- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022736529
作品紹介・あらすじ
【自然科学/生物学】熊より強い、3メートル以上跳ぶ、人の死を予知、家電も使えるetc.知られざるねこの「強さ」「五感」「観察力」「治癒力」などに迫る。ねこ研究の第一人者が、「猫島」での長年のフィールドワークで得た、ねこの"すごい"生態や行動などの最新情報を紹介。
感想・レビュー・書評
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現在、私たちの近くで暮らしている猫たちは、彼らの祖先であるリビアヤマネコの身体能力をほぼそのままの形で受け継いでいる、ということにまずびっくり。
私たちは爪を隠した野生動物と一緒に暮らしているということか!
本書を読みながら、百閒先生の「猫は我我の身辺にゐる小さな運命の塊まりの様なものである」という一文をふと思い出しました。
鋭い感覚や高い身体能力もさることながら、"ただそこにいる"だけで人に元気や笑いをもたらしてくれる存在であるということも、猫のすごさなのだなぁ。
我が家のにゃんこをますます愛でたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者のネコへの思いが強い分、思想というか考えが前面に押し出されているが、新書という読み物の性格上、有りと思う。ネコの研究はまだ犬に比べてだいぶ少ないんだな。殺処分を無くして存分に愛で、ネコ先進国たれ、と。
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ネコの身体能力・癒しの力・日本の猫文化・殺処分なののネコを巡る日本の状況について、動物学者が真摯に執筆。
科学的な叙述の合間に「その大きな瞳に魅入られると思わず寄って抱き上げたくなりますが」みたいに、猫好きモード全開なのが微笑ましい!
そんな著者もネコアレルギーを発症していたことがあるそうで、研究が続けられないかもしれない…という苦悩の時を克服しての研究の成果。猫好きは大いに頷いて読み進めるわけです。
結論は「ねこはすごい」というより、「ねこは偉い」。
そうなんです。あの体で必死に生き抜く姿が感動的なのです。
3年前に20歳で召されたうちの子も、最後の日まで自分で立って歩いてトイレに行って、全力で生き抜こうとしている様子で、ただただ感銘を受けたものでした。
日本の猫文化、確かに素晴らしいと思う。
けれど、「世界一」かというと、どうだろうなあ?
もっと当たり前に猫がうろついている光景(屋外だけではなくて)がないと、世界一の猫文化の国とは言えないように思う。 -
動物学者である著者が、ねこの優れた身体能力や感覚器の鋭さ、人間の健康増進の効果、日本のねこ文化など、ねこの生態や行動などを解説。人とねことの共存社会に向けての提言的な内容も含まれる。
個人的にねこは特に好きでも嫌いでもないが、身近な人が大のねこ好きなので、話のタネになればと読んでみた。動物としてのねこの卓越したスペックなど、ねこについて多面的に理解が深まり、もともと猫に対して興味がなかった自分にとってもなかなか面白かった。 -
( ..)φメモメモ
猫のヒゲは通常の体毛よりも3倍ほど皮膚の深いところから生えている。「触毛」と呼ばれ、口と鼻の間の両側と目の上から上方に伸びている。
毛根のまわりには多数の受容器と神経細胞が存在し、嗅覚や視覚と同様、顔のまわりに張りめぐらせたアンテナのように外界の情報を集める。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729585 -
■本書を手に取った理由
実家で飼っている猫のことを少しでも知れたらという思いから。
また、身近な猫の何がすごいのかタイトルを拝見し気になった。
■本書を読み終え感じたこと
可愛いだけの猫ではなく、本来の猫の生き方や生命力に関して強い力を感じた。
これから猫と共存する社会に向けての課題解決は、少しずつですが、良くなるよう自分も出来ることから始めようと思えた。 -
猫はすごい、可愛い最高
なんだけど、猫好きの気持ちが溢れて溺れそうになるので要注意。
ヒトの目とネコの目を比較し細長くなる理由が面白い。夜目がきくようになるためには必要な進化を。
可愛い