- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022737090
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】うなずきは「はい」か「うん」か「ええ」か? 自分をだしに、会話を盛り上げよう! 頭にきたらこう切り返せ! 頭がよくユーモアがある「大人」の話し方を身につけたい人必読! 実践的エピソード満載の、相手の心を動かす、一生モノの会話術。
感想・レビュー・書評
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著者はもともと文章の書き方に関する著書を出している。
人は文章にて人に高く評価されたい願望を持つ。
一方で、人は会話の巧者にもなりたがっている。
自分の思いを滞りなく相手に伝え、円滑な言葉のキャッチボールを楽しめるようになれば、他人と心がつながり、生活が楽しくなる。そのための実例をあげて書かれている。
対象:コミュニケーション下手で自分の思いを相手に上手く伝えられずに人間関係に悩む人
やり方:思いきって話し始めること、会話が上手くなる方法を雑談風に、具体例をあげて、そこからくみとっていく。
本屋の新作棚にあって、おすすめされてた。
ただ、著者自身を事例にしているため、話題の内容が基本的に古い。会社員同士の会話例はけっこうひねり出した感じがする。
だけど、夫婦の会話については長年連れ添った経験があるからか、言葉を尽くさずにわかってもらおうと言うのは思い上がりである。ときっぱり言っていて、重みがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スピーチの名人、丸谷才一さんを調べてみたい。
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話し下手というより、人付き合いが苦手で、話しをしないからだろう、話し下手である。この本の著者清水義範氏は、すごい才人で、パロディの妙には深く感銘していた。中古本屋で清水義範の名前で手にとった。結論的には、相手を喜ばせるよう心がけながら多くの人に話す実践をするしかないようだ。
実例の中で、『源氏物語』をなかなか全巻通して読めなかったという話が出ていた。学生の頃谷崎潤一郎訳を全巻買ったが、難しくて1巻しか読めなかった。その後、円地文子訳、瀬戸内寂聴訳と全巻揃えるが、読み通せない。やっと大塚ひかり訳で読了した。63歳だった。「自分をダシにする話は面白い」ということだ。『源氏物語』の読了に45年を要したという。作り話じゃないかなとも思うが、実は自分も谷崎源氏を全巻、村山リウ訳を全巻、瀬戸内寂聴訳を全巻持っている。しかし、まだ読めていない。
もう読めないなとも思っている。読んでおくべきと思った時は、はるか昔のこたなのだ。でもこの本を読んで、本があることを思い出したことは、あるいは…。 -
会話をすることがいかに難しいのか。言葉をいかにスムーズに発することができる人になれれば良いかと思えば思うほどこの本は重く感じられる。
会話と文章は別物である
雑談力が会話を制す
「聞く技術」が信頼感の鍵
敬語の技法とユーモアの技法
チャーミングな話し方のためのご法度
ビジネストークで人を動かす
プレゼン、スピーチ、講演の技
よどみなくゆったり流れる言葉
男の会話、女の会話
よい会話は楽しいものである -
清水義範の文章は久しぶり。
話し方、会話のコツについてのエッセイ。ごくまっとうなことが、若干ヒネリを効かせた例文とともに。