- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022736420
作品紹介・あらすじ
【社会科学/教育】アフリカでゴリラ研究を重ねた人類学者・京大総長が、総長の仕事は「猛獣使いだ」という強い対人力で、若者にコミュニケーション力によって「信頼を得る」人格形成の大切さを提言。グローバル時代に「おもしろい」ことをしようという京大式勉強法を伝授。
感想・レビュー・書評
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著者の山極寿一さんの著作は何冊か読んでいるのですが、この本はミーハーながらタイトルに惹かれて手に取ったものです。
ただ、私が勝手に想像していた内容とはかなり違っていました。
書かれたのは、山極さんがまだ京都大学総長だったころだと思います。山極さんのこれまでの研究生活の実体験から紡ぎ出された「人間関係形成のヒント」がストレートな人柄そのままに開陳されています。いろいろと気づかされる点が多く、期待どおりの楽しい読み物でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勉強って何のためにするの?
効率のよい勉強方法は?
子どもの質問は、いつも難問が多い。
大人になるための勉強は、学校の勉強だけでも、誰か教わる人がいて学ぶものだけでもない、座学だけでもない。
ゴリラの研究者、アフリカでのフィールドワーク、様々な体験から、学びとは何かを教えてくれる一冊。小学生には難しいかもしれないが、高校生・大学生は必読だと思う。 -
002.7||Ya
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私はその意見ではありません、ではなく、こうしたらどうか?相手はなぜそう考えているのか。
こういう議論ができないと一人プレーになる
自分たちとは異質な存在が目の前にいることで同族意識連帯意識が芽生える
テーブルを共にして食事をするということは大人にとってとても大事(他者を受け入れられる)
1:1の付き合いしか知らないと他の人間を上手く使うことを覚える場がなくなってしまう。応援や仲裁。 -
北三図書室にて貸与。
p99 コンフリクトをつくってみせて、二人で一緒に合意を築きあげるという方法もある。
p139 ペットや子供がいることで、夫婦が同じ世界にいると認識できる。
p197 研究者が目標を持ち続けるということの意味 -
タイトルと中身はあんまり関係ない。
日本人、現代人、アフリカ人、チンパンジー、ゴリラなどの観察を通していかにコミュニケーションをとるか、というような内容 -
内容的には想像していたものと少しズレていたので残念。
でも、新しい京大総長がどんな方か知ることができた!子供には東大よりも京大に行ってもらいたい。(あくまでも願望。。。願望。笑) -
とてもおもしろかったけど、タイトルと内容に齟齬がありすぎではないか。
この本はいわゆる「勉強法」についてではなく、山際氏のゴリラ研究と、ゴリラ研究を通じてみたアフリカの人たちとの交流について書かれた本であり、比較行動学や異文化コミュニケーションについての本といった方が良いと思う。
タイトル見ただけで買った人には面食らう内容かもしれないし、逆に比較行動学やアフリカに関心がある人にこの本の存在が知られないというデメリットもある。本のタイトルは出版社の営業が決めるらしいと聞き、最近内容とタイトルがかけ離れている本が多いのはそういうことかと理解できたが、この本については本当に、タイトルつけた営業担当者には猛省を促したい。