まねる力 模倣こそが創造である (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 80
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737281

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】現代の仕事の現場では、つねに「発想力」や「問題解決能力」が求められている。しかし、それらは地道な知識の習得と、徹底的な反復練習で身につけるしかない。つまるところ「真似」なのである。齋藤流「真似するメソッド」を提唱する。

感想・レビュー・書評

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  • 新書(60分以内で読む)、解説書など情報系の本は10冊並行で読む。
    情報の組合せにより、オリジナルの考えが生まれるからだ。
    「あらゆる創造は模倣から始まる」という言葉がある。
    有名な芸術家ピカソは真似の達人だ。
    達人の言葉は経験によるものが大きい。
    先人の思想を自分のモノにするには2~3回話してみる必要がある。
    知の結晶である型に潜むルールを理解して守・破・離で身につけることが重要だ。
    お手本にしたい人は2人いる。この時、同じような気質の人を選ぶと良い。
    1人目は吉田松陰だ。2人目は目覚まし時計を2つ掛けるといった生活習慣を見習いたいイチロー(夢をつかむ イチロー262のメッセージ)だ。
    人生で必要な力は、真似る能力だ。
    何か技が盗めないかと思って達人のワザを注意しながら見て記憶することは知識を理解することにつながる。マニュアルを作ってみると、より深く学べる。
    他人の良い所をメモして、それを実行してみて自分に当てはめられるかチェックする。そうやってアウトプットを重ねていくと良い。
    語学学習をする時にも、この真似をする力は重要だ。
    何かを書き真似る(書き写し)、言い真似る(復唱する)と語学力が向上する。
    真似したい習慣があったら、それを暗唱できるまで口に出して覚えると良い。
    場の習慣を真似ると、場の空気が読め、コミュニケーションが順調にいく。コミュニケーションにおいて、気になる流行情報はインターネット・AMラジオから入手できる。

  • p.118イチロー
    初動負荷トレーニング。持続可能性に着目しているのではないか。
    目覚まし2つはフェイルセーフ。足を冷やさないのは頭寒足熱。

    まねる。
    見て盗む技術。
    Inge, William Ralphのstolen epigramsのオリジナリティとは何か?で始まるくだりがあったなと思い出す。
    https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.510333
    ギリシャ神話のアウトリュコス、憎まれっ子。

    誰を真似たらいいか選ぶためには自分のスペックを知ること。
    見取る力を看取る力と空目。

    去年の夏から真似したいと思ったのは
    戦争中でもパンを作れたおかげで、まずいものを食べるというQOLを著しく下げることが回避できたエピソード。知識経験教養の使いみちとして、これは暮らしに役立ってるなと。
    https://www.1101.com/tatsumi_yoshiko/2012-11-06.html

  • 著者が提唱する「子どもに伝えたい3つの力」とは
    ①段取り力
    ②コメント力
    ⓷まねる力
    です。
    中でもまねる力は社会生活を送る上でベースとなる力であるからです。
    もともと「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外何ものでもない」と言われています。
    つまりイノベーションと言われる新しい発想も「まねる」ことから生み出されるのです。
    そんな「まね学」を学べる本です。

  • 159||Sa25

  • まね、つまり模倣することから創造することができるという論。
    考え方はとても面白く、前半はとても読みやすい。
    ただ、後半の偉人たちを模倣しようという部分は不要な気もする。
    偉人の偉人たる所以は、総合的なものであることが多く、一部分だけの模倣に意味はなさそうである。

  • はじめの半分はまねるということに関する概念的な話、残りは何をまねるか、誰をまねるかという話。

    創造は閃きからではなく模倣から生まれるということは、もはや当然のこととなってきているようだ。

    後半、俗にいうロールモデルとなるような人物を三人持ち、自分の中に取り込んで混ぜ合わせるというようなことが書いてあった。なるほど、こうやって人類は進化していくんだなと思った。

  • <目次>
    第1章  「まねる力」は生きる力である
    第2章  まねる技術
    第3章  この人をまねよ(偉人編)
    第4章  この人をまねよ(スポーツ・エンタメ編)
    第5章  まねる人格系読書術
    第6章  修羅場で役立つのは地頭より知識

    <内容>
    おそらく独自路線で活躍する教育学者、明大教授斎藤孝。たくさんの本を出し、どの本も似ている気はするが、逆に言うとポイントがあるということ。今回は「まねる」力だが、まさに古くからの職人の世界(世界は知らないが、日本の江戸期までの教育もそうだった)がこれだ。師匠の技を「盗む」のは、「まねる」こと。そういったことをわかりやすく書いてある(手前味噌で「声に出して読む」シリーズの話も出てくる。三色ボールペンの話も出てくる)。第5章は私も実践せねば…。
    特に気に入ったのは、第6章。最近の教育界は「考えさせろ」「意見を言わせろ」とうるさいが、第6章は「地頭よりも知識」。知識がなければ、名案も出ないし、他の意見を突き崩すこともできない。どうも文科省は急に反対に振れるんだよな…。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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