悪の正体 修羅場からのサバイバル護身論 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 65
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737212

感想・レビュー・書評

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  • 世界のいたるところに潜んでいる「悪」について、聖書を手がかりに、極めてロジカルな視点でアプローチしている。新書とは思えないほど濃い情報量で、一読しただけでは理解が追いつかない。巻末に記された読書法を駆使して、繰り返しのアプローチをこころみてみよう。

  • 何も知らない人がこの表紙を見たら
    「悪の正体はこの表紙の男だ」と思うことでしょう。

    でもこのかたはこの本の著者の佐藤優さんで、良い人なんです。

    私はソーシャルライブラリをやっていて、
    佐藤さんの新刊がでるとわかるようになっています。
    そしてどこの図書館にあるか調べて、
    すでに予約者が並んでいると、
    慌てて予約してしまうんですね。
    実にまた、佐藤さんが次々と本を出すんですよ。

    でも佐藤さん曰く、生活のためにはこんなに仕事しなくても大丈夫なんだけど、
    聖書の言葉「受けるよりは与える方が幸いである」が原動力となって、
    睡眠時間を削って、執筆活動や講演、そして勉強をしているのだそうです。

    「すべての人が、幸福に生きるために、真に役立つ知識が身に着くことを願っている」そうで、
    「人に騙されない、悪意に翻弄されない、経済的に成功する」という功利的な意味も含めて
    「いかに良く生きるか」を目標に、「日本人の知の技法を高める」が長年のテーマなのだそうです。

    この本に限っていえば、キリスト教の理解が深まって、すごく良かった。
    佐藤さんの哲学系の本はいくつか難しくてコリゴリだったけど、
    これも同じく哲学系統とするなら、すごくわかりやすくなったと思う。

    「悪や悪意はどこに現れるか。それは人間と他者の関係に現れるのです。
    自分の出世や名誉、利益のために人を道具として利用しているところに悪は生まれてくると考えています」と佐藤さん。

  • 最初の導入部、資本主義の構造から語る悪、人と人の間に悪が産まれる、というところは面白く読めた。悪があるのが当たり前、それを自覚すること。
    後半に入った4章以降、引用してくる聖書や本の部分が、なかなか実世界の事象とのリンクができない。宗教や基本知識が少ないからか?

  • 与える側の人間になるが、人を救う言葉。重いですね。

  • 読みやすく面白かった。たくさん知識を持っていてそれを積み上げて自分の言葉で説明する感じでした。具体的な勉強術も書いてあって良心的でした。

  • どのような状況であっても、自分が犯した悪を、善であると強弁してはならないということだ。悪の現実を、等身大で見つめ、その責任を自覚することが重要なのだ

    受けるよりは与えるほうが幸いである 使徒言行録 第20章35節

    聖書的な知識や背景を持たない日本人には、あのビルが崩れる様子を見ても、ただ物体としてのビルの崩壊にしか見えなかったかもしれません。けれども、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教的な土壌で育ったものからすると、アメリカが神に反逆しているために神の怒りを買い、殉教者たちの手によってツインタワーを崩壊させるという形で破壊がもたらされた、ということが含意されているのです

    聖書 雲の中に虹が現れる 平和のシンボル
    中国 虹が出ることは天変地変、内乱の前兆

    ドストエフスキー 国家に対して怯える人間へと変貌し、過剰に保守的な発言をするようになった

    行動と考えに乖離がないか

    専門家と称する人物の行動を見続けよ
     自然科学のものの見方のなかにも、その時代に流行った思想が反映されるものだ。悪について日々思考をめぐらせていると専門家や言論人の発言と行動の裏にある「真のねらい」がみえてくる。正義を語る人には気をつけなければならない

  • アマゾンで発売前に見て面白そうだと思い、本屋さんで立ち読みをして買った。読んで意外だったのが、(笑)という表現を何か所か使っていたこと。

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プロフィール

1960年生まれ。作家。元外務省主任分析官。著書に『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』『自壊する帝国』『獄中記』ほか多数。

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