職業としての地下アイドル (朝日新書)

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著者 : 姫乃たま
  • 朝日新聞出版 (2017年9月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737311

作品紹介

【文学/日本文学評論随筆その他】AKB、ももクロ、Perfumeを夢見て増殖するテレビに出ないアイドル=地下アイドル。彼女たちを取り巻く経済や人間関係は、日本の社会問題の「縮図」である。現役地下アイドルでもある著者が赤裸々に明かす「身近な偶像」に群がるヒトとカネ。

職業としての地下アイドル (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • ここまでアイドルが自分の正直な気持ちを吐露してよいものかと逆に心配してしまうが、切実な思いがビシビシと伝わってきて、胸を打たれる。

    ただのアイドル本ではない。
    アイドルとアイドルを取り巻く環境、ファンをできる限り数字を示すことによって、客観的に見つめるところが、この作品の特筆すべき点だ。

    地下アイドルという言葉にアンダーグラウンドな空気を感じて、実はそこに惹かれて本書を手に取ったのだが、結局、地下アイドルでさえ幻想なのかと今では思う。
    地上・地下といった概念はAKB以降のものなのだ。
    いや、AKB以降にさらに混沌としている。
    地上波テレビがかつての勢いを失った現在では、もう地上すら怪しいのでは?とすら感じてしまう。

    アイドルがこんなに頑張っていて、読者たる自分が頑張らない理由はない。この本は力強い。

  • ライブアイドルの現状を、アイドル側、お客側の両方から取材やさらには社会調査で明らかにしている。体験者のエッセーのようでいながら、実は多くの問題意識をベースにした客観的な社会学文化論研究であるといえるほど充実した分析をしている。とかくあるステレオタイプでみられがちなアイドルとその現場を現実に即して捉えなおせる良書。愛され方をよく知っている女子と、自己肯定感の高いファンたちという構図は納得できる。

  • 地下アイドルが書いた本ということで、少し偏見もありながら読み始めてみたのだが、文章力の巧みさと語彙の豊富さに驚き、はじめはゴーストライターが書いているのかと思ったほど。
    それもなるほど、多い時で20本もの連載を持っているということに納得。

  • 地下アイドルである著者が、自身の経験とアイドルとオタクにとった大量のアンケートから論じる地下アイドルについての考察。

    基本的に宣伝文にあるような煽情的な内容はほとんどなく、
    アンケート結果の読み取りを中心にした極めて地道で誠実な内容。
    「アンケート結果が一般の人は~%で、アイドルは~%だから、アイドルは~です。」みたいな論じ方が多くて、
    そんなに単純に結論付けられるものなのかなって思う点も多々あったけど、
    著者の実体験をもとにした部分等は流石の説得力だったし、
    論じ方の端々から著者自身のアイドル・オタク像や
    それらに対する愛情が見え隠れするのはなんか良いなと思いました。

  • 地下アイドルはどんなことを考えているのかを知りたければ、著者の文章を読むのが近道でしょう。ところで、アイドルさんからすると特典会に来ない人は、見えない透明人間なのですね。まったく言及がない。興味深いです。

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