山本直純と小澤征爾 (朝日新書)

著者 : 柴田克彦
  • 朝日新聞出版 (2017年9月13日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737328

山本直純と小澤征爾 (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • 2018.1.20市立図書館
    →2018.2.2購入
    「オレ(直純)はその底辺を広げる仕事をするから、お前はヨーロッパへ行って頂点を目指せ。征爾が帰ってきたら、お前のためのオーケストラをちゃんと日本に用意しておくから」という言葉がすべてを象徴する、「埋もれた天才」と「世界の巨匠」の友情というか同志の絆を描き、二人の足跡を並行して追う。バーンスタインを祖とするクラシック音楽の垣根を取り払い裾野を広げる伝道師山本直純の後継者はやはり宮川彬良ではないか、と読みながら改めて思う。

  • パソコンでAmazonをみていて偶然見つけた新書。タイトルから、山本直純と小沢征爾に関して五分五分の分量で取り上げている本かと思ったら、中心は山本直純であった、もちろん小沢についてもかなりの分量を使って書かれていた。2人の交流の深さ、個々の人脈の広さを軸に時系列に2人の音楽活動を紹介しているのだが、既に「世界の小沢」という看板を背負っている小沢の紹介より、タレント、ポップス界の人間と思われている山本のクラシックの分野における凄さの紹介がこの本の中心をなしている。この本では山本のことを「埋もれた天才」と呼んでいるが、その所以がしみじみ分かる内容の良書。
    個人的な事だが、日本人が日本のオケを指揮して演奏したベートーヴェンの交響曲第5番『運命』で、山本の指揮した演奏以上のものを聴いたことが無い。本書の「おわりに」に筆者の山本指揮する『運命』に関する記述があり。改めて山本の凄さを再認識させられた。もう、このような人材は日本に現れないだろうと思う。よいテーマで書かれた良書だ。

  • クラシック音楽好きから見るとキワモノのように見える山本直純だが、小澤征爾も、岩城宏之も、さだまさしも、一目も二目も置き、彼らをして、天才とか豊かな才能と言わしめる山本直純の再評価を促す一冊。その山本を世界のオザワと並べて、時系列順で両者の成長や活躍が並べて書かれている。というのも、2人は斉藤秀雄を通じて高校生くらいからお互いをよく知っているからであり、その後、音楽家としてのフィールドは異にするものの、それぞれに活躍したということがよく分かる。特に、山本直純の作曲家として豊かな成果(あの曲も山本作品なのか、と何度も思った。)、若かりし頃の天才的能力なども読んでて面白かった。

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