ビジネスパーソンのための易経入門 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 49
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736277

作品紹介・あらすじ

不透明な時代を生き抜く古典の叡智。占いのテキストであり、処世の知恵でもあり、哲学でもある易経は、日本でも多くの経営者や政治家に影響を与えてきた。中国周代に成立したとされ、儒教の朱子学のもとにもなっている。本書はカリスマ経営コンサルタントによる実践で役に立つ。やさしい易経。

感想・レビュー・書評

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  •  私も少々易をかじったことあり、入門書を何冊か読んだことありますが、本書は非常に分かりやすく、それでいて内容もしっかりしています。
     これはひとえに、岡本吏郎師が易を自家薬籠中の物として咀嚼し、自分の言葉で分かりやすく解説されているからでしょう。
     本書の中で岡本師は、易の構造について分かりやすく解説し、さらに六十四卦の解説に入ります。
     この六十四卦の解説が鮮やかです。互卦・錯卦・総卦を使ったり、陽爻を一つずつ上げていったり、消長生卦を使ったり、自由自在・変幻自在の様相を呈しています。
            
    「64の卦は「水雷屯」からは、次の卦が前の卦の総卦になっています。」
             
     初めて気付きました。今まで気付かなかったとは、恥じ入るばかりです。
    (普通の易の入門書では、あえてこういう当然のことを指摘していないものです。)
     しかし六十四卦の順番について記した『序卦伝』にしろ、本書の記述を読むにしろ、六十四卦の順番は非常によくできていてこれ以外あり得ない、と納得させられます。
     違う順番の「連山易」「帰蔵易」というのもあったと言われているようですが、一体どんなものだったのか、想像するとロマンを感じます。
              
     ところで、正に「山水蒙」の説明を読んでいる時に思ったのが、周易と五行易(断易)との違い。
     中国では周易が廃れ、その後五行易(断易)が広まったとかで、日本でも五行易を教える流派では、周易を批判して、どこかの偉い学者が「周易を学んでると頭がおかしくなる」と言ったとか言わなかったとか書いてたのを読んだことあります。
     しかし、正しい学び方をすれば、正しい知識が身につく。「山水蒙」はそのことを伝えています。
     岡本師は、易占が当たるのは、外応を利用しているからだと説明されています。
     外応を得るきっかけなら、周易でもタロットでも何でもいいということですから、周易でも五行易でも違いはないのでしょう。
     ただ、占って確実に正しい外応を得られるかというのはまた別の話で、私なども過去に何度も外しています。
     もっと修行が必要です。
            
     岡本師は経営コンサルタントということで、バリバリの実業界の方です。
     ビジネスと易の組み合わせは、違和感ありません。
     そもそも中国では易の創始者は文王や周公と言われ、政治とも深く関わってきたことや、占いとしてではなく四書五経の一つとしての思想書としての易経と位置している経緯もあるのでしょう。
     これがビジネスとタロットの組み合わせと言われれば、スピリチュアルなイメージを受けます。
     タロット文化圏の国家では、タロットと政治やビジネスの関係はどうだったのでしょうか。
     そうかと思うと、ユングは易を採用し、紹介したようです。
     ユングがタロットではなく易を選択したのは、どういう意味を持っているのでしょうか。
            
     岡本師による易の解説をもっと読みたい、続編は出ないのかと思って公式サイトを見ると、オリジナルのCDやDVDを沢山出されていました。高額なので下っ端ビジネスパーソンでは手の出る価格ではありません。
     著者が自サイトで極秘に販売している高額教材のエッセンスを廉価版で紹介した本書は非常に有り難い存在で、読まねば損というものです。
            
    ■高額教材のエッセンスを廉価版で紹介!読まねば損します!!
      http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150829/p1
    ■[憲法]易経で考える日本の平和と民主主義の今後
      http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150830/p1

  • なるほどなぁーーーーー!でした。
    説明がうまいっ。

  • 易経に関する本は何冊かすでに持っているが、およそ積ん読状態だった自分にとって、易経とはどのようなものであるかや、構成や使い方などについて初めて理解させてくれる本だった。
    64卦すべての説明がある訳ではないので、まさに入門書の位置づけになるが、この本で陰陽の絶えざる変化を数的システムとして表現されたものであることや易占の活用の心得が理解できたので、蔵書も生かされそうだ。
    15-209

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