ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)

著者 : 高橋源一郎
  • 朝日新聞出版 (2015年5月13日発売)
3.92
  • (71)
  • (112)
  • (58)
  • (11)
  • (4)
  • 本棚登録 :826
  • レビュー :115
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736147

作品紹介

【文学/日本文学評論随筆その他】震災と原発事故、若者の就活、特定秘密保護法、従軍慰安婦問題、表現の自由……著者の空前絶後の傑作。日本が直面する問題を何よりわかりやすくほどき、一歩先の未来にむけて深く広く考える、大評判の朝日新聞論壇時評の新書化。

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「人間は考える葦である」
    を 改めて 思った

    その場に立ち止まって ん? をしてみたい
    車に乗る生活が当たり前になってしまうと
    気になることを見かけても
    車を停めて、降りて
    ちょっと そこに足をとめて
    立ち止まって考えてみる
    そんな「仕組み」と 
    遠ざかってしまう

    常日頃 できれば
    「歩く速度」で考える生活でありたい

    「本」を読むこと は
    立ち止まって「考える」
    でもある

    こんな今(2015.9.17)だからこそ
    じっくり考えたい
    わたしたちは まだ間に合う
    そうありたいために
    今こそ 考えたい

  • 高橋源一郎という人に出会ったのも、そもそもは朝日新聞だった。

    東日本大震災で流れた卒業式の話で、なんだか、ストンと落ちたのが良くて、購入してみた。
    作家だと知らなかった。(すいません)
    最初は原発のことが多かったが、次第にそうではなくなってくる。
    もちろん、完全に消えてしまうわけではない。
    それが、今の、2015年の日本をよく象徴しているなあと思った。

    一つ一つが短くて読みやすい。
    若い人たちへの穏やかな眼差しが印象的だ。

    民主主義ってなんなんだ。
    原発と、その後ダークサイドを背負うことになった日本が、刻一刻と忘れ去ろうと試みだしていることの怖さに警鐘を鳴らす。
    ともかく、時間の限り考えましょう、と。

  •  2011年4月28日から2015年3月26日にかけて朝日新聞に掲載された「論壇時評」をまとめたもの。
     東日本大震災の直後からイスラム国の日本人人質事件の渦中の時期までということになる。
     膨大な読書量を誇る著者らしく、幅広いジャンルの書籍のなかから様々な文章や言葉を引用し、今まさに目の前で進行している出来事や(キナ臭い)社会の雰囲気、事件、事故等を考察している。
     その考察内容に賛同できるかどうかは別にして、きちんとバランスを保とうという強い意志を読んでいて感じることが出来る。
     勿論、たまにそのバランスが揺らぎ、アグレッシヴな顔がちらりとのぞくこともあるが、声を荒げて何かを主張するようなことはしていない。
     最初から最後まで真摯な態度で貫かれており、好感が持てると同時に、ここに展開されている著者の考察を改めて自分なりの方法で考え直してみたくなる。

  • 2011年から2015年にかけて、『朝日新聞』の「論壇時評」に掲載されたエッセイをまとめた本です。

    本書で展開される議論には大きな感銘を受けたのですが、それは必ずしも個々のテーマについての著者の「主張」に賛同するという意味ではありません。むしろ、冷静でいることが困難な時代に正気を保つための著者の「スタイル」に感銘を受けたと言ってよいと思います。「ぼくらの民主主義なんだぜ」というタイトルは、まさにそうした「スタイル」を端的に言い表わしています。著者がここでおこなっているのは、「制度としての民主主義」を学んだり批判したりすることではありません。著者が本書を通じて読者に示しているのは、自己の想像力を超えた他者の声を聴き取ろうとする「スタイル」としての、「ぼくらの民主主義」なのではないでしょうか。

    「論壇時評」という性格のため、本書には数多くの文献が参照されていますが、それらは著者の意見を補強するために担ぎ出されているのではないはずです。著者は、そうしたさまざまな声に耳をそばだてているのであり、読者に感銘を与えるのも、そうした著者の振る舞いなのではないかという気がします。

  • 証言や証拠探しに、フィクション(小説)を使うという発想に驚いた。
    それが本当に在ったことでないなら、複数の作家があちこちで従軍慰安婦の姿を小説に書くだろうか?という、問いの立て方にこそ、作家である著者ならではの嗅覚を感じる。
    早速紹介されていた本を読んでみようと思う。

  • 難しかった。でも、自分の意見とか、主張とかをちゃんと言えて、人の意見なんかも聞いて、それで世界を作っていく。
    それが民主主義なのかな??
    まだまだ勉強不足だなあ。

  • うーん、思っていたのと違うな。

    民主主義について考える本なのかと思っていたが。
    結局、反原発・反安倍だった。

    そういうことが読みたかったんじゃない。

    「ぼくらの民主主義なんだぜ」と銘打ちながら、内容は「ぼくの意見が聞いてくれないのは民主主義じゃないぜ」と主張しているように聞こえる。

    それが、イヤ。

    いやね、政治思想が合う・合わないじゃないのよ。

    どっちかというと私も原発は無ければ良いと思うし、安倍首相も強引だなと思う。

    でも、国民が間接的にせよ選んだ首相だ。

    ぼくの考えとは違うんだよなー、困ったなーと思いながらも国民が選んだんだから仕方ないかと思い弱々しく笑いながら現政権を眺めてます。

    それが民主主義だろう。

    民主主義を謳いながらイデオロギーに偏ったこの本は、ちょっと嫌な感じがしました。

    主張が悪いわけじゃないですよ。ただ、タイトルとのギャップがあるんじゃないかと。

    宗教学を学びに行ったら、 新興宗教を勧められた感じがする。

    そんな違和感を感じました。

  • 民主主義とはなんぞやと、深く示唆された内容ばかりで、勉強になった。自分なりの民主主義あみつけるために、何度も読み返すに値する本なのかもしれない。なんか明日からがんばろうかなと思うのは私だけだろうか?

  • 朝日新聞の論壇時評をまとめた本だったのね。
    道理で読んだことのあるような気がしたわけだ(新聞紙面で一度は読んでいるはずなのに、店頭で気づかなかった自分が不甲斐ない。)

    連載が始まったのは東日本大震災の直後。
    あの頃の衝撃、危機感が既に自分の中で薄れてしまっていたことに気づかされた。

    ISの後藤健司さんらの殺害、台湾のひまわり革命、特定秘密法案、シャルリーエブドへのテロ攻撃、日本で進む格差の再生産…。
    こんなにたくさんのことがあって、呆然としてしまう。

    自分にできることが全く思いつかず、ただただ情けなく思うばかりだった。

  • これは素晴らしかったです。色んなところ(大半がいわゆる”小さい声”)から引用されていて、その視点の広さにも脱帽。で、引用文に占められる部分も大きく、実際に傍線を引いたのも、どこかからきたカッコとじの文章が多かったけど、そのいちいちが十分に咀嚼されていて、そしてきっと実際にはその何倍・何十倍もの資料に目を通されているからこそ、著者の本音として感じられるのも良かった。”ぼくらの民主主義”って、何かイイっすね。ちょっとワクワクする言葉だと思うし、頑張らなきゃって、わが姿勢が正されます。

全115件中 1 - 10件を表示

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)のその他の作品

高橋源一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
朝井 リョウ
カズオ イシグロ
三浦 しをん
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする