小泉今日子はなぜいつも旬なのか (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.43
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本棚登録 : 79
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736383

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会】若い頃から50歳目前まで、さまざまなジャンルで活躍し続ける小泉今日子。彼女は、世代の近いほかの女子たちとどこが違っているのか。芸能界にデビューした80年代から現代までの「女の子」のありかたの変遷と、それらに対するKYON2のスタンスを描き出すことで探る。

感想・レビュー・書評

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  • サブカルチャー批評としての観点からアイドル小泉今日子を論じた本ではありません。主として彼女と同世代かそれよりもすこし下の、バブル期を経たことで「ここではないどこか」を求めてしまう生き方を身に着けてしまった人びとに対して、つねに変わりつづけることで長い期間にわたってアイドル、女優として活動をおこなってきた小泉今日子の生き方から学べることはなにかを論じている本だというべき内容になっています。

    アイドルとしての小泉今日子といえば、『なんてったってアイドル』で知られるような、アイドルそれ自身の虚構性をみずから暴露するようなメタ的な視点を示すことによって、日本のアイドル史における転換点ともいうべき位置を占めていると論じられることが多く、そういった観点からの考察を期待していたのですが、全体としてはあらかじめ期待していた内容とかなりのへだたりがあったように感じました。

    とはいえ、斉藤由貴や中山美穂、あるいは宮沢りえといった、彼女と同時代のアイドルや女優たちとの比較もなされており、さらに『あまちゃん』における他の登場人物たちとの比較を通して小泉今日子の時代と現代のアイドルに求められているものについての考察など、興味深く読んだ箇所がいくつかあったことも事実です。ただ、小泉今日子を題材に、ある種の自己啓発本的な指針を得ようとするのは、やや奇矯な試みであるようにも感じました。

  • レビュー省略

  • 求められることに応えつつ、自分の考えも持って、更に変化していくって、難しいな。

  • 小泉今日子を軸にした、80年代以降の女性の変遷を描いた作品。それが趣旨。しかし、小泉今日子の生き方と時々の流行の最先端にいた女性の生き方を対比したいる部分があり、人生論の色合いも実は濃い。僕は個人的には、小泉今日子的な生き方にあこがれる。本当に大切なことを手放すことで再生をする、ということの痛みを大事さを思いさせてくれます。これを読んでから別なキョンキョンの本を読むと違う視点が得られるかもしれません。

  • 767.8

  • 【No.86】「孤独を誰かに愛されることで埋めようとせず、”やっぱりそうだよね”と”人生の前提条件”として受け入れる。そうした”自分の置かれた状況を見きわめる力”が小泉今日子には備わっている」「自分が今、相手のためにできるベストを見きわめて、実行に移す」「自分の中にプロデューサー視点が生まれる。”私”という素材をどう使えば他人に貢献できるのか。そういう視点を持つようになった人間は、自身の価値の見積もりが驚くほど正確」「私に何か才能があるとすれば、人が提案したものを吸収して、自分らしい形にすること」「”ありのままの自分”にたいした価値はない。誰かが”ここではないどこか”に”ジャンプさせてくれる”なんてことは起こらない。”今ここ”でやっていくしかない」「”自分でない誰か”に化身するには、自分をよく知らなくてはならない。自分のしぐさや表情にどんな癖があり、どんな印象を他人に与えているか。一つの人物像を作り上げる”素材”としていかなる特性があるのかを、見きわめる必要がある。素材として自分を冷徹に眺めるなら、”自分に無理なこと”がおのずと目に入ってくる」

  • あまちゃん出演に関する考察が良かった。

  • トンがったアイドル時代を懐かしむ世代にも、
    多才な女優の顔しか知らない世代にも、
    愛され続ける キョンキョン♪

    この本では、
    当時のアイドル達と比較したり、
    80年代〜現代までの女の子変遷史と共に、彼女の魅力を探っています。

  • 小泉今日子の「変わっていく力」に、人生のヒントを学ぶ。メタ認知、「何も誇るものを持たない裸の自分」を受け入れる、他人の意見に一度は従ってみる、などなど。全身黒塗りとか人拓なんてことやってたのは知らなかった。他のアイドルたちとの比較が面白かったかな。斉藤由貴や薬師丸ひろ子は「文学系アイドル」だったんだね。

  • 世代を超えてファンに好かれる小泉今日子。自分も一ファンとして興味深く読んだ。ライバルや一般大衆女性がバブルに踊り、踊らされる中、常に自己を客観化し、お客目線で評価する。そのフィードバックを自己の演技や取り組みの幅を広げることでひたすらブラッシュアップする。そこに彼女の「自然体」でありながらも「ありのまま」に留まらないたゆまぬ成長がある。それがまた同性の支持を増やす。最後の「小泉今日子に学ぶ7箇条」も納得。

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