限界国家 人口減少で日本が迫られる最終選択 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 88
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737205

作品紹介・あらすじ

いま日本の人口は、ジェットコースターでいえば先頭が下向きになり、2020年にはストーンと620万人が減ってしまう。農・工・介護などの現場は深刻だ。また税金を払う人が減って年金の維持もおぼつかなくなる。そんな「姥捨て列島」にならない最後の知恵を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 「移民受け入れ賛成」という著者の主張が大前提にあり、そのために論を組み立てていく方式で話にならない。「このままではこんなに恐ろしいことになる」「移民を受け入れれば何もかもうまくいく」という主張には何ら論拠がなく、情緒的な「ふるさと」だの「共生」だのといった言葉で流してしまう。これでは説得力ゼロである。
    個人的に、移民には懐疑的である。レイシズムだのゼノフォビアだのという話ではなく——日本のような国に好きこのんで来てくれる外国人は少ないし、これからはもっと少なくなるだろうと思うからだ。
    まずは何と言っても、著者もほんの少しだけ触れている(が、「日本を愛して頑張ってくれる移民志望者はきっとひきもきらないから大丈夫☆」と根拠もなく片づけている)日本語の問題。日本語は文字からして独特な上、「ここ」でしか役に立たない。私が外国人なら断然、馴染み深いアルファベットが使われ、習得がより容易で、第三国へ行ってもつぶしが効く英語を選ぶ。多大な労力を払って予習してこない限り街の看板ひとつ読めず、一言半句も理解できないゼロ歳児状態に置かれてしまう日本語社会へなど、とうてい行く気がしないだろう。
    それでもこれまでなら、「世界一、しかも非白人の経済大国」という売りがあった。だが、それは今後人口の減少とともに、恐ろしい勢いで目減りしていく(と、他ならぬ著者ら移民推進派が声高に主張している)。貧乏で敷居が高い国、おまけにネイティヴ国民の均質性が高く否が応にも悪目立ちしがちな「遅れた閉鎖国家」なんぞに、誰が行きたいと思うだろうか。いくらなんでも、 外国人をなめすぎだろう。
    さらに、著者は移民推進・多文化共生などと理想論を垂れるからてっきりリベラルかと思いきや、「親日国」から「質も量も厳しく限って」移民を受け入れればいい、などとネトウヨもびっくりの暴言を吐く。このグローバル化(というのもかれらが強く言い張るところだ)した世界で、そんな恣意的で傲慢な移民政策が実行可能だと思っているのだろうか。「日本人は欧米人のようなレイシストではない。数千年に及ぶキリスト・イスラムの宗教対立とも無縁であれば、世界一寛大な民族だ」と言い放つに至っては、あきれかえって何をか言わんやだ。
    外国人に日本語を叩き込まないのなら、日本人が総バイリンガル化するくらいのことが求められるだろうが、その場合の社会的・経済的・人的コストは、何万人という外国人に日本語を叩き込むのと大差ない。およそ実現は不可能だと見るべきだろう。
    唯一それが叶うとしたら、我が国・日本が滅ぶ時だ。人々は海外脱出のために、生命を賭けて英語を学ぶ。というより、学ばざるをえない。そんな日本へ「英語が通じるようになったなら♪」と移民してくる外国人など…もちろん、いようはずもない。

    しょせん、非白人の非印欧語族に生まれついた時点で、我々はすでに「詰んでいる」のだ。残された手段は、ここに生まれ、ここに育った我々が、自分自身の存亡を賭けて生命懸けでこの国を守ることだけだ。それが理解できない者は、立ち位置の左右にかかわらず、お花畑と呼ばざるをえない。

    2017/6/23読了

  • 移民を受け入れろという話

  • 読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。

    2017.12.31作成

    <本の説明>
    静かな大津波が日本へ向かっている、ドーンと人口が減る活力喪失の波は待ったなし、世界は固唾をのんでその行方を眺めている。

  • 県庁所在地と新幹線が停まる駅が残る。見えない砂漠化。

    さくらんボーナス=寒河江市。農産物の生産ができない。

    定住者=日経3世が就業可能になった=ブラジル、ペルー人。10年日本にいれば永住者になれる。

    スイス、ベルギー、スウェーデンなどは移民の割合が多い。
    日本ほど深刻な人口問題を抱えた国はない。

    移民には、ドイツでは600時間のドイツ語講習と100時間の文化などの学習が必要。
    バルセロナでは「反うわさ戦略」

    失敗の原因=一時的労働者と考えた。リベラルな多文化主義政策。

    カナダの自動ポイント査定システム。ブリティッシュコロンビア州の「ウェルカムBC」。

    日本の現状=就労が可能か否か、身分・地位に基づく在留資格、その他定住者など。在日韓国朝鮮人は特別永住者。
    10年住むと永住権、高度人材は5年。

    ベトナムでは英語と日本語が第一外国語。

    日本は生活は快適だが、人間関係は難しい。お弁当作りが難しい。家を借りるハードルの高さ。

    移民は就労目的の在留資格による受け入れは含まれない。=移民政策を取らない、という立場を維持しつつ事実上のゴーサイン。

    移民割当制度。最大年間25万人。徐々に増やす。日本語教育。

    日本語は世界で学ぶのが最も難しい言語。日本語、中国語、韓国語、アラビア語など。

    ラグビーは日本に3年以上連続で居住した者、が日本チームに入れる。

    移民は2世代3世代とたつと日本化する。忠臣蔵の赤穂浪士に中国人の孫がいた

  • レビュー省略

  • 移民を受け入れるべきという根拠を述べている。
    ポジティブな根拠は多いので、あとはいかにネガティヴを取り除くかの段階だと思った。
    移民という呼び方を変えて、ジャミグラントのようなよくわからない新たな名前をつければ解決すると思った。
    外国人集住都市会議

  • 廃墟地図 http://haikyo.crap.jp/

    10年代 273 20年代 620 30年台 820 40年代 900 50年代 910万人減る

    日本はすべての面で急速に縮小する。国の仕組みそのものが大きく変わることが予測されている

    消える鉄道バスと伝統文化

    安芸高田市 2035年 人口の最も多い層が80代
    外国人の受け入れの必要性を市長が公言

    カナダ オンライン上の「自動ポイント査定システム」を採用 カナダに学べ

    忠臣蔵 四十七士の一人 武林唯七の祖父は医師として使えた中国人

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プロフィール

兵庫県庁勤務中に姉妹州の米国ワシントン州立エバグリーン大学に派遣され、姉妹都市交流をテーマに公共経営修士号取得。慶応大学法学部卒。桜美林大学大学院博士課程単位取得退学。(交財)日本国際交流センターにて、幅広い分野での国際交流活動に従事し執行理事を務める。自治体国際交流表彰(総務大臣賞)審査委員、新宿区多文化共生まちづくり会議会長を務め、国際交流・協力実践者全国会議実行委員長等を歴任。著書に『限界国家――人口減少で日本が迫られる最終選択』(朝日新書、2017年)、『自治体がひらく日本の移民政策』(明石書店、2016年)、『国際交流・協力活動入門講座Ⅰ』~『国際交流・協力活動入門講座Ⅳ』(明石書店)など多数。

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