- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022737168
感想・レビュー・書評
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今や乗車だけでなくエキナカ、エキチカを始め利用範囲が拡大しあたりまえになったSuicaだが、ェリカ(国際規格)との比較や各社での決済方法の採用戦略などの経緯をしることができ大変興味深かった
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ガラパゴス携帯の象徴とも言えるフェリカを使用したSuicaはスマートフォンの世界で衰退していくかと思いきや今やiPhoneにSuicaが搭載されるという大躍進。
しかし日本の生活の中で今やSuicaは切っても切れないツールの一つとなっていることを考えればある意味当然の流れのようにも見えます。
Suicaを中心としてフェリカはおそらくこれから世界標準になる可能性は高いです。
今後の動向が非常に楽しみですね。 -
著者のSuica好きがよくわかりました。
確かに紙媒体のクレジットカードは危機に陥るとは思うけれどそんなに上げる程Suicaがスタンダードになっていくかなぁ・・・。 -
iPhone7にSuicaのICカード規格が搭載されたことで、グローバル化から取り残されつつあったフェリカが世界で通用する可能性が出てきた。
関東に暮らす人にとってと、それ以外の地域に暮らす人にとってのSuicaへの感覚は全然違うということがわかりました。 -
ちょっとほめ過ぎかな。流れは解る。
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クレジットカード評論家歴の長い岩田昭男氏の力作である。Suicaがグローバルスタンダードになる希望を持った。
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9月15日のNHK「おはよう日本」の「おはBiz」のコーナーで日本発で国際標準を取れたケースとしてデジカメのファイル形式やブルーレイディスク、取れなかった例として携帯電話の「PDC方式」(「GSM方式」に敗北、ガラパゴスのシンボル!)や非接触ICカード「FeliCa」が挙げられていましたが、本書はそんな論調に棹を差す「Suica応援団」を自認するジャーナリストからの熱い熱いプレゼンテーション(?)です。大量の乗降客をさばくために「Suica」が「FeliCa」を選んだ経緯こそがローカル目線だった訳ですが、それが「ApplePay」とジョブズが生きていたらやっていなかった、とも言われるAppleの金融への挑戦によって一気に世界戦略に位置づけられるというお話。どうなるかわかりませんが現在進行形の決済システム三国志としてワクワクしながら読みました。だから主人公は「Suica」というより「ApplePay」という感じです。ただそこには課題先進国のガラパゴス技術が結局、世界モデルに成り得るかもしれないというグル-カルな希望の書だったりします。一見、Apple vs VISAに見えるこの世界決済戦争も結局、Apple vs Googleだったりしていて、Appleがアップルペイに参加したカード会社からは一定の手数料は取るがが顧客データは取らない、一方Googleは手数料は取らない代わりに、「利用者の消費行動に関するデータを収集・分析、一人一人に提供する情報や広告の精度をさらに高めることで、収益の柱である広告事業の拡大を狙う」という企業文化の違いの戦いであることも興味をそそります。さてさて、その戦いの舞台になる2020はどうなるのでしょう?
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iPhone7がフェリカ対応となり、日本ではsuicaが利用できるようになりました。日本でiPhoneのさらなる販売拡大を狙うアップルの打ち手としては当然で、遅すぎるくらいかと思います。世界的にiPhoneの販売にかつてのような勢いがなくなったことも背景にあるのでしょう。
本書では、iPhoneのフェリカ対応により、suicaの世界展開が可能になると期待を寄せています。勢いのない日本のICTとしては夢のある話ですが、さすがにこれは期待しすぎではないかと思います。
クレジットカード業界の動向についての解説は、非常にわかりやすかったです。