートイについて調べていたら、TEDで講演をしたときのムービーがヒットした。
    そして、何よりも「素数の香り」を嗅いだ。

  • なにを隠そう数学は苦手です。チンプンカンプンです。でも、世の中には数字に取りつかれたような人がいます。生涯を計算することだけに費やす人もいます。素数に関してもそう。まるで虜になったような人がいます。他人のたてた仮説を、なぜ一生かけて証明しなければならないのでしょう?大勢の数学者が何世紀もかけて、それでも立証できないことがたくさんあるんでしょ?そのエネルギーを、もっとほかのことに使えばイイんじゃないのとさえ思ってしまいます。まったくわけがわかりません。素数の何が、そんなにも人を魅了するのでしょう?で、この本を手に取ってみました。
    本書は自分のような数学とは無縁の人にも、できるだけ理解しやすいように書かれているようです。んが、やっぱりところどころわからない記述がありました。けれどそれは致し方ないことです。これまで数学の勉強をしてこなかった自分に非があるのですから。
    しかしながら、素数の面白さについては、何となく、薄ぼんやりとではありますが、ちょっとだけわかったような気がします。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 厳密さを犠牲にするから軽快な語り口にできるのはどんな本でも同じ。このレベルで立ち止まっていてはいけないのも同じ。

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著者プロフィール

科学作家。1960年、東京生まれ。筑波大学附属高等学校卒業後、東京大学教養学部教養学科卒業(専攻、科学史・科学哲学)。その後同大理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(専攻、高エネルギー物理学理論)。理学博士(Ph.D.)。NHK Eテレ「サイエンスZERO」ナビゲーター、フジテレビ系「たけしのコマ大数学科」解説担当など、テレビやラジオで活躍。現在は2016年4月に開校した「YES INTERNATIONAL SCHOOL」の校長として、学校経営にも奔走している。

「2017年 『子どもが主役の学校、作りました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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