東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.09
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本棚登録 : 558
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736666

作品紹介・あらすじ

【社会科学/社会科学総記】かつての自由が丘は、今の蔵前、北千住、人形町、清澄白河? 家賃が高くても都心に住む人々はどんなメリットを見出しているのか? かつての人気の街はなぜ衰退したのか? どこに住むかの重要性がかつてなく高まっている時代の都市暮らしの最新ルールを探る。

感想・レビュー・書評

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  • 久々に評論を読みました。
    このような、地理のお話、都市開発のお話が好き、
    なにより東京が大好きななのでとっっっても面白かったです。

    住んでるあたりの話がでてきてより楽しめました。
    西高東低の東京は今後も変わらなさそうですね。
    私も、東京に、都心に住むのは時間と経験を買っているという考えなので、本当に納得しました。


    また、在宅勤務の話も響きました。
    実際に在宅勤務をしている身として、
    対面でのコミュニケーションの大切さを痛感しています。Yahooの方針、素晴らしい。


    また、都心に住むと頭が良くなる
    の理論、賛否はあると思いますが私は納得です。
    自分次第と言えば確かにそうですが
    それくらい私は環境は大切だと思ってますし、
    これを読んでさらにその思いが強くなりました。


    そしてエドワードグレイザーさん凄くないですか?
    未来の予測が的確すぎます。びっくりしました。
    彼が唯一外したという在宅勤務の普及も、
    コロナウイルス流行という予期せぬことが起こったからとはいえ、かなり現実のものとなっている現状…。

    コロナウイルス流行で世の中が変わった今、
    速水さんにはまた現代社会について、都市について、本を出版して欲しいです…
    ほんとにこういうお話好きです。

    今後も東京に住むことに価値を持とうと思いました。




  • 東京どこに住む? 引っ越しの理由を筋道立てて説明できる人は、少ないと著者はいう。なんとなく、や、本当の理由は上辺の理由を突破して、ポロッと出てくる。個人は引っ越しで移動し、マクロで見ると人口動態になる。都市にはメリットとデメリットがあり、アメリカのポートランドのような集中をコントロールして、成長をするモデルがあるのは興味深い。

    東京の人達が住む場所に皆一家言持っているのは、関西在住者の私にはイマイチ分からなかったが、なんちゅうかある意味人生観の表明なんですな。

    見ず知らずの人達と協力出来るというのが、都市に住む頭が良くなるというシカケだと著者は言う。

    あと、オンラインやリモートワークでは、一所に集まったチームほど触発が起きないというのも、全く異なる主張もあるので興味深いが、都市が成功している要素とも絡んでいるので簡単には否定もしにくい

  • 「田舎者が書いた都市生活の礼賛本」(あとがき)である本書を、地方出身者としては(一方的視点ではあるが)楽しく読めた。


    一例として、現在の豊洲~辰巳周辺の格差問題なんか、ちょっと歩くだけで一目瞭然だが、本書を下敷きに見るとまた理解が深まり、このタイミングで読めてよかったと思う。

  • "かつては西高東低、今は逆"という東京における住む場所の人気の変化。3.11以降、職と住、食と住の考え方は変わってきたことは確か。これまでにはない"東京"を考察している。

    (P.147に校正ミス)があった。

  • 都会での職住近接が食住近接も可能にする

  • 面白かった(笑)
    普段モヤモヤ〜と感じてることが言語化されていてスッキリ。具体的には、谷根千アツイよな〜、中央線ってなんか苦手、鎌倉に引っ越すクリエイティブ、若いママが選んだ下町、自由が丘ってそんなにいいか問題。全部個人的に感じていたことだけど、この本に裏付けされて。感じていたことは間違えていなかったのかと納得w
    東京西高東低は明治時代からあったのね。その西高東低。昔は物理的に階級的に区別があったけど、最近は気分的なものだけ。そうなると実質的な便利さに比べてブランドというだけで西側の家賃が高すぎる。現在感度の高い人たちは東京中心部、ちょっと東(八丁堀、清澄白河、蔵前、北千住)に新たな交流の場を見出しているけど、まだまだ西ブランドを大事にしていて動けない人も多いと。
    そして鎌倉のよさね。遊びに行きたい…!

  • 都内の西高東低は気がついていなかった。
    東京自体も街として古くなってきているから、新しい街として再開発されている場所を選んで住んだほうがいいよね、ということでしょう。そういう意味で東京の西側は古いってこと。

    都内への集中が進んでいる話はまぁ体感と合致していたかな。
    閑静な住宅街がよしとされる価値観について、なんとなくそうなのだろうと思ってきたが、自分自身もにぎやかな場所に近い方を好むことに気がついた。


  • 今のところ
    2,3年前に聞いた話が多くてあんまり発見はないな〜。
    一つ、北千住=足立区でないあまり住む場所として魅力を感じていなかったが、興味持てたのは収穫か。
    読んだ方々には、蔵前いいところなのでぜひ遊びにきてほしい。

  • かつては、東京の西側(皇居を中心にして西側)の方面に住居を構えるのが定石だったそう。郊外の一軒家にしても団地にしても、東京の西側が理想とされたのだ、と。「西高東低」なんて言われ方がしたくらいだそうですが、いまや、東京中心地や東側の下町方面へ、人口移動が盛んになってきているみたいです。そこには、職住近接という流行が存在する。さらに、職住近接を肯定する、集積の論理が働いているようです。集積の論理の点ではアメリカのポートランド(アメリカには2つポートランドがありますが、オレゴン州のほう)を例に解説されています。そこでは、住んでいる人たちの意識が「本当にいいもの」志向で、なおかつ、それを自分たちでやっていこうとうしている。根本に自主性や自律性があるんです。そして、そんな魅力的な「本当にいいもの」の揃った町が、ぎゅっと自転車移動圏内に凝縮されていて、買い物に便利なうえに楽しいし、異分野の人たちの密な交流からさらにおもしろいものが生まれたりする。集積の論理とは、そういった「かけ算性」の論理だと思います。本書では、また違った角度から語っている箇所がありますので、興味のある方は手にとって見てください。昔ながらの“閑静な住宅地”とは逆に「住宅地によいバルがあって」など、ほどほどに賑やかな住宅地の方に人々の好みがシフトしていってる、と本書にあります。そしてそういう集積の仕方が町の活性化の源だ、と。(この集積の論理を押さえないコンパクトシティ推進には意味はないのでしょう)働く場所、住む場所、食べる場所、買う場所。それらが近接してこそなんですよねえ、集積の論理っていうのは。静かなところが好きな僕はちょっと疲れそうだな、と思いました。本書ではほかにもさまざまなトピックを扱い、多角的に東京一極集中について述べている。いかにも「新書」というような読みやすさと軽さとまとまりのよさ。そして著者の情報処理に抜きんでた力をぞんぶんにいかした類の本、といった印象でした。

  • ー 現代においては、自分の置かれた状況を改善する手段として、住んでいる場所を変えることができるかどうかが問われていくのである。

    移動は、その人が持つ能力が試される機会でもある。職業的能力、経済力、コミュニケーション力、テクノロジーへの適応力。これらが高い人であれば、どこに住もうが生きていけるだけではなく、より自分の生き方の好みに見合った場所を探し、楽しく生きられる場所を探して移動を続けていくことができる。いや、備わった能力の問題ではない。むしろ重要なのは、ここぞという時期を見極めて「えいやっ」と移動することのできる勘や行動センスかもしれない。 ー

    思っていたより内容が薄くて、困惑。東京の街に対してはステレオタイプな説明しかないし、最後は「都市に住むとは海水を飲むことである。飲めば飲むほど喉が渇く。」的な締めくくりで、読みたいのはそういうことじゃないから、と突っ込んでしまった。

    結局どこに住めばいいのか、という示唆はほとんど得られなかった。

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著者プロフィール

速水健朗 Kenro Hayamizu1973年生まれ。食や政治から都市にジャニーズなど手広く論じる物書き。たまにラジオやテレビにも出演。「団地団」「福島第一原発観光化計画」などでも活動中。著書に『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)、『1995年』(ちくま新書)、『都市と消費とディズニーの夢』(角川Oneテーマ21)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)などがある。

「2014年 『すべてのニュースは賞味期限切れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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