グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 (朝日新書)

  • 朝日新聞出版
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022736895

感想・レビュー・書評

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  • エマニュエルと聞いて、映画を思い出すのは、我々の年代以上でしょう、、、さておき。

    以前から気になっていた、エマニュエル・トッドの著書でも、簡単そうな部類で、新しいものを読んでみた。

    もう残すところ1ヶ月を切った2016年も、世界は波瀾万丈であった。イギリスのブレグジットEUからの脱退の国民投票の決定、アメリカの次期大統領にドナルド・トランプの決定。

    いずれも世界に大きな波紋を投げかけた。

    日本に住み、一般的な情報を入手しているだけだと、えっ、何故?となるだろうが、もしかしたら、それらは予見されていたことかもしれない。

    それは、エコノミストが出版する「2050年の世界」を読んでから益々そう思うようになった。そんな中、経済学の視点では無く、社会学の視点から世界を捉え、鋭い分析をしているエマニュエル・ドットの著作は面白そうだと以前から気になっていた。

    しかし、中々たどり着けずにいたが、ついに1冊読むことが出来た。

    結論を書くと、読むだけの価値はあった。

    特に、最初の方に新しい情報が入っており、後ろに行くに従って、過去の取材記事となっていく。最初の数十ページでもこの価格を払う価値が十分にある書籍である。

    • パンダの眼は何かたくらんでるさん
      名前って大事ですよね
      名前って大事ですよね
      2018/02/21
  • 読むに値するか、どうか悩ましい。
    インタビューだから仕方ないが、確かな骨子がある訳ではない。
    教育水準の向上、近代化、出生率、etc。
    ただ、社会事象に対して、感情的になっているのは、日本やアメリカだけではないらしい。
    フランスも、そうである。
    それは、教育水準の向上や中間層の没落、知的エリートへの反発が関係しているらしい。
    反グローバリズム、反ユーロらしいが、その根拠とするものは、あまり語られていない。
    ただ、読む人によっては、価値観の転倒を起こすかもしれない。

  • 発表年度がバラバラのものを断片的にまとめ直しているので今一

  • そこそこ、まあ、まだユーロはなくならんね

  • 日本人にはない視点で世界情勢を分析するトッド氏。漂流する超大国アメリカとアメリカが唯一の同盟国である日本。中国やロシアとの関係も含め、舵取りが難しい。

  • 著者の主な主張は以下の通り。
    ・今後30年間の地球を予測する際には、中東などの途上国の問題に集中してはならない。先進国にこそ本物の危機が存在する。
    ・先進国が直面している危機として共通する要素は、信仰システムの崩壊(集団が共有する展望の欠落、経済は何が良い生き方なのかを定義しないため限界がある)、歴史上存在しなかった高齢化、教育革命(高等教育を受けた人の割合増加、自由競争が生活水準を押し下げ、文化的に不平等な世界に)、女性の地位向上(女性が男性よりも高い教育を受ける社会)であり、途上国で起きていることは(かつての先進国でも経験された)移行期に伴う混乱。発展段階が違う社会が共存している。
    ・移民問題に代表されるように、(適応限界を超えた)急激なグローバル化に対する揺り戻しが起きているのではないか。自己偏愛的な社会になりつつある。

  • 今や世界レベルで飛ぶ鳥を落とす、そんな人気者の御方です。
    昨年末のNHKBSの単独特集はスゴかったですよね。
    時宜にかなっていたいうかそのものズバリという感じで。

    トッドと聞くとわたし達の世代的には
    某番組のトッド=ギネスを思い出してしまうんですが
    まったく無関係です。
    わたし達にとっては、アムロはあれで、カミーユはアレなんですよ。
    カミーユには個人的に思い入れがありまつ。同い年でしたからね。
    キレてバルカンは撃ちませんが、ブチ切れてバリカンを使った事はあります。

  • インタビュー集なのでサクサクと読めました。
    内容はトッド節が全開ではないものの、人口学などの自身の専門分野に裏打ちされた発言が、断定する形で連続して攻めてくる感じで、薄くて1〜2時間もあれば読めてしまう薄さながら、なかなか読み応えはありました。

    印象に残ったのは2点、イランを中心とした中東の問題について、信仰の消滅という切り口がよかったのと、我々は「信仰の最後のもの」として「利益率でものを考える世界にいる」こと。
    色々勉強になりました。

  • ロシアは日本には大事だと思う。中国とはもっとうまくやれそうな気はするが。それにしても、フランスで起こっていることと日本で今起きていることのなんと似ていることか。スケープゴートがイスラムか、中韓なのかの違いだけで。

  • グローバル化が進んだ現代に権力を握っているのは、自由貿易という経済思想。ハイパー個人主義が問題。
    グローバル化とは、識字化が世界に行き渡り、教育レベルが均一化した時に達成する。

    結局本のタイトルの日本の運命の答えは述べていない。日本の核武装化について提案しても、インタビュアーが朝日新聞の記者だから、真っ向から否定し議論にならない。

    外れの本だった。

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著者プロフィール

1951年生。歴史人口学者・家族人類学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)に所属。76年、『最後の転落』で、弱冠25歳にして旧ソ連の崩壊を予見し、フランス・アカデミズム界に衝撃を与える。その後、歴史人口学の手法で「家族構造」と「社会構造」の連関を示し、全く新しい歴史観と世界像を提唱してきた。主要な著作として『世界の多様性――家族構造と近代性』(99年)『新ヨーロッパ大全』(90年)『移民の運命』(94年)『経済幻想』(98年)『帝国以後――アメリカ・システムの崩壊』(02年)『文明の接近――「イスラームvs西洋」の虚構』(07年)『デモクラシー以後』(08年)(以上、邦訳藤原書店)などがあり、近年は大著『家族システムの起源』を出版。

「2014年 『不均衡という病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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